長野県内で新たに3人「新型コロナウイルス」の感染が確認されました。このうち2人は院内で集団感染が発生している、長野赤十字病院の職員と患者だということです。

長野市が発表した2人は、長野赤十字病院の20代男性職員と90代女性患者です。

長野赤十字病院では、これまでに6人の感染が確認されていて、2人はいずれも濃厚接触者でした。

20代男性職員は集団感染が発生した病棟の担当者です。これまでに2回検査を受け陰性でしたが今月4日以降、倦怠感や発熱の症状があり6日、再び検査を受けたところ、陽性と判明しました。

90代女性患者は、すでに感染が判明した患者2人と同じ病室に入院していました。これまで3回の検査では陰性でしたが、4回目の検査で陽性となりました。症状はないということです。

院内の感染者は、これで8人となりました。長野市保健所は、職員の感染については院内での対策が十分ではなかった可能性があると指摘しています。

長野市保健所・所長:

「一つは手指衛生が必ずしも頻繁に行われていなかった可能性がある。感染防護具の不適切な脱ぎ方があったんじゃないかと推測させるお話も聞いている。(病棟の)職員が何らかの形で介在していると考えるのが自然」

病院では今後2週間、接触した職員や患者についてこまめな検査を行うことにしています。感染者が出た病棟については、入院の受け入れを中止しています。

また、県が発表したのは、軽井沢町の20代女性です。女性は先月27日に症状が出て今月5日に検体を採取。6日、陽性が判明しました。

発症前に2週間以内に首都圏への滞在歴があるということです。

県内の感染者は累計で316人になりました。