Twitterで『仲岡しゅん(戸籍上男性の女性弁護士)が美人!経歴や学歴(出身高校大学)は?』

あめ

※1 を紹介しているツイートを見ました。読んで見ると以下の様に書いてありました。

『仲岡しゅんさんですが意外にも女性として生きていく決意をしたことはないそうです。
自分らしく生きようとした結果が、女性的な容姿というだけで・・』※1 (注1)

女性的な容姿をすることを好む身体男性と私は受け取りました。ハイヒールやスカートを履いて化粧をすることで男性が女性になることはありません。また、ハイヒールもスカートも履かず化粧をしなくても女性は女性です。
この方は何をもって「女性」と主張しているのでしょうか?
しかしながら、日本弁護士連合会の会員詳細情報を見たところ、性別欄が「女性」となっていました。
2020年3月4日付けの投稿の大阪日日新聞の記事の中で『戸籍上は男性だが、女性として弁護士登録した仲岡しゅん氏=うるわ総合法律事務所=』※2とありこの時点では戸籍上男性と推測します。
つまり男性が女性として弁護士登録されていることになります。私はこれを、以下のとおり、ジェンダーを強化することと女性の社会進出を妨げることに繋がる、と懸念しています。

 

ジェンダーの強化について


『拒食症は10代で発症する人が多く、過食症は20代に多い傾向があります。両タイプとも90%が女性です。』※3
これは社会が痩せている女性を求めた結果ではないでしょうか。女性が容姿や体型などに囚われず好きな格好をし何にも縛られない健全な社会を実現する為にも「女性の格好」した男性を「女性」とは認められません。「女性」とはこういう格好をする者だと定義されるべきではないし、されたくないからです。
容姿や格好、趣味嗜好を性別で区切る理由はないですしそれを批判する権利は誰も持っていません。ジェンダーを強化するのではなく失くすことで得る物は多いでしょう。誰もが自分らしく生きられる社会に果たしてジェンダーは必要ですか?

 

女性の社会進出について


弁護士が何人いるか知っていますか?そのうち何割が女性弁護かご存知ですか?。
弁護士は41,118人で、女性弁護士は7,717人で、割合は18.8%(2019)になります。
少ないですよね。まだ2割にも届いていません。ご存知の通り日本はジェンダーギャップ指数121位の国で女性が進学、経済や政治等で社会参加するには高い壁が存在しています。この18.8%も少ないですが、1950年では0.1%、2001年に初の1割突破の10.1%、 と少しずつ女性弁護士数は増えてきています。
しかし、この数字に実は「戸籍上男性の女性弁護士」が含まれていた、となったらどうでしょうか?
本当に女性弁護士の割合が増えているのか、わからなくなります。「戸籍上男性の女性弁護士」が増えても女性弁護士としてカウントされるからです。
医師や政治家、会社役員等の/になる「戸籍上男性」が「女性」と言い、それが認められればそれらの女性比率は上がりますが、これを以て女性差別は解消されたとなりますか?

ならないですよね。

差別があることが不可視されることでそれを解消することはより困難になります。また、対象に含まれるものが変更された統計はデータとして成り立たないのではないでしょうか。

私は女性も男性も何を着ようとどんな髪型やメイクをしようとしまいと個人の自由だと考えていますし、それによる差別はあってはいけないことです。と同時にその人の格好で性別は決まらないし変わりません。職場においては、意味のない服装の規定(女性は眼鏡禁止、〇〇cmのヒール着用等)は人権侵害だと考えています。

そもそもの話、法律を使って仕事をする弁護士をまとめている団体、日本弁護士連合会が戸籍上男性の何を根拠として「女性弁護士」として登録したのか気になります。弁護士登録で性別は「性自認」を用いて良いならば、その旨を利用者にわかりやすく表記して貰いたいものです。
女性弁護士を求めてたどり着いた女性弁護士が「戸籍上男性の女性弁護士」だと知った時その依頼者はどう感じるのでしょうか。

今日の日本社会ではまだまだ沢山の女性差別/軽視が残っています。男性が「女性」と主張し女性差別/軽視の解消を妨げる動きを懸念しています。また、ジェンダーに囚われる人々が減ることを願っています。

(注1) 『実は女性として生きていく決意をしたことはないんです。自分らしく生きようとした結果が、女性的な容姿というだけ。』※5 産経新聞の記事で発言を確認

引用、参考文献

※1 https://sawasaura.net/2019/06/14/nakaoka/ 

※2 https://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/bengoshi/200304/20200304156.html

※3https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_eat.html

※4 https://www.nichibenren.or.jp/library/pdf/document/statistics/2019/1-1-1_2019.pdf 

※5https://www.sankei.com/west/amp/170902/wst1709020016-a.html?__twitter_impression=true