SEX

エリカ・ラスト万歳

先日インドの性教育を知ったといいますか,インドの男性も日本と同じようなポルノを見てるんだなと知りました。少し残念な気持ちがありましたが,ふと,では性教育が進んでそうなスウェーデンとかどうなってるのだろうと思ったのです。

そして,グーグルで、「スウェーデン アダルトビデオ」で検索してみました。すると,出てきた検索結果はたいして日本とかアメリカのポルノ検索と変わらないような結果でしたが,そんな中でこの記事を見つけたのです。

 

従来のポルノの価値観とは異なる作品

私が見つけたのはこれでした。

「もっと性に素直になれるよう」スウェーデン出身女性監督が語るポルノ変革のこれから

会員登録しないと先の記事は読めなかったので諦めましたが,この方に非常に興味を持ちました。

 

エリカ・ラスト

1977年スウェーデン生まれ。映画監督,母親,作家,ブロガー。政治学,フェミニズム,セクシャリティを学んだ後,バルセロナに移住。主流のポルノ業界で作られている作品とは異なる視点でポルノ作品を生み出している。ユーザーひとりひとりが投稿した性のエピソードを監督たちが映像化する「XConfessions」の創始者。

https://xconfessions.com/

https://lustcinema.com/

 

そして,XConfessionsにたどり着いたのです。

よくよく考えてみると,日本のAVって,型にはまりすぎているというか,おきまりのパターンがあり,女性を支配の対象として扱うことが多いように思います。

支配というのは,BDSMなどの関係性とは異なり,男性はこうあるべき,女性はこうあるべきという作り上げられた【あるべき姿】にはめようとするものであるかと思います。

ちょっとした男優の愛撫の後,女優さんにフェラチオをさせ,手マンで潮吹きさせ,濡れているのを見せて恥ずかしがらせ,またフェラチオさせて,挿入する,みたいな感じです。

恥ずかしがらせるという男性上位であることを示したり,仁王立ちしてるところへのフェラチオをさせたりなど,女性ってこうしてくれると,あるいは,女性がこうなってくれると気持ちいいんだよね~~っていうのが作られてると思います。

またカメラの視点には男性の顔があまり写りこまず,女性器や女性の顔のアップが多く,さも男がオナニーで行くための映像,となっています。まぁ日本のAVはそういうものなのですが。。。。

 

日本のセックス・シナリオを知りたい方はこちらから↓↓↓

>>>【ブログ】河北彩花(かわきたさいか)さんのビデオから学ぶセックスのシナリオ

 

しかし,エリカさんが作ろうとしているのは違うのです。

たとえばこんなコメントがあります。

 

「これまではポルノ作品を見ていることを恥ずかしい行為だと考える人が多かったですが、私の作品を見てもらうことで、ポジティブになれると思うんです。登場人物を一人の人間として尊重した作品であるという点に価値を感じて見てもらえているはずですから。」

出典:She is「エリカ・ラストがつくる、人間をリスペクトしたヘルシーなポルノ」

 

なぜ,女性が見て恥ずかしいと思ったのでしょうか。ここに日本のポルノの問題の1つがあるような気がするのです。

エリカさんは1人の人間として尊重するという価値を持って活動されていますが,男性と女性がどちらかが上という伝統的な関係ではなく,お互いを尊重しあうような関係性。それがエリカさんの映像には溢れているのです。

きっと,女性が見て恥ずかしいと思うのは,男に奉仕してるというその関係性を見て,恥ずかしく思う関係性,それ故に恥ずかしい,と思うのではないかと思いました。ちゃんと尊重されていれば,恥ずかしいとは思わないかもしれません。

 

エリカさんのXConfessionのスゴイところ!

エリカさんの作品を見て感じるのは,リアルで,ナチュラルで,想像をかきたてられる,ということです。

映像の中に流れる空気の感じ,雰囲気,関係性,それらがとてもナチュラルで,愛情に溢れてたり,性的な興奮に溢れています。お互いがリスペクトしながら快感を求めるというような感じです。

きっと映像を通して,そういう価値観を示したかったのでは,なんて素人の私は感じるのです。

またこれがすごくいいのです。

 

これまでのポルノとエリカさんのポルノの違いについてこう述べています。

 

現在の主流なポルノコンテンツでは,多くの場合若くてスリムな白人の女性が欲望の対象となっていて,例えば黒人やアジア人,太っている人などは,細分化したジャンルとして扱われています。けれども私はそうしたカテゴリーを取り払い,人間としてのそれぞれの性のあり方を考えていきたいと思っているんです。例えば最近「XConfessions」で,72歳と74歳のカップルのドキュメンタリータッチの作品を撮ったのですが,すごく良い作品になったと思います。また,妊娠7か月の方が出演する作品もつくりました。

出典:She is「エリカ・ラストがつくる、人間をリスペクトしたヘルシーなポルノ」

 

この記事のタイトルに,人間をリスペクトした,と書いてありますが,いろんな人がいるんだよねっていうことを示すこともリスペクトだと思います。

いろんな人がいるっていうのは,いろんな考えがあることで,ある人には価値があるとか,人の違いで価値の高低をつけるのではなくて,もともといろんな形に価値はあるという感じなのかなと思います。

エリカさんか見せたいのはセルフプレジャーのためだけの作品ではなくて,愛を語るための,感じ方を増やすための,セックスを楽しむための作品のような気がします。

エリカさんの作品を見た後はエッチをしたくなります。。。