兵庫県宝塚市の中学校で柔道部の顧問が部員２人に体罰を加えたとして逮捕されました。体罰の理由は、「冷蔵庫のアイスクリームを無断で食べたから」だということです。

　傷害の疑いで逮捕されたのは、宝塚市立長尾中学校の教諭・上野宝博容疑者（５０）です。警察によりますと、上野容疑者は柔道部の顧問で、先月、道場などで１年の男子生徒２人を投げ飛ばしたり、寝技をかけたりした疑いがもたれています。

　教育委員会によりますと、１人は背骨を折る重傷で、もう１人は首を打撲しました。上野容疑者は、途中で失神した生徒に対しビンタで目覚めさせてから投げ技を繰り返していました。

　「副顧問もその場にいたが、顧問の怒り具合に恐ろしさを感じ、止めに入れずに傍観してしまった」

　また、上野容疑者は、過去に体罰が原因で懲戒などの処分を３回受けていたということです。

　「アンガーマネジメントの研修で怒りを抑える、コントロールする研修も受けたと聞いている」

　警察の調べに対し上野容疑者は、「冷蔵庫で保管していたアイスクリームを２人が無断で食べたので暴行を加えた」などと、容疑をおおむね認めているということです。