日本科学協会の日中未来共創プロジェクトが今年で20周年を迎えた。これを記念して、「日本科学協会と中国教育国際交流協会 業務協力に関する覚書調印式」が1日、東京の日本財団ビルで行われた。中国の大学への図書寄贈事業の更なる発展を目指し、日本科学協会は中国教育国際交流協会との図書寄贈事業の業務協力を通して、中日学術交流と相互理解を促進させ、双方の友好的な協力を推進させるため、同協会と覚書の調印を行った。人民網が伝えた。
日本科学協会の大島美恵子会長は挨拶の中で、「日本科学協会は、科学関係においては若手研究者への研究助成、一般の人たちへの科学知識の普及事業を行っているが、特に若手研究者への研究助成では32年の歴史を有している。また、日中関係事業として、日中未来共創プロジェクトを実施しており、同プロジェクトはちょうど20年前に中国の大学への図書寄贈事業として始まり、その後、中国の大学生を対象とした日本知識大会、日中両国における若者の作文コンクールなど多方面に発展した。日中の若者たちが双方の国を理解することを推進するプロジェクトとなっている。今回、中国教育国際交流協会との協力関係を構築することができるのは、大変意義深いことであり、プロジェクトの社会的信頼も一層高まるものと期待している」と語った。
中国教育国際交流協会の趙霊山秘書長は挨拶の中で、「当協会は1981年に創設されてから、中日両国の教育交流事業に尽力してきた。習近平国家主席と安倍晋三首相は6月27日、10の共通認識について合意に達した。この内容の中にこれから中日両国の人的交流を一層深めていくことが含まれている。今年は中日間ハイレベル人材交流というメカニズム構築が決定しており、中日青年交流推進年となっている。日本科学協会の寄贈図書プロジェクトは中日間の若者たちの相互理解や友情を深めることにも貢献しており、中国にすでに380万冊以上寄贈し、中国の日本語学習者や研究者に多大な貢献をしている。中日青少年プロジェクトを引き続き行い、中日両国の若者が互いの国の言語や文化を学び、経済状況などについて理解し、両国の友好関係を深めることを願っている」とした。
在日本中国大使館の胡志平公使参事官は挨拶の中で、「日本科学協会が長年にわたって中国の教育、特に日本語教育に支援してくれたことに心から感謝したい。中国は日本語教育においてずっと発展してきており、現在、500ヶ所以上の大学で日本語学科が設けられ、100万人以上の学生が履修している。また、彼らは日本語のみならず、日本の社会や法律、経済などを勉強しており、中日間の交流促進に貢献する優れた人材となっている。中日両国関係は新しい時代に向けてますます発展していくので、日本科学協会は中国教育国際交流協会と連携し、さらなる中日友好交流を促進することを期待している」との思いを語った。
出席者による挨拶の後、日本科学協会の大島美恵子会長と中国教育国際交流協会の趙霊山秘書長による覚書の調印が行われた。また、日本科学協会の大島美恵子会長と中国教育国際交流協会の劉利民会長は寄贈品を互いに贈呈し、今後の業務協力に向けて交流を深めていた。
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