「どんなことで眠れない夜がありますか？」　ブッシュ元米大統領は在任中、ホワイトハウスで昼食をともにした中国の胡錦濤（フーチンタオ）国家主席（当時）にそう質問したことがあったと回顧録で書いている。　胡氏は即座に答えたそうだ。最大の心配事は国内…

■断層探訪　米国の足元　第二部⑤　米国では今世紀に入り、食肉産業だけでなく通信、航空、金融、医療などさまざまな分野で巨大企業の独占傾向が強まっている。この問題の第一人者が、ニューヨーク大学のトマ・フィリポン教授だ。国家の統制色が強いとみられ…

核兵器は存在する限り、使われる可能性がある。原爆投下から７５年の夏、朝日新聞社が長崎市、長崎平和推進協会と共催した国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道」は、ふだん忘れがちな現実を再確認する場になった。　２６回目となる今年は、コロナ禍を背景…

集団感染が起きた学校が罵声にさらされ、著名人は「ご迷惑をおかけしました」と頭を下げる。この国に新型コロナウイルスが流行し始めてから、責めることに慣れ、責められることにおびえる日々が続く。私たちが感染者を責めてしまう理由は、どこにあるのか。　…

「内閣のスポークスパーソン」「首相の補佐役」と言われてきた内閣官房長官。菅義偉首相も安倍晋三前首相も、首相就任の直前まで就いていたポストだ。その役割を考える。■竹中治堅さん「調整役から実力者に」　新元号が決まれば発表し、連日記者会見をする政…