HandBrake

HandBrake の概要や使い方を紹介しています

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DVD / Blu-ray / その他各種動画ファイル を、MP4 / MKV / WebM に変換!「HandBrake」。

HandBrake
2.95 / 51510 票)
制作者 Eric Petit
日本語言語ファイル 制作者 penM
対応 7/8/8.1/10
バージョン 1.3.3
更新日時 2020-06-13
ファイルサイズ 12.91 MB
最新安定版
Snapshot Builds(テスト版)

HandBrake

DVD / Blu-ray を含む各種動画ファイルを、MP4 / MKV / WebM ファイルに変換してくれるソフト。
DVD・Blu-ray データ / ISO イメージファイル 内の特定タイトル、または AVI / MP4 / FLV / MKV 等々の各種動画ファイルを、簡単な操作で H.264 / H.265 / Theora / VP8 / VP9 / MPEG-2 / MPEG-4 圧縮の MP4 / M4V / MKV / WebM に変換して出力することができます。
タイトル内の特定チャプターのみを抽出&変換 する機能や、フレームをリサイズ / クロッピング する機能、デインターレース / デブロック 等のフィルタをかける機能、字幕合成機能 なども付いています。

「HandBrake」は、 各種動画ファイルを MP4 / M4V / MKV / WebM に変換してくれるソフトです。

  • DVD メディア
  • リッピング済みの「VIDEO_TS」フォルダ
  • Blu-ray メディア
  • リッピング済みの「AVCHD」フォルダ
  • DVD / Blu-ray イメージ
内の特定タイトル、および各種動画ファイル( FFmpeg 依存)を、MP4 / M4V / MKV / WebM のいずれかに変換することができるビデオコンバーターです※1
1 動画の映像は、H.264 / H.265 / Theora / VP8 / VP9 / MPEG-4 / MPEG-2 のいずれかで、音声は AAC / MP3 / AC3 / Vorbis / FLAC / Opus のいずれかで圧縮することができる。
(Theora / VP8 / VP9 / Vorbis / FLAC は、MKV で出力する場合のみ使用できる)
Intel Quick Sync Video や Nvidia NVENC に対応している GPU を使用している場合、ハードウェアエンコーディングを行うことも可能。

変換の際には、タイトル内の特定チャプターのみを抽出したり、リサイズ / クロッピング を行ったり、細かい圧縮設定を行ったりすることができるなど、そこそこ柔軟性の高いセッティングを行えるようになっています。
また、プリセットを使った一発設定機能も付いているので、変換を手っ取り早く行うこともできたりします。

基本的な使い方は以下の通り。
下記内容は、HandBrake 1.3.0 のものになります。

日本語化
  1. 「penM」さんのサイト で、日本語言語ファイルを入手& 解凍 しておきます。
    (1.2 系の言語ファイルでも、1.3.0 を日本語化できました)
  2. ポータブル版の「HandBrake」を使用している場合は、「ja」フォルダを「HandBrake」のインストールフォルダ内にコピーします。
    「ja」フォルダを、「HandBrake」のインストールフォルダ内にコピーする
    「HandBrake」を普通にインストールした場合は、「handbrake日本語化.bat」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
    「handbrake日本語化.bat」を右クリックし、「管理者として実行」を選択する
  3. 「ja」フォルダを「HandBrake」のインストールフォルダ内にコピーした場合は、これにて作業完了です。
    「handbrake日本語化.bat」を右クリックして「管理者として実行」した場合、立ち上がったコマンドプロンプトに「1 個のファイルをコピーしました 続行するには何かキーを押してください...」と表示されていたら作業完了です。
    (コマンドプロンプトは閉じてよい)
    1 個のファイルをコピーしました 続行するには何かキーを押してください...
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入出力設定
  1. 「Handbrake.exe」を実行します。
  2. 最初に「ソースの選択」という画面が表示されます。
    ソースの選択
    まず、画面左下にある「Preferences」というリンクをクリックします。
  3. 設定画面が表示されます。
    設定画面
    ここで、左メニュー内にある「Output Files」を開き、画面右側の「デフォルトパス」欄で、デフォルトのファイル出力先フォルダを指定します。
    (右端の「Browse」ボタンをクリックし、出力先フォルダを選択する)
    「Output Files」タブ
  4. フォルダを設定したら、画面左上の「Back」ボタンをクリックします。
  5. 変換元が
    • ISO イメージファイル
    • 一般的な動画ファイル
    である場合は「ファイル」ボタンを、
    • DVD / Blu-ray ディスク
    • 「VIDEO_TS」フォルダ
    • 「AVCHD」フォルダ
    である場合は「フォルダ(一括スキャン)」ボタンをクリックし、変換したいファイル / フォルダ / ドライブ を選択します。
    ソースの選択
    もしくは、右側の「ここにファイル・フォルダをドラッグ&ドロップ」という部分に、変換したいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップしても OK です。
  6. メイン画面が表示されます。
    HandBrake
    まず、画面中央の「Summary」タブ内にある「フォーマット」欄で、変換先のフォーマットを選択します。
    「フォーマット」欄で、変換先のフォーマットを選択する
    MP4 / MKV / WebM にすることができる
    MP4 に変換する場合は、
    • ウェブ最適化 - ウェブ配信用に最適化する
    • A/V スタートの調整※2 - 音声と動画の開始タイムスタンプを揃える
    • iPod 5G Support - iPod 5G と互換性を持たせる
    といったオプションを指定することもできたりします。
    2 変換した動画に音ズレが生じる場合、このオプションをオンにすると音ズレが改善することがある。
    尚、画面左上にある「プリセット」欄で、あらかじめ用意されたプリセット(変換設定)を適用することもできたりします。
    プリセットを利用し、変換設定を行うこともできる
  7. 画面下部の「保存されるファイル」欄で、変換されたファイルの出力先フォルダ&ファイル名 を指定します。
    (右端の「Browse」ボタンを押す)
    画面下部の「保存されるファイル」欄で、変換されたファイルの出力先フォルダ&ファイル名 を指定する
  8. 変換元が DVD / Blu-ray の場合、画面左上の「タイトル」欄で変換したいタイトルを選択します。
    変換したいタイトルを選択する
  9. タイトル内の特定チャプターのみを抽出したい場合、隣の「Chapters」欄で抜き出すチャプターを範囲指定しておきます※3
    抜き出すチャプターを範囲指定することもできる
    3 例) チャプター 1 からチャプター 5 までを抽出する場合
    「Chapters ▼」「1」 through 「5」

    この時、「Chapters」をクリック → 「Seconds」を選択すると再生時間で、「Frames」を選択するとフレーム番号で切り出す範囲を指定することもできたりします。
    「Seconds」を選択すると再生時間で切り出す範囲を指定することができる
    「Frames」を選択するとフレーム番号で切り出す範囲を指定することができる
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変換設定
  1. 画面下部の「寸法」タブ内にある「幅」「高さ」欄で、出力動画の画像サイズを指定します※4
    (オリジナルより大きいサイズは指定できない?ので注意)
    「Picture」タブ
    4 「Anamorphic」を「None」にすると、フレームの幅 × 高さ を自由に指定できるようになる。
    「Anamorphic」をクリック
    アスペクト比だけを保持し、任意のサイズにリサイズしたい時は、「Loose」を選択 → リサイズ先の画像幅を入力する(高さは、最適な数値に自動で設定される)。
    「Modulus」は、16 にしておく。
  2. 必要であれば、右側の「トリミング」欄でクロッピング※5 の設定を行っておきます。
    5 フレームを、画面の上 / 下 / 左 / 右 端から指定したピクセルサイズだけ削り取る機能。
    画像をクロップする場合、通常は「自動」を選択すればよい。
    逆に、クロップしない場合は、「カスタム」を選択 → 全ての値を「0」にする。
  3. 「フィルター」タブを開き、映像フィルタに関する設定を行います(必要な場合のみ)。
    「フィルター」タブ
    ここでは、
    • Detelecine - 逆テレシネ
    • Interlace Detection - インターレース検出の精度
    • Deinterlace※6 - インターレース解除
    • Denoise※7 - ノイズ除去
    • Deblock - ブロック除去
    • Grayscale - グレースケール
    • Rotate - 回転
    • Filip - 反転
    といったフィルタの設定を行うことができます。
    6 一般的に良く使われているインターレース解除フィルタ「Yadif」か、部分的にインターレース解除を行うフィルタ「Decomb」のどちらかを選択することができる。
    (「Decomb」は、明らかにインターレースがかかっているフレームにのみデインターレースをかける)

    7 「NLMeans」と「hqdn3d」の 2 種類がある。
    「NLMeans」の方が高品質だが、処理速度が遅い。
  4. 「動画」タブを開き、映像に関する設定を行います。
    「動画」タブ
    まず、「コーデック」欄で、映像を圧縮する際に使用する コーデック を選択します。
    映像圧縮の際に使用するコーデックを選択する
    使用中のパソコンに「Intel QSV」「Nvidia NVENC」が搭載されている場合、それぞれの変換エンジンを利用して高速エンコードを行うこともできます。
    ついでに、「フレームレート(FPS)」欄で、映像のフレームレートを設定しておきます。
    (そのままでも OK)
    映像のフレームレートを設定する
  5. 次に、右側にある「品質」欄で、映像の圧縮方法とその品質を指定します。
    圧縮方法は、下記のどちらかを選択することができます。
    • 品質の基準 : 映像の “ 品質レベル ” を指定して、圧縮を行います※8
    • 平均ビットレート : 映像の “ 平均ビットレート ” を指定して、映像を圧縮します。
    8 コーデックが H.264 / H.265 / MPEG-4 / MPEG-2 / VP8 / VP9 の場合、数値が小さいほど高画質になる。
    Theora の場合は、数値が大きいほど高画質になる。

    圧縮を 2 パスで丁寧に行いたい場合は、左下の「2-Pass エンコード」にチェックを入れます。
    (画質は良くなるが、その分変換に時間がかかる)
    ちなみに、「品質の基準」で圧縮を行う場合、2 パスは使えません。
  6. 続いて「オーディオ」タブを開き、音声に関する設定を行います。
    「Audio」タブ
    ここでは、
    1. 出力する音声トラック
    2. コーデック※9 - 音声圧縮の際に使用するコーデック
      9 元の音声ソースが AC3 / E-AC3 / DTS / DTS-HD / TrueHD / AAC / MP3 / FLAC の場合、「Auto Passthru」を選択すれば、再エンコードなしで音声を出力することができる。
      ( MKV で出力する場合に)
    3. Bitrate / Quality※10 - ビットレート / 音声品質
      10 AAC / MP3 / Vorbis に変換する場合、品質指定(「Quality」)でエンコードを行うこともできる。
      AAC / Vorbis の「Quality」は、数値が大きいほど低圧縮&高音質になり、MP3 の「Quality」は、数値が小さいほど低圧縮&高品質 になる。
    4. ミックスダウン - 音声のミックスダウン方法
    5. サンプルレート - サンプルレート
    をそれぞれ設定します。
    (「サンプルレート」は、「ミックスダウン」の右側にある V ボタンを押すと表示される)
    音量の大小が激しい場合、「ダイナミック レンジ コントロール」(コンプレッサー)を 1.5 ~ 2.5 くらいにしておくと、粒が揃います。
    変換元の DVD / Blu-ray がマルチトラック音声である場合、左上の「トラックの追加」ボタンをクリック → 「新しいトラックの追加」を選択することで、出力動画をマルチトラック音声にすることができます。
    (リストにトラックが追加されたら、先ほどと同様に音声設定を行う)
    「トラックの追加」ボタンをクリック
    この時、「トラックの追加」ボタンをクリック → 「残りのトラックをすべて追加」を選択すると、変換元の DVD / Blu-ray に含まれている音声トラックをすべて追加することもできたりします。
  7. 「サブタイトル」タブを開き、字幕に関する設定を行います。
    (動画に字幕を付ける場合のみ)
    「サブタイトル」タブ
    基本的には、左上にある「トラックの追加」ボタンをクリック → 「新しいトラックの追加」を選択し、合成する字幕トラックを選択すれば OK です※11
    「トラックの追加」ボタンをクリック
    11 追加した字幕トラックをデフォルトのトラックにする時は、「デフォルト」にチェックを入れておく。
    字幕を映像に直接埋め込む場合は、「Burn In」にチェックを入れる。

    音声トラックと同様、「トラックの追加」ボタンをクリック → 「Add All Remaining Tracks」を選択すると、変換元の DVD / Blu-ray に含まれている字幕トラックをすべて追加することもできたりします。
    加えて、上部の「Import Subtitle」ボタンをクリックすることにより、外部 SRT 字幕を合成することも可能となっています。
  8. 動画にチャプターを打ちたい場合は、「チャプター」タブを開き、「チャプターマーカーの作成」にチェックを入れておきます。
    「チャプター」タブ
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変換実行
  1. 基本的な設定はこれで完了です※12
    12 画面左上の「プリセット」欄の右側にある「新しいプリセットの保存」ボタンを押すと、ここまでの設定内容を “ プリセット ” として保存することができる。
    「新しいプリセットの保存」ボタンを押すと、ここまでの設定内容を “ プリセット ” として保存することができる
    プリセットを追加

    あとは、画面左上にある「変換開始」ボタンを押せば OK です。

その他、設定完了後にツールバー上の「キューに追加」ボタンを押すと、設定内容をキュー(実行待ちリスト)に追加することができます。
(これにより、続けて他の DVD / Blu-ray データの圧縮設定を行うことができる※13

キューウインドウ
13 複数のデータをまとめて変換したい時などに。
キューウインドウは、ツールバー上の「キュー」ボタンを押すと表示される。
(処理を実行する時は、キューウインドウの左上にある「キューの開始」ボタンを押せばよい)

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