今回はPhotoshopで写真を絹目調に加工する方法をご紹介します。
実際の絹目用紙を触ると表面がザラザラしていますね。光沢感も少し軽減され光沢紙とマット紙の中間くらいの感じです。
そのザラザラとした感じをPhotoshopを使って表現したいと思います。フィルターを何度も重ねるので、フィルターに慣れていない方は難しそうに感じるかもしれませんが、練習だと思って試してみるのもいいかと思いますよ。
加工したい画像を用意します。今回はやぎさんのシンプルな写真を使ってみたいと思います。
画像をコピー(Ctrl+C)し、前面ペースト(Ctrl+J)後、[描画モード:スクリーン・不透明度:90%]に設定します。
コピーした画像を選択し、[フィルター→ノイズ→ノイズを加える]で、上図の設定をします。
ノイズが加わったので、ザラザラしたような状態に見えますね。
ノイズを加えた画像にさらにぼかしを加えます。[フィルター→ぼかし→ぼかし(ガウス)]で、上図の設定をします。
(参考記事:Photoshopのぼかし(ガウス)を使った背景のぼかし)
ぼかしを加えたので、ノイズのザラザラ感が少しソフトになりました。
新規レイヤーを黒色に塗りつぶし、[フィルター→ノイズ→ノイズを加える]で、上図の設定をします。[描画モード:スクリーン・不透明度:85%・塗り:65%]
Step03よりノイズの量が多く出てるので、全体に白くザラザラしたような感じになってます。
Step05のレイヤーをコピーし、先にコピー元を調整します。
[フィルター→ぼかし→移動]で上図のように設定をし、横にノイズを伸ばします。次は、コピーしたレイヤーを同じ手順ですすめ、ぼかしの角度を[90°]に設定、縦にノイズを伸ばします。
ノイズが縦・横に伸ばされたレイヤーが重なったので、かすれたような感じが出ました。
新規レイヤーを黒色に塗りつぶし、[フィルター→ノイズ→ノイズを加える]で、上図の設定をします。[描画モード:スクリーン・不透明度:80%・塗り:70%]
ノイズが加わり、かすれとノイズが丁度よく重なってますが、このままでは色褪せた感じなので、もう一工夫します。
元の画像をコピーし、最前面にペーストし、[不透明度:70%・塗り:60]に設定します。
これで、ノイズが入っていても画像の色がはっきり出ました。
出来上がりです。フィルターを何度も重ねているので作り始めは難しく感じたかもしれませんが、意外と簡単にできませんでしたか。
本当の絹目用紙にプリントしたものとは違いますが、よく使われるキャンパス加工とは違う絹目らしさが出せたのではないでしょうか。
画像によって各数値が変わってきますから、少しずつ試しながら調整してみて下さい。
(関連記事:Photoshopで写真を絵画風にする方法)
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