安倍晋三氏が日本にしたこと

      2020/09/02




長かった安倍政権がようやく終わります。どれだけ悪事がばれてもなぜか退陣に追い込まれることもことなく続いてきた安倍政権が気持ち悪くて仕方がなかったので、少しホッとしています。

安倍政権とは何だったのか?自分にとって一番衝撃的だったのは、安倍首相のウソを誤魔化すために官僚が公文書を書き換えた森友事件です。しかも、人命が失われたにも関わらず、命令した人間はおとがめなしどころか出世するという不条理。もう一つ許せないのが、センター試験を無理やり廃止しての英語の民間試験導入。日本の公教育を売り飛ばして平気というのには呆れました。日本の未来を考えられる人間なら、あのような暴挙を働くことはあり得ないでしょう。

 

安倍政権による法治国家の破壊

【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である 私たちの再出発は、公正と正義の理念の復活なくしてあり得ない (白井聡 京都精華大学人文学部専任講師 2020年08月30日)という記事がウェブ論座に掲載されていました。自分がこれまでのどの政権に対しても感じたことのない安倍政権への懸念が、見事に文章化されていたので、特に共感する部分を一部紹介します。

  1. 高い倫理観を持つ者が罰せられ、阿諛追従して嘘に加担する者が立身出世を果たす。もはやこの国は法治国家ではない。
  2. 公正と正義に目もくれない安倍政権がその代わりとする原理は「私物化」である。
  3. 十分に機能してきた制度(センター試験)をわざわざ潰して民間業者を導入する主たる動機は、安倍の忠実な従僕たちの利権漁りである。
  4. 総理自身の違法・脱法行為の究明が絶対的に必須である。少なくとも、山口敬之レイプ事件、森友学園事件、加計学園事件、桜を観る会、河井夫妻の事件の計5件の事件については、徹底的な究明がなされなければならない。そして当然、究明に引き続いて、安倍のみならず関与した他の者の訴追と処罰もなされなければならない。
  5. 悪事の積み重ね、その隠蔽、嘘に次ぐ嘘といった事柄が、公正と正義を破壊し、官僚組織はもちろんのこと、社会全体を蝕んできた

(引用元:【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である 私たちの再出発は、公正と正義の理念の復活なくしてあり得ない (白井聡 京都精華大学人文学部専任講師 2020年08月30日 ウェブ論座

 

安倍政権の暴走を可能にしたシステム

安倍政権がウソを連発しても、退陣に追い込まれないのが不思議でなりませんでした。結局、アベの暴走を許す、非常に不健全なシステムが出来上がってしまっていたということでしょう。この官邸主導のシステムに関する解説記事を紹介します。

  1. 首相を取り巻く「官邸官僚」と呼ばれる側近グループが企画立案し、それを関係省に指示するという、これまでとは逆のベクトルで動いた。
  2. 「官邸官僚」の中心にいるのが、今井尚哉・首相補佐官(経済産業省出身)、和泉洋人・首相補佐官(国土交通省出身)、杉田和博・内閣官房副長官兼内閣人事局長(警察庁出身)、長谷川栄一・内閣広報官(経済産業省出身)、北村滋・国家安全保障局長(警察庁出身)らである。
  3. 各省は官邸から次々と指示が降りてくることへの反発を見せていたが、官邸の方針に異を唱えた官僚が、「内閣人事局」の判断で冷遇されたり退官に追い込まれたりする例が続いたことから、次第に声を出さなくなってしまった。

(引用元:自民党政権の常識からかけ離れた安倍政権「官邸支配」の功罪 首相の側近が決めた政策を各省が実施。迅速、革新的になった政策の多くに成果乏しく 薬師寺克行 東洋大学社会学部教授 2020年08月29日 論座

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