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業務の大半がIT化された現代、ITエンジニアへの転身を考える人も多いのではないでしょうか。
そこで、エンジニアの第一歩として考えられるのが「プログラミング」。
しかし、「プログラミングは難しい」という意見がある一方で、「プログラミングは簡単」という声もあり、何から手を付けたらいいかわからなくなるという人も多いようです。
そこで本記事では、プログラミングが難しいと感じる理由と、プログラミング学習を簡単にするポイントについて解説します。
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「プログラミングが難しい」と感じるのはなぜ?
プログラミングが難しいと感じるのは、「複雑そう」というイメージが先行するからです。
そのイメージを細分化すると、プログラミングを始めるための第一歩がわからないことや、実際にプログラミングを体験してみたときの苦手意識が関係しています。
何から始めればいいのか… プログラミングが全くわからない
プログラミングと聞いたとき、「難しいそう」という漠然としたイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
このようなイメージが先行するため、そもそも何から始めればいいのかがわからなくなる。これが、プログラミングが難しいと感じる原因の1つです。
「英単語の複雑な組み合わせが面倒そう」
「特別な専門知識が必要そう」
「そもそも何をしているのかわからない」
プログラムのコードを初めて見たときに沸くこのような「未知のもの」という印象は、何も知らない段階なので「当たり前」だと認識した方が良いでしょう。
これは、プログラミングに限ったことではありません。例えば、初めて経験する事柄ならば、同じように感じるでしょう。
プログラミングだけが特別に難しい、ということではないので安心してください。
プログラミングに対する苦手意識が強い
苦手意識はその分野を難しく感じさせます。プログラミングが難しいと感じるのも、苦手意識が影響しているのではないでしょうか。
自分で少し独学したけれど挫折した場合に、このような苦手意識を持つケースが多いです。
数学が苦手な人は方程式を難しいと感じますし、文章を読むのが苦手な人は漢字の羅列を嫌がります。
それはプログラミングも同様で、なんとなく苦手という意識が難しそうという印象を作り出しているのです。
しかし、「何かをするために数学の方程式が必要」「面白いストーリーを読むために漢字を読めるようになる」など、手段としてプログラミングを学べば苦手意識は興味へと変わります。
プログラミング言語の種類が多すぎる
プログラミング言語の種類が多すぎることも、プログラミングが難しいと感じる原因の1つ。
プログラムの概要がわかり、いざ何かを作ろうとしたときに「どのプログラミング言語を選べばよいかがわからない」と感じると、プログラミングが難しいと思うのは当然です。
そこでまた、プログラミング言語の詳細を調べなければならず、なかなか学習が進みません。
やろうとしたとき、すぐに始められないと面倒な気持ちも出てきます。そして、面倒になるとプログラミング言語を調べる気持ちも薄れてきますよね。
目的に沿ったプログラミング言語を選択することが望ましく、かといってプログラミングを学習するには「これをやれば正解」というものがない。それにより、プログラミング言語にさらに難しさを感じます。
重要なのは、目的に沿ったベストなプログラミング言語を選ぶことではなく、プログラミングのスキルを身につけること。
プログラミング言語選びで悩んだら、まずは初心者でも取り組みやすいと言われているプログラミング言語でプログラミングを始めましょう。
プログラミング言語は1つ学べば応用が効きます。それから、難易度の高いプログラミング言語に挑戦しても遅くはないです。
コードをすべて理解しようとしてしまいがち
プログラミング言語を決めて、学習に入るとき、初心者はコードのすべてを理解しようとしてしまいがちです。
それは、辞書に載っているすべての英単語を覚えてから英語を学ぼうとする行為に似ています。それは、さすがに無理がありますよね。
プログラミングも、すべてを理解してから前に進もうとすれば、「コードをすべて理解する」という時点で挫折しやすくなるでしょう。
英単語を覚えるときには、例えば英語の小説を読み進めながら単語を調べていく方が効率的。
同様に、プログラミングもコーディングしながら必要なコードを調べる方がやりやすいのです。少しくらいわからなくても気にせず、どんどん前に進みましょう。
プログラミングで手を動かす段階に至らない
最初から参考書を片手に座学で勉強するという方法を取ると、プログラミングで手を動かす段階にまで至らない場合があります。
こういう経験をすると「参考書が難しかった」というイメージだけが残ってしまい、プログラミング自体が難しいと勘違いしてしまうのです。
また、プログラミング言語を選び、実際にプログラミングをやってみようと思っても、その前段階の環境構築でつまずくことも。
例えば、スマホアプリをダウンロードするときに、説明ばかりを読んでいても実際の使い心地はわかりませんよね。
これと同じで、プログラミングも実際に手を動かしてコーディングしなければ、どんな動きをするのかを実感できません。
プログラミングをやってみたいのになかなか始められずにいると、「自分はプログラミングを始める準備すらもできないから向いていない」と感じる場合もあるでしょう。
プログラミングの大量のエラーに心が折れる
プログラミングを難しいと感じる原因の1つに、大量のエラーが出るというものもあります。
例えば、初めて自分でプログラミングしたコードがエラーだらけで動かないのは、だれもが通る道。
スペルミスや記号の付け忘れなどが多くて、1つずつ直していくうちに嫌気がさしてしまいます。
また、最初は「エラーを検索して解決する」という習慣が身についていないため、諦めてしまうのです。
ここで諦めてしまうと、プログラミングは難しいという印象が強く残ります。
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プログラミングを始めるのは実は簡単な理由
プログラミングが難しいと感じる理由について知ると、まずは手を動かしてみることが大切だとよくわかります。
そこで安心してほしいことが1つあります。じつはプログラミングを始めること自体は簡単だというです。
インターネットが普及する前は、参考書だけが頼りでした。わからない部分はページをめくりながら調べるのが当たり前だったのです。
しかし、インターネットが普及した今、ほとんどのことは検索すればわかります。また、プログラミング言語も理解しやすいものが増えているのです。
ここでは、プログラミングを始めるのが簡単な理由を見ていきましょう。
プログラミング言語はわかりやすいものが増えてきている
わかりやすいプログラミング言語とは、習得難易度が低い言語のことです。
例えば、RubyやPythonなどのプログラミング言語は、コーディングして動作を簡単に確認できるので「できている!」という実感が得られやすい言語だといえます。
一方、C言語という言語では、コーディングをした後に実行するためのコンパイルという作業をして、ようやくプログラムを実行できます。
コンパイルの段階でエラーがあると実行できませんので、この手間だけを考えても初心者にとってわかりやすい言語だとは言えないでしょう。
C言語が主流だった時代と比較すると、RubyやPythonのようにわかりやすい言語が増えました。
そのようなわかりやすいプログラミング言語を選べば、初心者でもプログラミングは始めやすいです。
プログラミングは真似をしながら覚えていく
プログラミングは、必ずしも独自のコードを編み出す必要はありません。
プログラミングは、すでにあるコードを真似しながら覚えていってもよいのです。
これはどのような職業でも同じですよね。ITエンジニアも、まずは先人たちのアイディアやプログラミング構造を真似しながら、徐々に効率の良いプログラミングを覚えていくものです。
ですので、最初はインターネット上にあるコードを丸写しにして、実際に動きを見ながら「このコードでこう動くのか」ということを実感してください。
それは数行のコードでも構いません。モニタに1行の文章を表示させるコードでもいいのです。
実際に動くプログラムを真似してコーディングすることで、何がどのように動いているのかを覚えていきましょう。
このように考えると、プログラミングを始めることがいかに簡単かがわかりますよね。
プログラミングを始める環境が整ってきている
プログラミングの方法は、インターネット上に多くの情報が公開されています。昔のように参考書を買ってきて、環境構築を行ってからがスタートというわけではありません。
例えば今、Google 検索で「JavaScript サンプルコード」と検索し、適当なWebサイトからコードをコピーしてメモ帳に貼り付けてみてください。
「test.js」などのファイル名で保存してファイルをダブルクリックすれば、ブラウザが起動してプログラムが実行されるでしょう。
もっと、わかりやすく簡単な方法はプログラミング学習サイトの利用です。
学習用の参考書と実行環境がセットになったような、ProgateやPaiza ラーニングといったプログラミング学習サイトを利用すれば、すぐにプログラミングが始められます。
つまり、PC・インターネット・Webブラウザさえあれば、すぐにでもプログラミングを始められる環境が整ってきているのです。
プログラミングは難しいというイメージはあるかも知れませんが、まずは一番簡単な方法でプログラムを実行してみてください。
「プログラムが動いた」と実感するだけで、難しいというイメージは少しずつ解消していくはずです。
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プログラミング学習を簡単にして続けやすくするポイント
プログラミングの学習はテンポよく進めたいものです。
そこで、簡単にプログラミング学習を続けるためのポイントを紹介します。
まずはコンピューターリテラシーについて学ぼう
プログラミングをするならば、PCの操作や利用するソフトウェアの基本的なことを身につけておきましょう。
つまり、コンピューターリテラシーの基礎を学んでおくということです。
コンピューターリテラシーといっても本格的に深く学ぶことはありません。プログラミングを効率的に学ぶために最低限のものでよいでしょう。
例えば、
- ソフトウェアのインストール・アンインストールの方法
- マウスによるドラック&ドロップ
- キーボードのショートカット(コピー&ペーストや検索など)
などをマスターしておくと、ファイル操作などがより簡単になります。
プログラミングを学ぶ目的を明確にしよう
プログラミングを学ぶ上でもっとも重要なのが「目的」です。
何を作るか、どんなアプリケーションが欲しいのかといった目的を明確にしておくことで、プログラミングを「手段」としっかりと自分の中で位置付けられます。
ただコードを覚えるのは苦痛ですし、長続きしないでしょう。完成するアプリケーションなどを想像しながら、機能に必要なコードを習得していくのがポイントです。
ただし、業務効率化を実現したい、Webサービスを作りたいといった目的の場合は、そもそもプログラミングではなく別のツールを使った方がいい場合もありますので注意が必要です。
目的に合ったプログラミング言語を選ぶ
目的に合ったプログラミング言語をしっかり選ぶことが、効率的に学習を進める上で大切です。
WordPressなどのブログサイトを学びたいならばHTML/CSSなどの言語や、PHP・JavaScriptといったプログラミング言語。
将来的にWeb開発を目指したいならばRubyを選ぶなど、目的に合った言語を選ぶとよいでしょう。
スマートフォンアプリ開発を手掛けたいならば、SwiftやJavaといった言語の選択も視野に入れます。
開発案件も比較的多く、学習しやすいものを選択しておけば有利になります。
プログラミング学習は習慣化すれば続けられる
プログラミングの学習を続けるために、プログラミング学習を習慣化しましょう。
プログラミングの学習で大切なことは、とにかくプログラミングに慣れることです。
プログラムのコードを毎日見ることで、ソースコードに慣れてきます。ソースコードに慣れてくると、自分が書いたプログラム以外のソースも読めるようになってきます。
他人の書いたソースコードが読めるようになれば、プログラミングが面白くなってくるはず。
そこに辿り着くために一番手っ取り早いのが、プログラミング学習の習慣化だといえます。
プログラミングを一緒に学ぶ仲間もいるとベター
仲間がいれば励ましあえますし、情報共有できることも大きなメリットになります。
プログラミングは基本的に孤独な闘い。進捗目標は自分で立て、わからないことは自分で調べます。
それは、例えばITエンジニアになったとしても基本的に変わりません。ですので、プログラミング学習のときに目標の立て方や調べ方を学ぶことも大切です。
しかし「学習」となると、なかなかモチベーションが続きませんよね。そこで助けになるのが一緒に学ぶ仲間です。
どうしてもわからないこと、あるいは理解できない部分を相談できる相手がいることは、モチベーションを維持するための支えになるのです。
「プロのサポート」は挫折しない一番の方法
モチベーション維持や効率的なプログラミング学習を、プログラミングスクールなどでプロのサポートに委ねるのも1つの選択肢です。
自分の学習方法が会っているのか、手探りで進めていくうちに大きな不安に襲われることがあります。
プロのサポートを受けるとプログラミング自体を効率的かつ体系的に学べることはもちろん、メンタル面のサポートも受けられる場合が多いです。
プログラミング学習の効率を上げる方法
プログラミング学習の効率を上げる方法を、具体的に見ていきましょう。
取り組みやすい言語でプログラミングに慣れる
開発環境作りも含めて「あなたが取り組みやすい」言語でプログラミングに慣れると、効率的に学習が進められます。
プログラミングには難易度があります。
まったくプログラムに触れたことが無い状態で、最初から開発環境構築が難しい言語に取り組もうとしたり、インターネット上に情報の少ない言語を選択したりすると、学習がなかなか進まないでしょう。
例えば、Web開発に使われるRubyなどは、ソフトウェアをインストールするだけで開発環境が整います。
また、インターネット上にも多くの情報が公開されていますので、わからないことは自分で調べられるでしょう。
そのような難易度の低いプログラミング言語で、プログラミング自体に慣れる。
それから、難易度の高いプログラミング言語に挑戦すると、ベースができているので理解が早まります。まったくわからないということもないので、挫折する可能性も低いです。
学習時間を把握して無駄をなくす
プログラミング学習を細分化して無駄な部分を見つけ、効率化を考えてみましょう。
例えば、コーディングしている時間、エラーを修正している時間、調べている時間。
これらの中でもっとも時短できるのは調べる時間でしょう。コーディングやエラーの修正時間は徐々に速くなるはずです。
1つのプログラミング言語を習得するまでには、約1,000時間かかるといわれています。
1分たりとも休まずに勉強し続けたとしても、約42日かかるわけです。こう考えるだけで挫折してしまいそうですよね。
少しでも無駄な時間を削って、コンパクトにプログラミング学習を進めましょう。
プログラミングの習得時間については、「プログラミングの習得には1000時間が必要なのか。時短でスキルを身に付ける方法を解説」でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ググる力が重要 検索テクニックを身に付ける
調べる時間を短縮して効率化するには、ググる力を身に付けることです。
ググる力とは、Google 検索で目的の情報を得るための語彙力や検索テクニックを意味します。
検索するキーワードについて、例えば「Ruby エラー」と検索しても解決策には辿り着きません。
出たエラーのエラー番号や文言をキーワードとして検索したり、エラーから連想できるキーワードで検索したりすることで、解決策に辿り着きやすくなります。
また、検索するキーワードを「””(ダブルクォーテーション)」で挟むことで完全一致検索ができることや、「-(マイナス)」を付けることで特定のキーワードを除外したりするテクニックは検索の効率化です。
検索テクニックについては、「Google検索で知っておくべきテクニック21選 情報収集の効率をアップしよう」で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
「プログラミングが難しい」は理由を理解すれば変えられる
プログラミングが難しいといわれるのは、プログラムに慣れるまでに時間がかかることや、独学ではモチベーションを保ちにくいことが挙げられます。
わからないことだらけで嫌気がさしたとき、それでも継続するための施策を考える必要があります。
また、時間のかかるプログラミング言語習得を、いかに効率化するかということもポイントです。
「プログラミング=難しい」というイメージを打開するには、その理由を知り、プログラムに慣れることから始めてみましょう。