信じる者は救われる のか

On 2015/3/23 月曜日, in hypoxia reseacrh, by bodyhacker

土曜日、日当直でした。

久々に一人ではなくA藤さんと一緒でした。

日直帯早々手術があったのですが、手術室には10人以上の医者がいてさすが大学病院とおもいました。手術自体は首尾良く行われてめでたしめでたしでした。

夕ご飯までにもう二件の手術麻酔を担当することになりましたが二つともあっさりと終了しました。

夕日の時間に河川敷に出ようと思っていたのですがそれは叶いませんでした。

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実験は細胞の世話だけにして論文の準備をしていたのですが24時を越える頃から寝むすぎて考えがまとまらなくなりそこで作業中断となりました。日曜日も5時にスクランブル発進要請があり結局一日中体調が回復しませんでした。

年齢には勝てません。


ネットの話題から

結構長い記事で途中で何をいっているのか解らなくなるのですが最後にまとめがあって要するに「実力がないまま、学歴だけあるように見せかける「ロンダリング」そのものが、すでに半分詐欺の共犯に足を突っ込んでいる可能性を言っているのです」との事でした。

「国立大学の博士が事件を起こす」ことと「入試制度」に関係があるとは思えないのですが…

要するに大学院の入学試験が大学の入学試験ほどの競争率でないことが気にいらないようです。

 

雑誌「週刊現代」の運営するページに「現役医師20人に聞いた「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」糖尿病 高血圧 花粉症 インフルエンザ完全保存版一覧表」という記事があって話題となっていました。

全体としての主張は何となく解るのですがすこし細かく読むとなかなかに困った記事です。

ちょっと笑ったのは”精神科医・40代さん”のドネペジルに対するコメントです。

「商品名はアリセプト。高価で、効果が少ない。自分は飲まない」

アリセプト使いながら診療している医者がいたらそれはそれで怖いですよね。「将来自分が呆けても飲むつもりはない」という意味なのでしょうけど紛らわしいですよ。

因みにぼくもアリセプトは飲んでいません。

 

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「 研究不正」ついての各大学の調査結果

「研究不正」の疑いについての各大学の調査結果が報告されています。

例えば熊本大学。(研究活動上の不正行為について)

大阪市立大学と合同で教員の研究不正についての調査を行ってその結果の概要を発表しました。

新聞報道( <熊本大大学院>教授研究グループ論文9本に画像流用など)によれば

13年5月に外部から指摘があり、両大が調査したところ、マウスの心臓組織写真を加工したり、同一画像を複数回使用するなどの不正が見つかった。光山教授は「ケアレスミスだった」と意図的な不正を否定したが、両大は「合理的な説明が不十分」として不正と認定。熊本大は教授の処分を検討している

とのことです。クロ認定です。

9本のうち2本には当時、大阪市立大大学院医学研究科の助手だった山中伸弥・京都大iPS細胞研究所教授が共著者として関わっていたが、両大は不正への関与はなかったと判断した。山中教授は「今回の事案に直接関与した事実はない」とのコメントを出した

のだそうです。「今回の事案に直接関与した事実はない」という意味がよく解らないのですが、実験データは一切出していなかったけど著者にはなったという意味なのでしょうか。その場合はセーフということで。

 

一方、九州大学でも調査が行われたという報道がありました。(<九州大>論文5本に画像取り違えミス「不正行為なかった」)

調査対象は、生体防御医学研究所の教授2人と大学院医学研究院の教授1人の論文計8本。8本中5本については、画像の取り違えや臓器名の誤記などの作図ミスがあった。しかし、故意ではなく、実験結果は科学的に正しかったと結論づけた。既に科学誌に正しい図の掲載を依頼したという。

とのことです。取り違えの詳細がわからないので判断しようがありません。

こちらは

残る3本については研究所の移転で元データが処分されたものもあったが、実験ノートや第三者の検証によって正しさを証明したという。

とのことでどうも「正しさ」が証明されるとそれで良いようです。

熊本大学の先生も、「ケアレスミスだった」と意図的な不正を否定していますが、「合理的な説明が不十分」という事だったようです。熊本の人の実験結果は第三者による再現性はどうだったのでしょうか?

また再現されるとはどれくらいまでのことをいうのでしょうか?定性的に再現されればよいのか定量的に誤差5%以内で再現される必要があるのでしょうか。

疑問は尽きません。

 

日本経済新聞の「あすへの話題」というコラムに元検事総長の但木敬一さんが、「本物の詐欺師」という文章を載せています。 

徳川埋蔵金に絡む事件である「詐欺師」を起訴したのだそうですが、裁判中に保釈されました。すると彼は弁護士と一緒に「都内中を堀り返し」はじめたのだそうです。

但木さんは、裁判長に呼ばれて、「この話が真実かどうかはともかく、彼が本当だと思い込んでいたら詐欺の犯意はない。どうするんだ」といわれたのだそうです。

本当だと最後まで言い張るとそれで「責任追及」ができないってどこかで聞いたことがあるような話だなと思いました。「この実験事実はありまぁーす」 とか。

 

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