『文春きいちご賞』、これはアメリカの『ゴールデン・ラズベリー賞』にならい創設されたもので、日本映画界唯一のワースト映画賞ですね。
37人の映画記者・評論家の投票によって決まる木苺賞ですが、今回この映画賞にて我らが新垣結衣さん主演の映画『恋空』が栄えある第2位を獲得しました。
おっと、ワースト映画を決めるきいちご賞で2位というのは、喜ぶべき事ではありませんね。
週刊文春によると、
『お花畑でのレイプ。図書館でセックスして妊娠。転倒して流産と、大映テレビのドラマみたいで失笑の連続。アイドル映画は脇をベテラン俳優が支えてこそ観られるのに、高橋ジョージと浅野ゆう子のド下手演技で、さらに台無しに』(ライターE)
となっています。
あなたは、映画『恋空』は見ましたか?
観た感想はどうですか?
残念ながら私はまだ見ていませんが、このコメントは、『当たらずとも遠からず』ではないかと思います。
専門誌記者のコメントとして、『レイプを美しく撮ってどうする?レイプの後、何事も無かったようにふるまう家族の対応にも、唖然』というものもありました。
携帯小説『恋空』の評価も、
『美しい切ない恋で、とにかく泣けて泣けてしかたありませんでした』というものと、『あまりにセックス、妊娠を軽く考えすぎている』というものとのように、その評価も大きく分かれていましたが、
映画『恋空』は美しい切ない愛を描こうとしすぎて、少々非現実的な映画になっているのかも知れませんね。
ただ先ほどのコメントを見る限りでは、レイプシーンも図書館でのセックスシーンもきちんと撮っているんですね。
レイプシーンと図書館でのセックスシーンがあるだけで私は十分だと思うのですが・・・。
逆にそんなシーンを生々しく撮って、どうなるんですかね。
映画『恋空』興行収入が40億円の大ヒットしています。この大ヒット要因は口コミによるものだと思われますが、本当にひどい映画はこれほど観客動員が出来ないと思います。
『文春きいちご賞』、評論家や記者などの大人だけではなく、中学生世代、高校生世代も入れてみれば違ったものになるかもしれませんね・・・。
ちなみに、『文春きいちご賞』本当の栄えある第一位は、
『蒼き狼 地果て海尽きるまで』でした。