勉強=やらされるもの?
すみれ そういえば、国語の読解の問題文も楽しかった。
真理 そうそう、動物が主人公のお話を作って、精読ではなく、速読させてたのね。「主人公はどう思ったか?」ではなく「文章の核心部分は何?」ということを聞いていたのよ。問題文を先に読んでキーワードを拾っておけば、お話を全部読まなくても、答えがわかるようになっているの。
すみれ 分かるから、楽しい。キーワード探しなので、あれは何だか宝探しする感覚でワクワクしたな。
真理 ボキャブラリーも増えるしね。英語に限らず、語学は大事。そして、まず大量の単語をインプットすること。始めに大量のインプットをしておけば、そのあとのアウトプットはいくらでもできるようになります。
すみれ 初めて知った漢字は、ノートにコレクションしてた。どこか一箇所に集めたい! という気持ちがあったのかも。自分の「漢字ノート」を作ってポケモンをコレクションする感覚で(笑)。ここに行けば、新しい漢字が見られる! っていうのが嬉しかったんだと思う。
真理 やっぱり「勉強」っていう感覚がない。最初に難しいことをすると、勝手に自分で始め出すといういい例だよね。学校って、学ぶ内容に決められた「順番」があるけれど、子どもって興味を持ったことは、わからなければどんどん自分で調べるようになるものです。
すみれ たしかに「はい、勉強の時間!」っていう感覚はなかったかな。たとえば「ごはんがあと15分でできるよ」っていうときに、ソファに座って単語を覚えるとか。勉強机があったわけでもないので、生活の中で勉強の時間がかっちり分かれていたわけではなかったね。
真理 ある大手塾の方と話していて「みんな宿題してこないんですよ」とおっしゃるので驚いたことがあったの。わざわざお金を払っているのに、宿題をしない意味が分からない、と思って。もしかしたら一般の方とは「勉強」のイメージが違うのかも。私には「勉強しないんですよ」「宿題しないんですよ」という意味が分からないから。
すみれ 私も勉強を「やらされるもの」とは思っていなかった。1つひとつ達成していくことが楽しかったんだと思う。