今回は2020年に発売されたアードベッグの新作、ウィー・ビースティ5年を飲んでみます。
ウィー・ビースティとは、スコットランド語で「小さな怪物」という意味です。
レギュラーのTENが10年の熟成に対して、このボトルは半分の5年。
若い原酒を使うことで、アルコールの刺激、アードベッグならではの強烈な正露丸を思わせるピートを思いっきり聴かせたものに仕上げているそうです。
また原酒も、TENではファーストフィルとセカンドフィルのアメリカンオーク樽を使っているのに対して、ウィー・ビースティではバーボン樽、オロロソシェリ―樽を使うことで、香りの広がりをつけようという試みもされています。
このウィー・ビースティは限定ボトルではなく、新たに加わるレギュラーの一つとなるそうです。
そういう意味でも、慌ててプレミアがついている状態で買いに行く必要はないでしょう。
液色はシャンパンゴールドです。
味わいは、まさに激辛。高めのアルコール度数に加えて若さ故の鋭利な刃物のような刺激的な辛さが舌を襲います。
正直、チェイサーがないと苦しいです。
味わいは、辛みが抑えられ、多少の苦みを帯びつつも酸味がメインとなります。
ストレートに比べると、そこそこ飲みやすくなりますが、それでもかなり強烈な部類です。
味わいは、酸味が強くなり、スパイシーさもプラスされ、かなり刺激的なハイボールになります。
あまりにも強烈で、ストレートでそのまま飲むのは結構きついです。ロックや加水して飲む方がいいです。
強烈さを売りにする点で言うと、同じアードベッグのコリーヴレッカンがスパイシーさを加えた深みや重みを持つどっしりした雰囲気を感じるのに対して、ウィー・ビースティはプロボクサーのパンチのようなスピードを持ったインパクトを感じさせるように思えます。
アイラモルトが好きな人でも、刺激の強いハイボールを求める人でも、このボトルは飲む価値があるように思えます。
700mL、アルコール度数47.4度、価格は5600円ほど。
5年もののシングルモルトと思うと結構割高に思えますが、時間が経過すればもうちょっと価格がこなれるかも知れません。
ピートモンスター
レギュラーのTENが10年の熟成に対して、このボトルは半分の5年。
若い原酒を使うことで、アルコールの刺激、アードベッグならではの強烈な正露丸を思わせるピートを思いっきり聴かせたものに仕上げているそうです。
また原酒も、TENではファーストフィルとセカンドフィルのアメリカンオーク樽を使っているのに対して、ウィー・ビースティではバーボン樽、オロロソシェリ―樽を使うことで、香りの広がりをつけようという試みもされています。
このウィー・ビースティは限定ボトルではなく、新たに加わるレギュラーの一つとなるそうです。
そういう意味でも、慌ててプレミアがついている状態で買いに行く必要はないでしょう。
若さを武器にした鋭いパンチ
グラスからの香り、液色
グラスからは、アイラモルトならではの正露丸の香りと、シェリー樽からと思われるブドウの香りもやってきます。液色はシャンパンゴールドです。
ストレート
アードベッグならではの強烈な正露丸と海藻を伴ったスモーキーな香りに加え、アルコールからの刺激もしっかりやってきます。その奥からはレーズンとバニラの甘い香りも伴ってきます。味わいは、まさに激辛。高めのアルコール度数に加えて若さ故の鋭利な刃物のような刺激的な辛さが舌を襲います。
正直、チェイサーがないと苦しいです。
ロック
正露丸の香りはそこそこで、その後にレモン、オレンジの柑橘系が続きます。味わいは、辛みが抑えられ、多少の苦みを帯びつつも酸味がメインとなります。
ストレートに比べると、そこそこ飲みやすくなりますが、それでもかなり強烈な部類です。
ハイボール
正露丸を伴うスモーキーさとレーズンが一緒にやってきます。味わいは、酸味が強くなり、スパイシーさもプラスされ、かなり刺激的なハイボールになります。
まとめ
元々ピートが強烈なアードベッグに、若い原酒を使うことによるアルコール由来の辛さが加わり、モンスターの印象がしっかり感じられるボトルになっています。あまりにも強烈で、ストレートでそのまま飲むのは結構きついです。ロックや加水して飲む方がいいです。
強烈さを売りにする点で言うと、同じアードベッグのコリーヴレッカンがスパイシーさを加えた深みや重みを持つどっしりした雰囲気を感じるのに対して、ウィー・ビースティはプロボクサーのパンチのようなスピードを持ったインパクトを感じさせるように思えます。
アイラモルトが好きな人でも、刺激の強いハイボールを求める人でも、このボトルは飲む価値があるように思えます。
700mL、アルコール度数47.4度、価格は5600円ほど。
5年もののシングルモルトと思うと結構割高に思えますが、時間が経過すればもうちょっと価格がこなれるかも知れません。
<個人的評価>
- 香り B:強烈なピートにアルコールの刺激が加わり、強烈。奥からレーズン、バニラ。加水でレモン。
- 味わい C: ストレートではアルコールの辛みが強くて厳しい。加水で何とか飲める。全体的に酸味が主体。
- 総評 B: ライトだが、鋭いパンチがやってくるボトル。