ＤＩＶＥＲ 第4話 福士蒼汰、野村周平、安藤政信、りょう、片瀬那奈、浜野謙太… ドラマの原作・キャスト・主題歌… New!

ドーン！

 2日 午前3時半ごろ

神戸市中央区の百貨店で

爆発を伴う火災が発生しました｡

 消防によると

火は およそ3時間後に
消し止められましたが

消防隊員1人が…｡

 消火活動中に気分を悪くし

病院に搬送されたということです｡

 今月末には 神戸で

日米安全保障会議も
予定されていて

警察はテロの可能性も含め
捜査を続けています｡

♬～

(洋子)視察に同行できず
申し訳ありませんでした｡

(遠藤)
いやいや わざわざ本部長に

顔を出してもらおうとは
思わないよ｡

(洋子)ふふっ 嫌みですか？

冗談だよ｡

ところで 先日の爆発の件は
どうなっている？

はい 周辺の防犯カメラの映像は
何者かに操作され

百貨店の前を
映していませんでした｡

しかし 現場検証の結果

百貨店の前に爆発物が
置かれていたことは明らかです｡

うちの鑑識から先ほど

爆発物から微量の化学物質が
検出されたと報告がありました｡

消防隊員が体調を崩したのは
それが原因ということか｡

はい｡

正式な発表は？

マスコミには明日の朝にも｡

阿久津｡
はい｡

不発弾で済まそうか｡

県も市も
今回の会議の神戸開催のために

力を尽くしてきたんだろう｡

会場が変更になれば
警備計画に支障が出る｡

麻田外務大臣も
そのあたりを気にされていてね｡

余計な手間は
省きたいということですか？

安全を一番に考えたということだ｡

ふっ わかりました｡

犯人の捜査も しっかり頼むよ｡

当日の警備に関しては

アメリカのほうとも
綿密に連携を取っている｡

大臣 国務長官の身辺は
警視庁でやらせてもらう｡

県警は
しっかり外堀を埋めてくれ｡

はい｡

迎えは まだですか？

そうみたいだな｡

早く帰ってほしいか？

(洋子)
あっ… そんなことありません｡

君が本部長になってから
兵庫県警の検挙率が上がってる｡

すばらしいなぁ 君は｡

どこに行っても結果を出す｡

何か秘策でもあるのか？

部下が
頑張ってくれているだけですよ｡

優秀な部下がいるんだなぁ｡

≫(エンジン音)

では また連絡する｡

失礼します｡

≪いかがでしたか？

相変わらずだ
いけ好かないやつだよ｡

引き続き 阿久津の動きを調べろ｡

(回想 洋子)密売組織に
情報が漏れていました｡



今すぐ踏み込まなければ
岡本は消されるかもしれません｡





♬～

♬～

ガタガタ…

≪バン！
(黒沢兵悟)はぁ はぁ…｡

はぁ～｡

あぁ…｡

あぁ～｡

はぁ…｡

(岡本)

♬～

(岡本)

(ロシア語)





♬～



♬～

(銃声)

はぁ…｡

はぁ～｡

♬～



(伊達直哉)どういうことですか？
どう考えても おかしいでしょう｡

何が？
現場に行った鑑識が

何が爆発したか わからないは
ないでしょう｡

もし
仮に これがテロ行為だとすれば

こうすることによって犯人が
犯行声明を出す可能性だってある｡

そんな子供だまし
すぐにバレますよ｡

かん口令を敷いたところで

マスコミにリークするやつは
いくらでもいる｡

犯行現場の防犯カメラの映像は
乱れていて

犯人を
捉えていなかったんでしょ？

リークしたとて

誰かが爆弾を置いたという
証拠はないわ｡

あんたは 隠蔽する
こういう組織をなくすために

信念を持って
やってたんじゃないのか？

個人的には そうよ｡

でもね 安全保障会議で何かあれば
ただじゃ済まない｡

テロは罪なきものまで殺害する｡

県警の本部長として

現場で警備に当たる警察官を
1人も死なせてはいけない｡

私は
犯人をあぶり出す手段として

遠藤の提案に乗っただけ｡

毒をもって毒を制すってこと｡

警視庁から来た
テロに関する資料よ｡

潜入させて｡

♬～

(鏡)おぉ～｡
どうしたんですか｡

トイレや｡
下の階にあるでしょう｡

大きいほうや｡ 閉まってんねん

あれ
誰かサボって寝てんちゃうか？

この階 本部長室あるやろ｡

せやから 誰も来ぉへんから
トイレ がら空きやねん｡

そうなんですか｡
何や？ それ｡

あぁ… 安全保障会議の
警備計画の資料です｡

何で お前に渡すかなぁ｡

信用の問題でしょ｡
どういうこっちゃ｡

早くトイレ行ってくださいよ｡

伊達｡
はい｡

お前

本部長と やけに親しいな｡

そうですか？
不発弾はないやろ｡

一体 何が起きてるんやろうなぁ｡

知ってることがあれば話しますよ｡

♬～

カシャ カシャ！(シャッター音)

渡辺和之 51歳｡

5年前まで外務省に勤務し

外交官として世界各地の
大使館 領事館に派遣されていた｡

退任後は神戸に移り住み

リトレイド貿易という貿易会社を
立ち上げ

このリトレイド貿易は化学物質の
輸入 輸出を主に行なっている｡

警視庁から入った情報によれば

この会社が国外で製造させた
ジイソプロピルアミンを

不正に
輸入しようとしているそうだ｡

(麗子)ジイソ…｡
(佐根村将)ジイソプロピルアミン｡

VXガスの原料になる化合物質｡

VXガスって猛毒の神経剤？

ああ｡
正式には発表されていないが

この前の爆発事件で
消火に当たった消防隊員が

体調を崩したんだ｡

検査の結果 微量のVXガスを
吸い込んでいたことが わかった｡

それで渡辺ってやつに
疑いがかかってるってことですか｡

ああ｡
(宮永)しかし 不発弾なんて

よく警察もごまかしたよな｡
ほんと｡

じゃあ
渡辺が犯人だってことですか？

VXガスは
有機リン化合物の1つで

化学兵器V剤の一種です｡

生成するには高度な技術と
専門的な知識が必要です｡

素人が
そう簡単に作れるもんじゃない｡

さすが元自衛隊｡

じゃあ この渡辺って人が

製造できる犯行グループに
横流しして

そこで作られた可能性が高い
ってことね｡

恐らく 今回の爆破の犯人が
渡辺に接触してくる可能性が高い｡

渡辺をしっかりと監視し
テロを阻止するとともに

国内に潜伏するテロ組織の壊滅を
ねらう｡

その渡辺ってやつに
動機はあんのか？

渡辺はサンフランシスコの
領事館に勤めていたとき

大統領補佐官を名指しで批判した
機密文書がリークされ

現外務大臣に
辞任に追い込まれたんだ｡

なるほどね｡

渡辺は外務大臣を

テロ組織は
アメリカの国務長官を

渡辺とテロ組織 両者の利害が
一致したってことですね｡

何か 今日は やけに弁が立つな｡

黒沢 潜入できるか？

ああ｡
俺も お願いします｡

1級小型船舶操縦士
クレーン免許も持ってます｡

俺なら面接を受ければ

正面からリトレイドに
潜入することが可能です｡

ふふっ いいんじゃねぇ？
俺より作業服 似合いそうだし｡

わかった｡
黒沢と佐根村は先に潜入して

皆本は取引先として
渡辺との接触を試みてくれ｡

宮永は…｡

待機｡
(宮永)なっ…｡

♬～

♬～

(渡辺)潮和化学工業さんね｡

ええ
弊社は機能性色素 繊維用染料

および有機合成中間体の
製造 販売を行なっております｡

(渡辺)
会社の立ち上げは最近ですか？

(麗子)ええ
立ち上げて1年もたっていません｡

そうなんですね｡

女性の社長さんか 珍しいな｡

(麗子)ははっ｡ 是非 御社と
取り引きをさせていただきたく

お時間を頂いたしだいです｡

(渡辺)
こちらが海外から受注して

そちらに製造を頼むことも
可能ですか？

もちろんです｡

わかりました｡
じゃあ 1度 検討して連絡します｡

わざわざ ご足労いただき
ありがとうございます｡

お疲れさまです｡
お疲れさまです｡

社長 もし よろしければ
一緒にお食事いかがですか？

えっ？
お近づきの印に｡

あぁ… じゃあ 行きましょうか｡

ありがとうございます｡

ありがとうございます｡

お疲れさまです｡

≪お疲れさまです｡

♬～

♬～

♬～

(宮永)カメラOKで～す｡

盗聴器は…
何か しゃべってもらえます？

宮永ってさ

今まで
彼女 出来たことないらしいぜ｡

へぇ～ そうなんですね｡

こらこら 本人が聞いてますよ｡

いくつなんですか？

35｡
それで彼女なしだから ど…｡

あぁ～！それ以上言ったら絶交な｡

 友達だったっけ～？

(宮永)それ以上言ったら知らんぞ｡

ここにある情報を全て世にさら…｡

うっせぇな｡

≫コンコン！(ノックの音)

≫失礼します｡

おい 大丈夫か？

♬～

♬～

 止まったぞ｡

はぁ～｡

♬～

≪あぁ～ 仕事めんどくさ｡

♬～

♬～

ふぅ～｡

♬～

≫ギシッ

♬～

ふぅ～｡

戻るか｡

くん！くんくん！

何か汗臭いな この部屋｡

くん！

はぁ～｡

あぁ～｡

よいしょ｡

幅くらい わかんだろ｡

先に場所取られちゃったんで｡
あっ そうなんだ｡

終わったら さっさと出ろよ｡

出ろよ｡

ピー

くん！

♬～

ピー

♬～

♬～

 プルルル…(呼び出し音)

(宮永)はい 峰井化学製品です｡

あぁ～ もしもし 私
リトレイド貿易の渡辺と申します｡

潮和化学工業の金田さん
ご存じでしょうか？

(宮永)潮和化学工業さん…
あっ 金田さんですか

たいへんお世話になってま～す｡

(渡辺)ありがとうございます｡
 いえいえ 失礼しま～す｡

ふぅ～｡

やっぱ かかってきたか｡
ふふっ｡

動きはあったか？

(宮永)天才が合間を縫って付近の
防犯カメラの映像を調べて

爆発事件の犯人の映像を
入手しました｡

余計なこと言わなきゃいいのに｡

百貨店付近の映像を
片っ端から調べたら

唯一 ここに映ってたんですよね｡

(麗子)
何で これで犯人ってわかるの？

(宮永)ほら この携帯を使って

爆弾を起爆させてたんです～｡

こいつ…｡

(宮永)で こいつが誰なんだ
っていうことで調べたら

こんなのが
ヒットしたんですよね｡

真下一郎 20年前まで

国内の極左組織の幹部として

活動を行なっていました｡

誰かと思えば真下じゃねぇかよ｡

(麗子)有名なんですか？
ああ｡

あまりの暴力性を含んだ行動に

組織内部から異議が出て
脱退した男だ｡

その後 臨海ゲートビル爆破事件の
主犯格として指名手配されている｡

今は海外に拠点を置き

国際的テロ活動を支援している
大物だ｡

そんなやつが なぜ日本に？

この爆発事件を
起こしたってことは

やはり 安全保障会議で

何らか たくらんでる可能性は高い
っていうことじゃないですか？

わざわざ
デモンストレーションなんてやんのか？

確かにな｡

(麗子)暴力性を持つ犯罪者は
自己顕示欲が強い｡

極左組織に対して
自分が戻ってきたという

アピールも
あるんじゃないですかね｡

俺の記憶が確かなら
真下が脱退するときに

真下の考えに賛同して組織を
脱退したメンバーがいたんだ｡

本部に戻って
それを洗いだしてくる｡

今回の件で何らか
協力してる可能性があるからな｡

♬～

(遠藤)真下一郎 なるほどな｡

(洋子)まだ関西圏に潜伏している
可能性もありますので

大阪にも協力を依頼し
全力で捜査しています｡

これから警備体制に関しての
会議なんだが

現場の資料だけ送ってもらえるか｡
情報は共有しておきたい｡

わかりました
共有させていただきます｡

♬～

♬～

♬～

(宮永)あぁ～…  終わんねぇな｡

何人いるんだよ｡

♬～

何の接触もないな｡

あっ 見張ってたか｡

まあな｡
あと10日ですよ｡

渡辺と真下のつながりを示すには
ジイソプロピルアミンだけです｡

警視庁の情報とはいえ
ここまで接触がなければ

他の線を当たっていく必要が
あるんじゃないですか｡

そっちはそっちで調べてんだろ？

うちは本部長の指示で

真下の捜査を
最優先にさせられてる｡

真下さえ捕まえれば
事の真相は見えてくることだろう｡

だが 表立って爆破の犯人だって
うたってない手前

捜査が難航してんだよ｡

本部長も
警視庁の言いなりになって

自分の首 自分で絞めちまってな｡

はぁ～ ちっ｡

♬～

≪(足音)

♬～

♬～





♬～

(麗子)兵悟君 将君｡
あぁ？

(麗子)真下と共に組織を抜けた
田島という男が

今 渡辺の部屋に現れたの｡

 とりあえず
会話を押さえといてくれ｡

(麗子)
それが なぜかノイズが入って

音声が聞こえないのよ｡

(宮永)
くっそ 映像まで乱れ始めた｡

この男が
妨害電波 出してる可能性がある｡

佐根村 今どこだ？

 今 ちょうど休憩で
受付のところに戻ってきました｡

いいか 現場に行って
何の会話してるか聞き出せ｡

 了解｡
俺も現場に向かう｡

佐根村 必ず現場を押さえろ｡

♬～

(大山)課長 どうかしたんすか？

いや｡

(上島)
伊達さん どこ行ったんすか？

何か

やっかいなもんが
動いてんのかもな｡

≪(渡辺)いや～ そうですか

では 明日には必ず｡

≪(田島)
ええ よろしくお願いしますね｡

♬～

どうだった？

もうすぐ出てきます｡
行ったときには話は終わってて

取り引きの内容が
聞き取れませんでした｡

俺が尾行する お前はここに残れ｡

いや 俺が離脱して尾行します｡

あなたは渡辺のそばにいたほうが
いいんじゃないですか？

じゃ｡

♬～

 車はポートアイランドを
抜けていってます｡

 恐らく
行き先は神戸空港だと思います｡

わかった 俺も今から向かう｡

♬～

神戸空港 着きました｡

 追跡を継続｡
俺も もうすぐ追いつく｡

わかりました｡

 バチバチ バチ！

 うっ！
 キーン…

将君？

(麗子)将君？ 応答して！

おい 何があった？

(宮永)通信が途絶えました｡

佐根村！

佐根村 おい 大丈夫か？

うぅ… あっ 大丈夫です｡

(宮永)また やられました｡

肝心なとこだけ
妨害電波で映像が乱れてます｡

百貨店前の爆破と同じやつらか｡

う～ん そうですね｡

すいません｡

ほんと すいませんだよなぁ｡

田島の行方は
どうなったんですか？

阿久津さんから
警視庁に連絡してもらったが

態勢を整える前に
空港に着いて姿を消したらしい｡

(麗子)将君を襲ったってことは

私たちの存在に
気が付いたってことですかね？

いや それなら
黒沢も同じように狙われただろう｡

取り引きの情報も聞けなかった
尾行がバレて襲われる｡

手間が増えたなぁ｡

渡辺が 明日には必ずって
言ってたのを聞いたんですけど｡

明日？

こうなったら
作戦変更するしかねぇだろ｡

渡辺に吐かせるしかねぇな｡

わかった
その状況なら しかたないわね｡

そのかわり
失敗は許されないわよ｡

 わかりました｡

(麗子)社長
なかなか契約してくれないので｡

契約をしたいのは
やまやまなんですが

海外からの発注がなければ
なかなかね｡

そのあたりの競争は
激しいんですよ｡

(麗子)では
優先してもらえたりしませんか？

私にも長年のつきあいが
ありましてね｡

♬～(店内のBGM)

♬～

社長さえ良ければ｡

(渡辺)うわ！あっ｡
(麗子)えっ ちょ…｡

(渡辺)うぅ…｡
(麗子)痛っ あぁ～！

(渡辺)はぁ… あっ うっ！

♬～

あぁ～｡

はぁ～｡ ちっ 痛っ｡

ちょっと
背中 ぶつけ過ぎじゃない？

兵悟君？

ふざけんなよ｡

はぁ～ こんなことがバレたら
俺 クビだろうな｡

(英語)

 バン！

(黒沢)

プリーズ｡

(黒沢)


(黒沢)

(黒沢)

そんなことしたら…｡

(黒沢)


♬～

はぁ～｡

あぁ…｡


(洋子)なるほどね｡

田島に渡すのが後日で
助かりました｡

これで
取り引きは押さえられたんで

組対で踏み込んでもいいかと｡

ジイソプロピルアミンよね｡
ええ｡

D班で押さえてちょうだい｡

警察は信用ならないでしょ｡

証拠を保全する場所も ぜい弱

持ち出される可能性は
ゼロではない｡

テロが起こらないために

一番信頼できる場所に
置いておけるほうが安心なの｡

わかりました｡

(マナーモード)



もしもし｡

(遠藤)お疲れさん｡

お疲れさまです｡

 何か新しい情報は？

今のところは何も｡

そうか｡

 何かありましたら
また ご報告します｡

頼むよ｡

♬～

(宮永)これが
逃走ルートになりま～す｡

かなり入り組んでますね｡

はっ 防犯カメラを
かなり避けた結果ですね ふっ｡

で ここ｡ ここに
入れ替えの車両を置いておきます｡

黒沢はトラックに
ここの逃走車両には佐根村｡

ブツに関しては
安全保障会議が終了するまで

ここに保管する｡

3時間か 準備しよう｡

これって警察が動いたほうが
良くないですか？

俺らには少しリスクが高いような｡

1回 へますれば
そんな気持ちになるわなぁ｡

それとこれとは話が違います｡

リスクは何をやってもついてくる｡

今回は特殊な形かもしれんが

これも与えられた任務だ｡

わかりました｡

♬～

≪(エンジン音)

♬～

♬～

♬～

(宮永)
間もなく そっちに着きま～す｡

♬～

あぁ～｡

おっ｡

俺 ブラックしか飲めねぇんだよ｡

そんなの知らないです｡

(宮永)
老人って朝早くないですか？

(麗子)私たちも
わかるときが来るんじゃない？

(宮永)そうなんですかね ははっ｡
うん｡

俺なんか5時起きだけどな｡

自然と目が覚めちまうんだよな｡

あぁ？

♬～

(宮永)兵悟君！やられた｡

あぁ？ どうした｡

 捜査員が
周囲を取り囲んでるぞ｡

県警か？
 いや うちじゃねぇぞ｡

どうするんですか｡
状況は？

前にも後ろにも車両が待機してる｡

このままでは
車両で道が塞がれるぞ｡

いいか 佐根村｡ あの角 突っ切れ｡

はぁ？
いいから｡

≪ウーー…(サイレンの音)

♬～

≪警察だ！

警察だ 止まれ！
止まれ！

≪止まれ！
≪止まれ… おい！

≫待て！

≪ウーー…

♬～

おい｡
おい！

開けろ！
おい…｡

 兵悟さんが
警視庁のやつらに囲まれています｡

警視庁？
くそ！

(麗子)兵悟君 捕まっちゃいますよ
どうにかしてくださいよ｡

何で警視庁が…
ちっ 一体どうなってんだよ｡

≫おい 開けろ｡
ドンドン ドン！

警視庁ねぇ｡

佐根村 つけられてねぇか？

追ってはきてません｡

このまま倉庫に向かいます｡
兵悟さんは？

≪開けろ つってんだよ！
≪ドンドン ドン！

なんてことねぇよ｡

≪ドンドン ドン！
≪開けろって！

♬～

甘ぇなぁ｡

≪開けろ おい！
≪ドンドン ドン！

♬～

≫コンコン！

渡辺和之さんですね｡

テロ等準備罪で
逮捕状が出ています｡

ご同行 願います｡

♬～

うん わかった｡

♬～

♬～

♬～

おい 聞いてんのか｡

しゃべれ この野郎！

おい！

 バン！(机をたたく音)

(鏡)ふてぶてしいやっちゃな～｡

 何も言わねぇつもりか！
ですね｡

(鏡)聞いたか？
えっ？

身分を証明するものはなし｡
 誰だよ｡

会社に出してた履歴書はうそ八百｡
 仲間の名前を言え！

念のために指紋 顔認証をしたが

データベースには
何も引っかからん｡

犯罪歴はないってことですか｡

せやな｡

仲間 逃がすために

トラックを覆面の前に出して
道 塞いだんやろ？

そんな芸当 初心者ができるとは
到底 思われへんな｡

 おい！
(鏡)見てみ｡

あんな圧力かけられたら
わしやったら すぐ吐いてまうわ｡

≫(ドアの開閉音)

本部長｡

私との面会を
要求してるんでしょ｡

全員 出てくれる？

≫阿久津本部長
これは警視庁の案件です

判断は こちらが行ないます｡

あなた

誰にものを言ってんの？

キャリアを外れた
私ごときの言うことを

聞けないということかしら？

ナメてもらったら困るわ｡

あなたごとき 今の私でも
どうにでもできるわよ｡

カメラ全てを消して｡

≪はい｡
出ましょう｡

あなたもよ｡

彼を逃がしたのは さすがね｡

私も見事に はめられたわ｡

まさか テロの情報を
私たちに流しておいて

手柄は
自分たちが持っていくなんてね｡

情報を流したやつは誰だ｡

警視庁の遠藤よ｡

♬｢灯ル祈リ｣



あぁ… はぁ

はぁ はぁ…｡







なるほどねぇ｡

遠藤は恐らく D班

あなたたちの存在に
気が付いていたんだわ｡

君が本部長になってから
検挙率が上がってる｡



だから 私に情報を流し

あなたたちの存在を
明るみにしようとした｡

そうすれば テロ阻止だけでなく
私も潰せると思ったんでしょ｡

へぇ～｡

相変わらず腐ってんなぁ

権力ってやつは｡

(洋子)あなたは
明日 東京に移送される｡

残念だけど
警視庁の手に渡った以上

あなたの移送を
止めることはできない｡

じゃあ…｡

お別れかぁ｡

安心しろよ｡

あんたには世話になった｡

何もしゃべる気はねぇから｡

♬～

あっ｡

ラーメン食いたいんだけど｡

♬～

さてと｡

最初から
これが目的だったってことか｡

(洋子)テロは
絶対に許されるものではない｡

この男を何が何でも確保せよ｡

黒沢のやつ 何たくらんでる｡
どうでもいいよ｡


撃てよ！
バン！

(ナレーション)＜主題歌…＞

＜詳しくは
番組ホームページまで｡＞