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Pretender4

途中からメッセージが返ってこなくて不安になる。いつもなら放置しているけど、今回はかなり好き放題本音を言っているので少し怖くなる。ここで取り繕っても仕方ないので正直に、返事ないと不安になるから返してよ、と送る。すると「ごめん」とすぐ返ってきてほっとした。こんな当たり前のことがずっとできなかったから嬉しい。

しかし夜のメッセージのやり取りは地獄だった。急に「(相手の女性を)嫌いになる作業に付き合って」とか言い出して、何かと思って話を聞いていくと本当。彼女との出会いからメッセージのやり取りや行為まで全部。性寄りの内容で吐き気がして気持ち悪かった。それでも彼が吐き出したいと言うのなら付き合う。私は何のために存在しているんだ、と今回ばかりはこの立ち位置を呪った。最後に彼は「ごめん」と「ゆきしかいないから」と言ったけど、それでもこれは酷いだろう。

好きな搾取、という言葉が頭をよぎった。好きな気持ちをこんなに利用されるのはつらすぎる。まだ続くの?早く終わって欲しい。

流石に安定剤を飲んで就寝。「おやすみ」とやり取りできたことだけが唯一の救いだった。

Pretender3

一応終わったと彼は言うけれど、次職場でその人に会うまでは私とメッセージを続けたいと言う。支えて欲しいんだろう、本当に自分の選択が合っていたのか不安だろうし、まだ全然好きな気持ちも残っているだろうから。しかし他の女性のことを聞くのはいつもつらい。だから、私の気持ち分かってて話すから本当に性質悪いよね、と言ってやった。すると「好きって気持ちのこと?だから種類が違うって言ってるでしょう」と言われる。私が彼を好きな気持ちも分かってて、でも彼は私を恋愛相手としては見てなくてこんな風に言われる。知ってるよ馬鹿、と悪態を吐いた。


「これだけ関係が長くなれたのは、俺がしつこくゆきを鬱陶しいってキツく言い続けてもうまく流して離れなかった、関わり続けようとしてくれたから。相当邪険にしたし、それでも引かなかったし俺を諦めなかったよな。やっぱりゆきは凄いよ」

そうメッセージがきて、何だかこの10年を総括されているような気分になった。彼は何度も私から離れようとしたし、実際会っていない期間も何度かある。それでも私が諦めなかったことが良かったと彼は言っている。ならそう言うことにしておいてあげようと思う。以前も伝えたけど、私みたいな子は今後一生彼の人生に現れないからね。

Pretender2

彼は面倒くさい女が好きだと言う。私ほど面倒な女もいないと思うのだけど、彼はゆきは面倒くさくない、と言う。それは私がそんな部分を彼に見せずにここまできたからだ。彼も私に重いところを見せずにきたと言うから、見せてよと言ったけど「だめ」と言う。終わる可能性が出てくるから、と言った気持ちは私だって痛いほど分かる。始まればいつかは終わるから私とは始めない。嬉しいけれどそれは私としては悲しい。

「どこかには今の自分にぴったりくる女性がいるのかもしれないけど、それは今この瞬間においてはゆきじゃない」もう何度目の失恋か、数えることも辞めた。でも彼は私から離れない。居心地だって良いはず。だから、もうちょっと私の気持ちも考えてよ、と伝えた。これを言うのだって勇気が要ったけど本当に思っていることだから。すると「理解はしてるし嬉しいし、応えてはやりたい。でも体が反応しない」とまた振られる。これはホテルに行ったりするのも当分ないということも含まれている。何も報われない。

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彼の恋が終わった?のかなというところまできた。相手の女性に「重い」と言われたらしい。そうメッセージで相談された時はどうしようかと思った。でも彼は「待ってたらいい距離感になれるのかな?」と言い出していたから、意を決してもうやめよう?と送った。もう同じ土俵で恋愛できてないよ、って。これを言うのには何故か勇気が要った。というか、いつも言葉を選んでしまう。私の本音もほとんど言わずにきたから、大切なことは特に言いにくい。でも今回は言えたし、彼も「そうだよな、言われた瞬間に終わったんだなって分かった。すっきりしたよ」と返ってきたから、本当に良かった。

終わって欲しかった。待つつもりではいたけど、慣れてはいたけどつらかった。だからもう蒸し返されませんように。このまま本当に終わりますように。

おもいでばなし

むかしばなし。沢山の思い出。

一番初めの家の間取り。ピンクと赤の毛布にスティッチの枕。赤と白のドレッサーの上には当時好きだった人とのプリクラ。狭い台所に似つかわしくないヘルシアのオーブンレンジ。机すらない部屋に大きめのテレビ。ほとんどが地元から出てきた時の彼女とのもの。生活感がほとんどない部屋で、覚えているのはヘアミルクと柔軟剤の匂い。黒いシーツの肌触り。

私の部屋着は彼の昔のジャージで、当時ショートカットで痩せていた私は少年のように見えると言われた。彼の服装や髪型は今とまったく違ってビジュアル系。それが好きだった。それが好きな女の趣味であっても。

深夜のカラオケ、いつも乗っていたのは黒の自転車の後ろ。家までの帰り道。

はじめて肌を強請ったのは強い雨の夜。初めも思えば誘ったのは私だった。人恋しいと言った彼、それで「家に来ない?」と誘った彼。でも本当に「誰か」が欲しかっただけで、私は彼女にはなれなかった。好きだと言われたこともなければ言ったこともない。妹のような存在、と言われてからはずっと「お兄ちゃん」と呼んでいた。手を繋いだこともキスをしたこともない。

そんな間柄で、どこまでいけると思ったのだろう。

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夕方からはモデルの仕事。しかし彼からは「電話していい?」とメッセージがきている。まだ相談し足らないのか。仕方ないので相手に巻きで、とお願いし切り上げ電話をする。すると電話の向こうから泣き声。勘弁してよ。何を言ってるのか分からなかったが、とりあえず明日職場で女と顔合わすしその時に沈んだ顔したくないから、今切り替えるために泣いているようだ。何故私を巻き込む?ひとりで泣いておけよ。しかしそんなことも言えないので、うんうんそうだね、とひたすら相槌を打つこと30分。とりあえず落ち着いたらしいが、明日の朝連絡欲しいと言われたのですることになる。私は何なんだ。

「申し訳ないと思ってる」彼は言う。「ありがとう」とも彼は言う。「誰に何の相談してるんだって話だよな…」とも言うので、私が彼のことを好きで、その気持ちを知っていながら自分の好きな女の話をしているのが申し訳ないと分かっているようだ。分かってるなら何故私にする?それは私しかいないから。もう本当にやめて欲しい。このままだと私がおかしくなる。いつか私から連絡を取らなくなる。彼はそれでいいの?今は色ボケ炸裂中だし、絶対私より女を取るだろうな。

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昼間、急にメッセージがくる。「終わった」と一言。話を聞くと女に幻滅されたという。明日ランチの約束してたのにそれも断られて、もうダメだという。彼はかなり凹んでいるのかマイナス思考全開だし、LINEのスクショまで送ってきて私に相談してくる。私にどうしろというんだ。何で好きな男から、女の相談を受けなきゃならないんだ。こいつは頭おかしいのか?と思いながらも、私しかいないんだよな…と可哀想な気持ちと変な優越感からしっかり話を聞いてアドバイスしてしまう。私の立ち位置は何なんだ?早く女と終わって欲しいのに、私は何を言ってるんだ?

しかしメッセージでは「ゆきがいてくれてよかった。ありがとう」と言われ、なんだかなぁ、妙に嬉しい気持ちも込み上げてくる。頼られるのは嬉しい。でもこの話はものすごくつらい。どうしたらいいんだろう。

万華鏡4

このまま待ち続けるのは効率は悪いかもしれない。いつになるかわからない話だ。でもやってやれない話ではない。本当に欲しいもののためにどれだけ本気で自分を変えていけるか。いつもそれが鍵だと思って生きてきた。今回も腰を据えて、胃を痛めながらやる気ではいる。


しかし思ったより体に出るのが早かった。眠れないなんて前々職の時に元カレが飛んだ際にしかなかった。流石にあの時は抗うつ剤も眠剤も飲んだけど、あの時は食事も摂れず気を抜くとそのことばかり考えていた。でもよくよく考えると今もそのことばかり考えているな。あぁ、これはやばいやつなのか。この文章を書きながら認識できた。今の私はだいぶやばいようだ。

万華鏡3

ついに眠れなくなる。昼寝をしたわけでもないし、何なら日中ジムで筋トレをして疲れている。お酒も1杯だけとはいえ飲んだし、午前中も慌ただしく仕事で走り回っていた。

何故だ。いや思い当たる節は一つしかない。

そんなに思い悩んでいるのか私は。そりゃあどん底の状態だけれど仕事も行けているし、食べたいものはずっと思い付かないけれど空腹にもなるから何かしら食べている。精神安定剤を頓用として使用しながらでもそれなりにやってきた。でも今日ついに、眠れなくなった。早朝というには早すぎる夜中、こうして一人で誰宛ともないブログを更新している。


私は無理と言う言葉が嫌いだ。無理なんて毎日の日常の中で、そこまで多くないと思っている。今からでも大抵なものにもなれると思っているし、もし本当に私がテレビに出て芸能人になりたいとか言い出したら、1千万円注ぎ込んで全身整形したら叶うかもしれない。極端すぎる例だがそういうことで、何でも本気度に比例するんじゃないかって。

だから今回のことも、私が我慢して話を聞き続けたり甘えさせてあげることによって、彼の中の私の重要度が上がる可能性に賭けている。そして時間を掛けて待ち続けることであの二人の恋の炎が弱まるのに賭けている。


万華鏡2

甘えられてるのはわかってる。私といて安心できるのもわかってる。彼にとって私は唯一無二の存在だから、何でも話せるから、つい弱気になって愚痴ったり色々してしまうのだろう。

でも私がそれでつらくないと思ってるの?

「聞きたくない話なんだろうなと思う」そう言うならどうしてそんな話をするの?奥さんと離婚して子どものために同居してたいとか、好きな人の手料理が食べてみたいとか、お互いの子どもが成人したら一緒になりたいとか、やっぱり年上ばっかり好きになるとか、年下の私はどんな顔で聞いて何を言えばいいのだろう。どれだけ聞いても、過去にも未来にも話の中に私はいつも出てこない。


少しだけ、もう懲り懲りだと思っている自分がいる。私の大切さをやっぱりわからない彼から逃げ出したい気持ちがある。良い顔ばかりするから安心しきって甘えてくるのはわかってる。それがつらいから離れようかな。そんな話をすると私はいなくなるよ、って身をもってわかってもらうために。