はじめまして。
いきなり最初の記事で長くて分りにくくてめんどくさい記事になりそうだけれど、
まあ、ほぼこれ書くために始めたようなものなので。
書いていきます。
本題の前に。
まずいきなりギターと所謂オタク趣味な話なのだけれども、公正中立に語るのは無理としても、「どっちの人間だから」なんて言われたくはないので書いておきますが、僕の担当楽器はベースで、ギターとベースそれぞれ1本ずつ所有していて、趣味の範囲で楽器を楽しむ人間であると同時に、タイトルにある通り今流行のバンドリ!もプレイしていますし、コミティアやサンクリ、コミケ等にも一般、サークル両方とも参加したりしているオタクでもあります。下写真が僕のものです。
ギター、ベースはオタグッズになるのか
内容としては、ESPのバンドリ!のシグネチャーモデルのギター、ベースの値段が高すぎる、その売り方はどうなの?という話です。
僕は実家から家に戻るときは基本的に御茶ノ水、および神保町に寄っているのですけれど、神保町は当然本の街ですが、御茶ノ水駅前から、三省堂本店前までの通りは楽器店が数多く立ち並ぶ場所でもあります。
当然今回のテーマになるESP(Electric Sound Products)も此処に3店舗ほどあります。ESPと言えばギターをやっている人にとっては凄くメジャーで、すごく華やかなメーカーであると同時に、黒い噂もあって、オーダー品の質が云々とか言われることもあるらしいけど、自分はESPにオーダーしたわけでも、そこのクラフトマンだったわけでもないので何も言いません。
で、まあこのESPがバンドリ!とコラボして、Roselia, Poppin'Party,最近ではRAISE A SUILEN(以下RAS)のシグネチャーモデルが販売されているのだけれど、RASは異なる側面があるとしても、RoseliaとPoppin'PartyのモデルのESPの販売方法はひどい。というより、正直に言ってユーザーを舐め切っている、もっと言えばギター、ベースという楽器を冒涜していると思います。
ここで筋違いに絡まれたくはないので書いておきますが、3バンドの使用楽器を”楽器として”質が悪いとか音が酷いとか言う訳では決してないし、実際に活動してる彼女達(声優の方々)がその楽器を使用することについては文句を言う気は全くありません。(バンドリ!をリリースした会社側に、”なんでそのメーカーのその楽器でやろうと思ったの?”というところはありますが。)
さらに、僕はESPの楽器は個人的にCOB(Children of Bodom)のベーシストに憧れたこともある身として、楽器として良いものであることは同意です。
と同時に、今回のバンドリ!シグネチャーモデルの値段が、ESPの他のギターと比較して、”ESPが出すESPブランドのギターとしは、値段は妥当である”とも思っています。(ESPのギターが高すぎるとは思うけど)
では何が問題かということになるわけだけど、ここで説明のためにRASモデルを除く各モデルの値段を見ていきます。(RASモデルはシグネチャーモデルとしてESPが販売をしているけれど、製造メーカーはギターがStrandberg,ベースがSpector)
注:ギター、ベースが店頭での販売価格は、おおよそメーカーの希望小売価格の8割+消費税になるので、今回はそれで表記します。
まずはRoselia
ギター
M-Ⅱ Roselia SAYO \516,672
M-Ⅱ SAYO Ⅱ \516,672
M-Ⅱ SAYO Ⅱ FR \535,680
ベース
BTL RISA Ⅱ \516,672
続いてPoppin'Party
ギター(戸山香澄)
RANDOM STAR Kasumi \423,360
RANDOM STAR Kasumi LED \596,160
RANDOM STAR Kasumi Ⅲ \440,640
RANDOM STAR Kasumi Ⅲ LED \613,440
ギター(花園たえ)
SNAPPER Tae \388,800
SNAPPER Tae Ⅱ FR \388,800
ベース
VIPER BASS Rimi \380,160
VIPER BASS Rimi Ⅱ \423,360
一番安いものでも38万円。高くなると60万越え。
いくら商品として高くなりやすい楽器とはいえ、これはコラボグッズとして出す値段か?と会社側(バンドリ!側)は思わなかったのか?
思わなかったんでしょうね。
此処でこれが高すぎる!とだけ書いてしまうと、「切り取りだ!」と言われてしまうので触れなかった方も書きます。
Twitterでは文字数制限の関係上触れなかったのだけれど、これらのシグネチャーモデルには廉価版が存在します。
こちらもRoseliaから
ギター
M-Ⅱ SAYO \58,752
ベース
BTR RISA \58,752
Poppin'Party
ギター(戸山香澄)
RANDOM STAR Kasumi \58,752
ギター(花園たえ)
SNAPPER TAe \58,752
ベース
VIPER BASS Rimi \58,752
だいぶ、というか、か~なり下がりました。ものによっては1/10以下です。これならギター、ベースが楽器というものである以上、他のグッズと比較して高くなりやすいことを考えれば(過去に抱き枕で10万があった事も考え)コラボグッズとしてはありかもしれません。
下のモデルだけならまだ書かなかった
そしてギターの上と下で何が違うのか?
ほぼ全部違います。木材も、電装品も、金属部品もです。
SAYOモデルを例にとれば、上位モデルではフレイムメイプルトップ、つまりある程度の厚さ(5㎜~)虎目のメイプル材が使われているけれど、下位ではベニヤ。ベニヤと言っても一般に想像されるものではなく所謂見栄えを良くするための“突板”であって、厚さは0.5~0.8㎜。要は名前が同じでぱっと見は同じ感じ、の別物商品。
でもこれはギターの価格を考えれば当然です。当然5万台のギターはギターの中じゃ安物で、実際に活動してる彼女たちは当然上位モデルを使っていて、“おんなじのが欲しければ50万のを買ってね”ということです。
僕からしてみれば、楽器であろうとそういったコラボグッズは5万ですら高いし、オタクの金目当て丸出しの商売だなとは思うけれど、5万のほうだけならまだそこまで無理のある価格ではないし、記念みたいな感じでまぁいいんじゃないの?と思います。そしてギターの中で5万という価格帯の物であれば、本当に安い“とりあえず始める”というギターに比べれば、“楽器として”使えるレベルではあるため、音楽の裾野を広げるという役割を担えないこともないかな?と思えるわけです。
ESPというメーカーは価格帯がないわけじゃない。
前項目で下の価格帯だけなら記事は書いてないと言ったけれど、じゃあなんで上が加わっちゃダメなのか?
いや別にいいんですよ。上の価格帯があるのは。最初に書いたように、ESPのシグネチャーモデルの中で50万は、すごぉ~く高いわけじゃない。そうそう、忘れていたけれどESPの超有名ギターと言えばアルフィーの高見沢俊彦モデル。あれはもうものすごくて、ものによっちゃ600万くらい。彼のギターを引き合いに出したからと言って、50万が安いなんてことにはならないけど、まあバンドリ!モデルは飛び抜けて高いわけじゃないってことです。
問題はその間です。50万のギターと5万台のギターその価格差は40万以上あります。
その間の価格帯のギターはないのか?そんなことありませんよね。
ちなみにですが、バンドリ!にでてくる、ハローハッピーワールド、通称ハロハピでメンバーが使ってるギター、ベースはグレッチのホワイトファルコンが大体40万。リッケンバッカー4003が30万程度です。(ただし、シグネチャーモデルではありません。)
話はそれましたがESPの場合、ESPは傘下に複数のブランドが存在します。
grass roots:約4~7万(ESPブランドエントリークラス)
Edwards:約8~20万(20万前後はホロウ(中が空洞)構造のモデル、一部シグネチャーデルは30万台まである。メインは8~15万。)
LTD:8~20万(元はEdwardsの価格帯のモデルをアメリカで展開しており、基本的ESPオリジナルモデルを基にしたラインナップ)
E-Ⅱ:約20万~(アメリカ市場向け)
ESP:オーダー品、シグネチャーモデルメインの最高位ブランド。10万程度のものも存在はするけれど、メインとしては30後半~60万で、天井はない。
別でkillerなんてのもあるけどそれはそれ。ちなみにE-Ⅱは最近できたブランドです。
上記5つのブランドのうち、主にアメリカ市場向けとして製造しているLTD、E-Ⅱは別としても、少なくともESPはバンドリ!モデルの上と下の間のモデルを製造、販売できる力と販売場所、ブランドを持っています。
そして価格をみれば一発だけれども、上は当然ESPブランドだし、ブランドロゴは入ってないけど下はgrass rootsのブランド。バンドリ!のメインのプレーヤー層を考えれば、初めての一本は安い方でいいけど、ステップアップでいきなり50万?買えないよ?って。“そこからギターをちゃんとやりたい”オタクに応えられるものだとは思えません。そしてESPのアーティストシグネチャーモデルの多くにはgrass roots, Edwards, ESPの3ブランドで販売されています。ステップアップできなくなるのがわかっていてゲームとのコラボでその価格帯を抜く理由は?というわけです。
さらに蛇足ですが、学生の時に自分のお金でベースを買った身から言わせてもらえば、最初の一本であっても正直ESPで言うならEdwardsブランドを買ってほしい。確かに楽器としても初めてとしては少しきついけれど、“最初の一本を愛着持ってずっと使う(他のギターを買っても)”のであれば、その材のグレードは特別高くないにせよしっかりしており、電装品、金属部品の精度が安定したものになるのもその価格帯のモデルからだと思います。そして僕自身の気持ちとして書いたけれど、それが割とギターをやる人たちの中で標準的な感覚であるという事も付け加えておきます。だからこそ、ユーザーにちゃんと向き合うなら、一番出すべき価格帯のものをなんで出さないのか?と言いたいのです。
企業である以上、リスク回避は必要だけど、そのやり方は外道だと思う。
僕は中価格帯のモデルを抜いた時点で、“舐めてるな”とは思いますが、それでも百歩譲って舐めてないとしても、売り方が酷い。これは僕自身、御茶ノ水にある店舗に何度も行って確認しています。
少なくとも(他のアーティストシグネチャーモデルについては店頭在庫の有無の関係があるため)バンドリ!モデルに関しては完全に受注生産で店頭に展示されているモデルは、ユーザーへの引き渡しが確定している商品のため、触れたりすることはできません。
ちょっと待てよと。コラボグッズかもしれないけどギターって楽器だよな?弾かずに買え?馬鹿にするにもほどがあるんじゃないか?と僕は思いますが、オタクの皆さんはどうなのか。自分一人のためのオーダーメイド品を作るなら完成まで弾けないのはもうしょうがないというよりそれは当然だけれども、そうじゃないよな、このモデルは、と。
少なくとも50万という値段のギターは、プロの人が使うような楽器で、そんな人たちはそのギターを弾かずに買うだろうか?
そんなことないですよね?少なくとも、最低限の“試奏用の楽器を用意する事ができるのにやっていない”というのは、つまるところ、
「このモデル買うような奴は音なんかわかりゃしないし、キャラが使ってるのと同じものならそれでいいんだから、俺らの言った値段で金払え」
と言っているのとおなじです。
補足しておきますが、楽器店は基本的にどのギターも商品である以上、試奏可です。
憧れて店に来た初心者の人からすれば、50万のギターを手に取るのに腰が引けてってのは理解できるけど、それはあくまで、“買う側”の人間の話であって、店側の話ではないし、何より5万のモデルまで、触れもしない、挙句受注生産で納期数か月ってなんだよ?ふざけてるのか?と思わない方がおかしい。
ここでESPの立場になって考えてみれば、推測ですが、その界隈にたまたまずっといた人間から見て、最近はそうでもないけれど界隈の中にはアニメやゲームの音楽はロックじゃない!みたいのがあるにはあって、そういうところからすると、“アニメのシグネチャーモデルなんかギターじゃない”みたいになり、生産本数を間違えれば損害を出しかねない。だからこそ需要の数ぴったりにするために受注生産の形になったのではないかと。企業としてリスクを避けるのは当然だと思うけれど、売ってるものって楽器だよね?
そんなユーザーを馬鹿にするような売り方するならやるなよ。と。
もっと言わせててもらうなら、ESPのHPにはこんなことが書いてあるわけですが、言ってることとやってることのこの二枚舌は何なんだ。バンドリ!という萌えとコラボして目先の金稼げればそれでいいからそういうことを平気でできるんじゃないのか?としか思えません。HPの記述を引用します。
~略~
お客様ひとりひとりの想いを叶える努力を惜しまないこと。
有名ミュージシャンだから一般のお客様だから、という差別を一切しないこと・・・。
~中略~
これからも、ESPは、弾きたいギターを決めるのは、ひとりひとりのお客様であるというポリシーに基づいて、
どんなに難しい注文にも、最高の技術をもって応えていきます。
ギター弾きの魂を宿したESPのギターを愛するミュージシャンは、世界中にあふれているのですから。
https://espguitars.jp/instrument/
ポリシーは建前の間違いじゃないのか。
僕はそういうギターをポンポン買っていくオタクをまともだとは思わないし、(店員によれば全モデルを買っていった奴がいるそうな。手が3対あるわけじゃあるまいし。)そうやって金使って公式に貢ぐのが正義だ、なんて昨今のオタク界隈は大っ嫌いだけど、この楽器の出し方、売り方にはホントに頭にきてます。
後、行けばわかるんだけど、ゲームの月額課金と大きな差じゃない、とか言って分割ローンになるんだよな。その結果だとは思わないけど買っていくメイン層は十代後半から二十代前半の学生だそうな。アコギなのも大概にしてほしい。
楽器に失礼だよ。っていうか、木を切り倒して楽器作っといてそんなやり方するかよ!って。
書いててキレそう。
カートは言った。「ギターは死んだ木」。なら俺らが殺してるんだよな。
上は有名な言葉ですね。
ニルヴァーナのカート・コバーンの「あなたにとってギターとは?」という問いに対する答え。
それが正しいか間違っているかは別として、バンドリ!モデルも含め、多くのギターが木で作られていることは事実。
ちょっと横道にそれないと血管切れちゃいそうなのでそれますが、一応そうじゃないものも少数ながら存在していてARISTIDESというメーカーのベースはアリウムという人工素材でネックとボディを一体成型で作っているんだそうです(ただし指板は木材)。
その他にもアレとかこれとか色々と…。ネックだけ、ボディだけ金属とかカーボンとか。
閑話休題。
当然のことながら、ギターの木材もだんだん枯渇状況になってきており、新素材、もしくは今までとは違う木材等で各ギターメーカーも生き残りを模索しています。
そして今から2年ほど前、ワシントン条約が改訂され、ギターの指板材として使用されているローズウッド全種に、規制(取引の禁止ではない)がかけられることになりました。
一度に全部は横暴だ、なんて声もあったわけだけだけれども、どちらにせよ現状のまま行けば枯渇するのは当然で、今のうちから何かしておかなければいけないことは必至。ギター業界の占める使用割合は全体に比して少ないとはいえ、取り組まなくてよいというわけではありません。国内某メーカーは「I国とC国による爆買いが原因」なんて言ってたけれど。何を偉そうに思わせぶりに名前伏せてるつもりになって言っているのか。
まあ中国とインドネシアなんだろうけども、御社のギターラインナップの大半、海外委託のOEM生産でしたよね。中国かインドネシアの。わざわざいったん日本に運び込んで、日本の購入分として、なんてやってるわけではありますまい。
さて本題のバンドリ!モデルからは少し離れましたが、とりあえず各モデルの指板材を見てみましょう。
羅列するほどもないので一気に書きます。
ESPのRoselia SAYOモデルを除き全てローズウッド。SAYOモデルに至ってはエボニー(黒檀)。
もはやエボニーに至ってはローズウッドより枯渇状態。これはESPが悪いわけではないけれど、エボニーに至っては、不法伐採材の使用と絡んで、米国大手ギターメーカーのギブソンが2011年にFBIに立入り捜査されており、ローズウッド以上に使用が厳しい状態。
希少だから特別というわけではないとはいえ、そんなものを使ったギターを目先の金欲しさにオタクどもに試奏もさせずにポンポン売って…そういうことやるか?と言いたくなる。だから本来は買う側も怒るべきなんですよ。ちゃんと弾かせろ、金づるだと思って舐めんな。ほんとに“そのギター”が欲しいから買うんだって。
過去にまともなモデルはあった。
さて最初から思いっきり酷評してるESPだけれども、コラボという側面で見たときに、まともなモデルがあった。という事も触れておきます。
知っている人は知っていると思いますが、過去にOverdriveというエロゲメーカーから出たキラ☆キラというエロゲとのコラボギター。
ギターとは言え一応全年齢向けに出すものが18禁のエロ作品と…という問題はあるわけですけれど、それは脇において。
大分前のものなので詳しく記憶はしていないのですが、このギターは価格帯としてはギリギリEdwards(発売時)で、その価格帯モデルのみの販売でした。
当時grass rootsは3万円台が割と多く、そこにダンカンピックアップ
を乗せて4万5000円くらいなんてのが多くありました。
Overdriveの代表がバンドマンという事もあり、“しっかりしたモノで、手が届く価格にしたい”といってそうなったんだとか。まあ、ゲーム自体の内容も、高校生が学祭でバンド組んで~から始まる話ではあるし、作中ギターにはマッチしてていいよなぁと思えます。ただ、いかんせんその当時はコラボ自体が少ないものではあったし、相手がエロゲなこともあって、最初から本数でないことがある程度予測できたから受注生産でもその価格帯モデルのみを出せたんだろうなぁと思います。ただ、試奏はできない感じなあたりため息、というかやっぱり昔から舐めてんな、と思いはするけれど。
ぶっちゃけて言ってしまえば、バンドリ!も中身バンドをやる女子高生の話で、楽器を自分で買わなきゃいけなかった人間からすれば、「そんな楽器使ってる女子高生いねーし都合よく手に入るか!」って思うけどそれは二次と三次一緒にするなって言われるんだろうなぁ。
でも正直なところ、その都合のいい世界観の中で、内輪だけで楽しむのはいいけど、他コンテンツと合わさっていこうと考えるなら、他コンテンツ内での価値観とかもわかったうえで折り合いをつけていくようにしてほしいよなぁと思うんですよね。
ギターが好きで自分でバンド組んでやってきた人たちは、なけなしのお金つかんで、自分の望むギターを探してきたわけで。確かに買うのは君だけれども、そういうところにやってきて、萌えキャラとのコラボ商品のン十万のギターをローンでポンポン弾きもせずに(店側も悪いが)買っていったらそりゃ疎まれるよなぁって。
個性的なギターで売りたいならESPにこだわる必要はない。
なんででしょうねぇ…とぶん投げてもいいんですが、自分なりの見解を書いておきます。
日本のギターメーカーがESPしかないから…というわけでは決してありません。
大手どころでも、
フジゲン
ディバイザー(複数ブランド有)
東海楽器
これに割と小さな工房系ギターメーカーを加えるとかなりの数があります。
恐らく、というかESPと組んだのは、ほぼエンドースメントが理由だと思います。
別にインパクトがある変わった楽器がいいならBCリッチでもDEANでも使えばいいじゃん。
ESP側は声優ユニット側に対し、使用楽器を制作し貸与もしくは譲渡する。言ってしまえば、上記の大手ブランドやその他工房系ブランドは基本的にアーティストであれ、ギターについては、購入をすることが条件になるわけで、その他の費用等を考えてコケてしまったら損害は大変。というところでしょう。ESPはギターにかかわるものはほぼ扱っているわけで、その他の機材も何とかなると思われます。事実渋谷のESPのショップにおいては、バンドの使用するアンプ、エフェクター一式展示されてます。
エンドースメントするのはいいけれど、貸与、譲渡だけでは利益は…というところ、アーティストが本人が使用する個体であれ、制作に人件費等々かかるわけで、それをどこでとるか、と言えば、一般向けのシグネチャーモデル、という話。そう言われて「つまり俺たちがギターを買ってコンテンツを支えてるんだ!」なんて言うのなら、奴隷の鎖自慢も大概にしてほしい。“ギターは楽器”なんだ。ほかのやり方でやってほしい。
まとめて言えば
本当はまだまだ書き足りないけれど、これ以上散文書いてもしょうがないのでまとめます。
バンドリ!を見ていて思うけれども確かにやってる声優さんたちはすごいし本当に尊敬に値しますよ。ホントに。でもその裏にある企業としてのやり方はどうか。確かに会社は利益を出さなければいけないけれど、そのやり方はアコギというより楽器を作っているメーカーとしてとってはいけない姿勢ではないのか。そしてそれを買っているオタク側も金づるとしか思われてない現状で、それがコンテンツが発展する状態なのか。目先の金にとらわれた焼き畑農業でいいのかという事は考えていただきたいです。
そして、余裕があるのなら、ちょっとギターの事も考えてほしい。
確かに、バンドリ!のギターはオタクグッズ的側面が強いけれども、“ギターは木”です。消費して終わりにするのではなく、環境問題にも向き合ってほしい。今後仮にバンドものが流行って、そういうギターばかりで、ワーッと買って行ったらどうなるか。全体に比して少ないとは言うけれど、オタクの総数は増えてきて入ることを考えれば、木は絶滅する。
どんなものもすべてそうだ!バンドマンこそ向き合うべきだ!と言われてしまったら言い返せないけれど、
木の命を貰ってまで作るようなオタクグッズで良いのか?
それをコンテンツを支えると言って買うのは正しいのか?
という事は考えてほしいと思います。
では、また次回。