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「新型コロナは皮膚の上で9時間生存」京都府立医科大のチームが発表

更新:2020/10/06 10:02

 新型コロナウイルスはヒトの皮膚の上での生存期間がインフルエンザウイルスよりも約5倍長い9時間程度であることが、京都府立医科大学のチームによる研究で明らかになりました。

 京都府立医科大学の廣瀬亮平助教らのチームは、新型コロナウイルスが皮膚の上で約9時間生存することが明らかになったとアメリカの医学誌で発表しました。これはインフルエンザA型のウイルスよりも5倍程度長いということです。

 これまで新型コロナウイルスのヒトの皮膚の上での生存期間の研究は被験者に危険が及ぶため困難でしたが、廣瀬助教らは法医解剖を受けた遺体から採取した皮膚を使って実験を行ったということです。

 また、廣瀬助教らは80%のエタノールを用いれば15秒で完全に不活化できることも実験で明らかにしていて、感染症予防における手指消毒の重要性を改めて示す結果だとしています。