胆管癌の外科的治療:とくに発生部位よりみた切除可能性の検討 SURGICAL TREATMENT OF CARCINOMA OF THE EXTRAHEPATIC BILE DUCTS:STUDY OF THE RESECTABILITY CONCERNING ABOUT THE LOCATION OF CARCINOMA

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抄録

胆管癌は肝外胆道系悪性腫瘍のなかでも, もつとも手術成績は不良であり, これには胆管癌の発生部位に関係していることが多い.この点を明らかにするため, 岐阜大学第1外科で経験した胆管癌48例につき, その発生部位別に切除可能性について検討し, 腫瘍の発生部位は3管合流部以下で, 肉眼的病型分類では結節型または乳頭型で, 経皮胆管造影で腫瘍による胆管閉塞部位がUまたはV型の像を呈する場合は切除可能性が大であることをのべた.また手術成績の向上には術前の診断および術前, 術後の監理が重要であり, 根治手術については高度黄疸例では, 術前に経皮的胆管ドレナージにより, 黄疸を軽減した後に手術を行うことが望ましいことを述べた.

収録刊行物

  • 日本消化器外科学会雑誌

    日本消化器外科学会雑誌 9(3), 301-307, 1976

    一般社団法人日本消化器外科学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110001365043
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00192066
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    0386-9768
  • データ提供元
    NII-ELS  J-STAGE 
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