「ショートは早く落ちる」ってよく耳にしますけど、果たしてそうなのか、わたしなりに思っていることを書いてみたいと思います。土曜日のこんな時間に起きる気なんてなかったんですけど、おはようございます :)
株でも為替でも空売りはショート【short selling】と呼ばれますが(株の空売りには信用口座が必要)、結論から言うと「株の場合はロングに比べてショートは早く落ちるけど、為替の場合はそうでもない」と思ってます。
というのは、株は基本的に投資目的で”買う”ものです。配当金(インカムゲイン)を受け取りながら、値上がりするのを待って売買差益(キャピタルゲイン)を得るというのが基本スタンスになります。信用口座を持っている人の割合は全体の1割程度と言われているので、9割の人は”買い”(ロング)から市場に参加してきます。
こういう環境下で、高値更新が出来なくなってくるとどうなるでしょう?
9割の投資家が先行き不安になって持ち株を整理し始めるときには、ショーターは空売りを始めています。テレビで特定の業種の特集が組まれる頃などが危ないのですが、天井圏で結果的に高値掴みをさせられた投資家の損切と利益確定と新規の空売りで下げが加速します。
この結果、数ヶ月かけた上昇が数日で元の位置まで戻ってしまうこともよくあり、階段をせっせと上った後に一瞬で滑り降りてしまう”すべり台”に例えられたりしますね。
これに対して、為替相場は買い方売り方のアンバランスはありません。
チャートを見ても分かるように、株価のチャートは誰が見ても上下同じですが、為替のチャートは同じ値動きでもドル円チャートと円ドルチャートでは上下がさかさまになります。つまり、ドル円のショートは円ドルのロングになるので、どちらかに優位性があるとは言えないですよね。
という訳で、「株の場合はロングに比べてショートは早く落ちるけど、為替の場合はそうでもない」と…
わたしたちは円を使って暮らしているので、1ドルが何円かを知りたいからドル円チャートを見てますけど、1円が何ドルかを知りたい人は円ドルチャートを見ますよね!
お昼になってしまいました。ではでは、ステキな週末をお過ごしください :)
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