生活苦しく、母国で飼育経験あったから...牧場の牛解体、起訴内容認める

2020年10月12日 11:39

 今年7月に岐阜県坂祝町の牧場で牛1頭を盗んだとして窃盗罪に問われた、フィリピン国籍の無職の男2人=いずれも美濃加茂市=の初公判が12日、岐阜地裁御嵩支部(小川貴紀裁判官)で開かれ、2人とも「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、2人は同じアパートに住む親族で犯行当時は無職だったとし「仕事がなく生活が苦しくなり、フィリピンで家畜を育てていたことから、盗んで解体し、食べたり売買したりしようと考えた」と指摘した。

 起訴状によると、共謀して7月31日午前1~4時ごろ、坂祝町の畜産会社の放牧場で、雌牛1頭(時価約70万円相当)の頭部と右前足を切断し盗んだとしている。

 2人は同月に関市の観光牧場からヤギ1頭を、2月と7月に美濃加茂市の養鶏場でニワトリ計61羽を盗んだとして追送検されており、検察側は近く追起訴する方針。


カテゴリ: 事件・事故 社会


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