アウトドア用の簡易イスを持って、好きな場所で風景を楽しみながらお酒を飲む=「イス呑み」がひそかなブームとのこと、ご存知ですか?
10月16日放送の「イス呑み〜東京再発見〜」では、この新しい“呑み”スタイルである「イス呑み」を、お笑い芸人・小籔千豊さん、漫画家・ヤマザキマリさん、編集者兼写真家・都築響一さんが初体験! 異色の3人が、東京の街角で繰り広げる「イス呑み」トークをお届けする番組です。
訪れたのは、隅田川の川風を感じながら東京スカイツリーが一望できる“浅草”、古き良き街並みを今に残す“谷根千”、夜空に光る東京タワーを見上げる“赤羽橋”。東京の下町をぶらぶらと歩きながら、「ここ、いいかも♪」と感じた場所にイスを広げます。あっという間に、お気に入り酒場の出来上がり〜。
目の前に広がるのは、いつもより少しだけ低めの街の景色。それだけで、“非日常”な時間が流れます。大阪出身の小籔さん、日本とイタリアを行き来するヤマザキさん、日本全国を独自の目線で写真に収めてきた都築さん、三者三様の視点が交錯し、いつしか話題は「東京の魅力について」。これまで気づかなかった大都会の魅力が、次々と浮き彫りになっていきます。
「イス呑み」って、手軽で、開放的で、何より楽しい! これぞ、大人だけに許された最高の時間──。
ご出演の3人に、初めての「イス呑み」を振り返ってのコメントをいただきました!
「イス呑み」初体験!
出演者3人からメッセージ
小籔千豊
1杯目はレモンサワー!
海や山などでお酒を呑むってことは皆さんもよくあるでしょう。でもふだん何気なく通り過ぎている街なかで、街を見ながらお酒を呑むっていうのも、すごくいいなと思いましたね。若い世代は、「イス呑み」してもあまり感じないかもしれないけど、毎日がルーティンになって、知らず知らずのうちに同じ景色しか見ないようになっている大人にとって、「イス呑み」ってすごく新鮮だと思います。 それに今回は、アカデミックというかマニアックな視点をお持ちのお二人がいてくださったおかげで、出てくる話題も「東京」を考えるのにちょうどよかったんです。お二人とも物事を突き詰めて考えられる方。そんなお話を聞きながら、東京の街を眺めてお酒を呑むと、おのずと「東京とは」「街とは」「人間とは」という話題になっていきました。それがすごく楽しかったです。
ヤマザキマリ
1杯目はビール!
新型コロナウイルスの影響でイタリアの家に戻ることができず、思いがけず東京に長くとどまることになってしまった私ですが、そんな中での「イス呑み」企画はこの大都市をふかんで観察できるすばらしい機会となりました。
アウェイという視点で東京を深くかたどる大阪出身の小籔さん。そして東京を内側からほじくり返し、そこに潜む深さを暴く鋭い分析眼を備えた都築さん。このお二人と一緒に飲みながら「東京」という都市論を語ることができたのは、仕事であろうとなかろうと、私にとって最高の経験となりました。お酒にとって何よりのさかなはおもしろい会話に尽きますね。足止めを食らったおかげで得られた豊かさもあるのだということを痛感。皆さんも是非、画面越しに我々の「イス呑み」に参加してください!
都築響一
1杯目はハイボール!
「イス呑み」というのは、もともと大阪のライター・スズキナオさんが提唱した「チェアリング」で、僕はその文章がすごく好きだったのですが、「まさか自分がやることになるとは!」と出演オファーを受けて驚きました。3人で3か所を飲み歩き、どこかの店でテーブルを囲むのとはまた別の感覚のおしゃべりを楽しめました。ヤマザキさんがコロナ禍でイタリアのご家族と離れたままの東京生活を送っているにもかかわらず、毎日をポジティブに過ごしていらっしゃることがとりわけ印象的でした。ロケは猛暑のただ中で、なかなか場所の雰囲気を楽しむ余裕がありませんでしたが…谷中の大木と人生を共にしてきたおばあちゃんが心に残りました。
みなさんもそれぞれ、自分なりの「イス呑みスポット」を見つけて、クーラーボックスと折りたたみイスを抱えて「イス呑みハシゴ」をしてみたら、よく知っているはずの街が、ちがう表情を見せてくれると思います。
あなたも、イスとお酒を持って、街に繰り出してみませんか?
レギュラー番組への道 「イス呑み〜東京再発見〜」
【放送予定】
10月16日(金)[BSプレミアム]後11:15~11:44
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