昨日のぞろ目
>無題Nameとしあき 20/10/07(水)01:26:30No.16115988+
>ゾロ目ならアツェレイをノーパンミニスカメイドの衣装で拘束してレンカの前に放置する
ラスレス
>無題Nameとしあき 20/10/07(水)01:31:43No.16115992+
>ラスレスならフーカの衣装が魔王城でおやすみのスヤリス姫のコスプレになる

　「お前…アツェレイのISを…」
今エリオの目の前で偽のアツェレイがISを使った
長年アツェレイと共に戦ってきたからこそ分かるものなのか
そのIS自体はアツェレイが使うものとまったく同じものである
　『よく避けたな、この速さを避けられるとは思っていなかったぞ』
　「お前は何者だ」
　『俺は……『アツェレイ』だ』
　「違う、お前はアツェレイではない」
　『もうじきなるのさ…俺が最強のアツェレイだ！』
　（SONIC MOVE!）
一瞬で距離を詰めストラーダを一閃
しかし敵はツインブレイズでそれを防いでいた
　（やはりIS全てを使うのか）

エリオと疑問と能力と＜アナザーアツェレイ＞

ここまで2つのISを使用した
そう考えるとアツェレイと同じ13のISを使えるものと考えていいだろう
しかしエリオは現在小さな違和感を感じていた
　（何だ…この敵と戦っていると感じる感覚は…
　　使っているのはアツェレイのISとまったく同じだ
　　威力も性能も差異は見られない…なのに…）
中々言葉にする事が出来ない
エリオの中で不思議な違和感はだんだんと大きくなっていく
　（まさか…奴は…）
短いながらも敵との交戦で得た僅かな情報で立てた一つの仮説
　「試してみるか（ﾎﾞｿｯ...）」
　（SONIC MOVE!）
再び高速移動で敵に迫る
だが今度は真正面から真っすぐに向かってくるだけだ
　『そんなもの！消し飛ばしてくれる！（ｶｯ!....ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!）』

敵から放たれる緑の閃光
アツェレイやオットーのレイストームがエリオに向かって降り注がれる
　『ハハハハハ！塵も残らず消し飛んだ！』
エリオの姿はどこにも無い
だがそれはレイストームの直撃を浴びて消し飛んだからではない
　（....ﾌﾞﾝｯ!....ｽﾞﾊﾞｧ!）
　『グハッ！？』
突然死角から斬りつけられる
そこには無傷のエリオがストラーダを振っていた
斬りつけた直後に距離を取り再度構えを取る
　『な、何故だ…今のをどうやって』
　「やっぱりだ…お前はアツェレイにすらなれない
　　アツェレイならば今の場面でレイストームではなく別の手段を使う」
　『何…だと…？』
　「お前は何らかの手段でアツェレイと同じISを手に入れた…だがそれだけだ」

　「お前は手に入れた能力を使いこなせていない
　　ただ闇雲に能力を使っているだけだ…それじゃアツェレイの足元にだって及ばない」
アツェレイと同じISを使う
それは『アツェレイと同じ様にISを使える』という訳ではない
仮にこの敵が13というISを使えるのならば状況によって使い分けなければならない
自らの頭で考え、判断し、最も適したISを選択して発動する
それだけの技術と経験をこの敵は持っていなかった
言い換えれば『オートで最適なISが発動される』ではない事を意味している
　「そんなお前がアツェレイを名乗る事自体…僕にとって不快でしかない」
親友の姿を真似、親友の能力を使い、親友の名を騙る
それはエリオの逆鱗に触れる事でもあった
だがそれ以上にエリオの逆鱗に触れた事がある、それは…
　「僕の娘達…レンカ…ヴィヴィオ達…皆からアツェレイの記憶を奪ったんだな
　　お前が…何かの目的の為に…」
　『貴様、どうしてそれを』

アツェレイからの連絡を受けていたエリオはある程度の事情を知っている
そして同時に敵に対する怒りを募らせていた
大事な娘に何かをしてアツェレイの記憶を奪ったのだ、許す道理はない
　「この場で捕まえる！（ﾀﾞｯ!）」
　『（ﾆﾔｯ）かかったなぁ！（ﾊﾞｯ!）』
エリオが敵を捕らえようと接近した瞬間に敵は不敵な笑みを浮かべると
　（ｷﾞｭｵｫｫｫｫｫｫｫｫ!）
　「ッ！これは！？」
敵が片手をエリオの方へ伸ばすと同時に吸引される様な感覚が起きる
まるで強い力で敵の方へ吸い込まれる様な感覚だが踏ん張れなくはなかった
　『貴様からもアツェレイの記憶は貰っていく！』
　「なんだって！？それじゃこれは！」
敵の行為は今まさにエリオからアツェレイに関する全ての記憶を奪っている
あとどれくらいの時間で記憶が奪われるのかは分からない
エリオは瞬時に力を発動させた

　「変身！（ｶｯ!....）」
　『何だ！？（ﾌﾞﾜｧｧｧｧ!）うわっ！？』
エリオの身体から発する強い光
その光の中から大人の姿をしたエリオが現れる
　「英雄結晶…ヒーロータイム」
英雄結晶の力で大人の姿となったエリオは他者からの干渉を無力化する
この姿であれば敵はエリオからアツェレイの記憶を奪う事は出来ない
　『何故だ！？何故記憶が奪えない！？
　　おい！どういう事だスウォルツ！！！』
　「――――これは予想外だな、まさか対策していたのか？」
『スウォルツ』という単語が出た直後
エリオ達の上空、建物の屋上部分から声が聞こえてきた
　「ッ！お前がもう1人の仲間か！」
それは紫のコートを纏った男性だった
どこか不思議な雰囲気を出すその男は言葉とは裏腹にさほど驚いた様子は見せていない

　「予定は変更だ、もう1人のターゲットへ向かうぞアナザーアツェレイ」
　『こいつはどうするんだよ！』
　「記憶を奪えないのであれば用は無い
　　これ以上無駄に戦いが長引けば増援が来るかもしれん」
　『けどここまでされて黙っていられるか！』
　「お前の意見は求めん」
スウォルツは凄まじい威圧感を発しながら戦いを止めさせたのである
　「待て！お前達の目的はいったい何なんだ！」
　「大人しく待っているといい、新たな王の誕生をな」
　「王……だって？」
敵…アナザーアツェレイと呼ばれた敵は不満そうに戦いをやめスウォルツの傍に移動する
　「では失礼する」
そう言って2人はエリオの前から姿を消したのだ

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