窓際少女録

女の子にしてほしかった

Twitterの人とセックスしたことありますか?

 

 

 

わたしはしたことがある。それも何回も。

 

 

Twitterは今やっている"窓際少女いちちゃん"よりも前に他愛もないことを呟くアカウントを複数持っていた。

でもそれは本当に少ないフォロワー数で100人いるかいないかぐらいだったと思う。

 

 

こういうとフォロワーが伸びない言い訳に聞こえそうだけど、当時はたくさんのフォロワーが欲しいと思っていなかった。

ただ仲良くなれるたまにリプを交わしあったり当時は"いいね"ではなく"ふぁぼ"お気に入りを押してくれただけで嬉しかったものだ。

 

 

 

そうしてTwitterを続けていると、とあるDMがきたりする。

「いちちゃん今度一緒に遊ぼうよ」

 

 

こんなのTwitterの挨拶みたいなものだと思っていた。

わたしはなんとなく「会いたいね~」みたいな形で返信していたと思う。

 

 

けど相手は約束を何度も取り付けようとしてくる。

自分で言うのも可笑しいがわたしはその子にとても好かれていたのかもしれない。

 

 

結局押しきられ住んでいる場所も近かったので19時頃会うことにした。

その子はTwitterに自撮りを載せていたので、なんとなく顔はわかっていた。

都内で待ち合わせ。緊張はもちろんしていたが、わたしは当時から馬鹿なので適当に遊んで楽しければいっか~ぐらいに思っていた。

 

 

 

約束の時間から少し遅れてその子は来た。

背は160㎝ぐらいで細く、普通に本音を言うと顔は中の中ぐらいの子が来た。

下の中の顔面のわたしの分際で申し訳ない。

 

 

めちゃくちゃにその子は笑顔で来た。

「わー!!!!いちちゃんだあ!!!ウケる!!!!!笑笑」

 

 

 

全くウケない。その時のわたしの顔はめちゃくちゃにひきつっていたと思う。

 

歳は20歳だそうだ。

けどわたしの勘でしかないが多分未成年だったと思う、アホそうだったので。

そして職業は風俗嬢だそうだ。そんなに簡単に言っちゃうんだと思った。

名刺まで見せてきた。なんだこの馬鹿はと思った。

 

※のちに風俗にちょっとだけわたしがハマる話は今度にでもしようと思う

 

 

 

そのままわたしが予約していた個室の居酒屋に入った。

ここで誤解してほしくないのは、個室を選んでいるのはエロいことがしたいとかそういうことではない。

単純に周りに人がいるのが苦手なのと、個室だと会話するにもなにかと都合がいいからだ。

 

 

その子はめちゃくちゃに喋る、めちゃくちゃに酒を飲む。

割合でいったら相手が9でこちらが1ぐらいで会話していた。

 

 

いい時間になった頃、そろそろ解散かなと思っていた、しかしその子は「この後どうする?」と上目遣いで聞いてくる。

この後どうする?じゃない、終電あるんだから帰るに決まってるだろと思っていた。

決してその子といるのが楽しくなかったわけではない、いやむしろとても楽しかった。

 

ただその頃はよくも悪くも"Twitterの人とセックスする"という脳がわたしに備わっていなかったのだ。

 

 

 

意思の弱いわたしは店の外に出て言われるがままホテル街に入った。そこでやっと気づく。

 

 

「あ、これセックスする感じ?」と

 

 

 

ホテルもその子が行ったことあるような感じでほいほいと部屋を決めて、流れるように部屋に連れていかれた。

 

 

露天風呂付きで、とてもいい部屋だった。

意地を張るわけではないがわたしはその当時それが初体験ではなかったし、恋人もそれなりにいてホテルにも行ったことがあった。

 

 

ただ初対面の人間とヤるのは話が違う。

 

 

 

その子は「ねえ見て見て!!!!!露天風呂もあるよ!!!ひろーい!!!ひゃー!!!!!」みたいなはしゃぎっぷりだ。

 

そしてその子はベッドに座りベッドをポンポンと叩いて甘い表情をしてくる。

 

「ヤるのか……」と心の中で謎の覚悟を決めた。

 

 

深夜から朝まで計3回した。普通の人がどんなものかわからないが、わたしは1回でもしんどいほうである。後半は軽い体育会系のようだった。

 

「まだイケる!まだイケるよ!」と笑顔で手コキやらフェラやらをしてくる。

 

 

そして、わたしの初めてのTwitterの人とのエンカウントとTwitterの人との初めてのセックスを同時に体験し、終わった。

 

 

 

のちに知ることになるが、その子は小さい界隈でヤリマンとして有名だったらしい。

まぁ途中から気づいていた人は多いと思うが、特別好かれていたわけでもなくただその子がヤりたかったからわたしを誘っただけだったのだ。 

 

 

結局それから2、3回会って遊んだりしたのちに、段々と疎遠になりその子はアカウントを消していた。

 

 

今頃別のアカウントでもつくってTwitterをしているかもしれない。

もし巡りめぐってわたしの文を読んでいたら、「ウケる~~!!!!!わたしのことじゃん!!」と言いながら読んでいて欲しいな。

いやきっと鍵アカウントからリツイートしてわたしのことを叩いているかもしれない。

 

 

 

けど少なくとも新鮮ではあった、当時は。今でこそ男性女性関わらず会ったり会わなかったりしている。

 

 

なんにせよ、Twitterの人に会うのは現実で事足りてる人にとっては正直無駄な時間かもしれない。

 

 

でもわたしはあの頃を鮮明に覚えていて、こうして文を書いている。

Twitterでセックスしまくっているアカウントはこの世に無数にある。

 

 

殆どがその事に関して否定的だと思う。

 

 

だとしてもわたしは一番最初に会った子があの子でよかったなと今でも思っている。

今まで色々な人に会ってきたが、Twitterで面白い人は会っても大抵面白いし、つまらない人は本当につまらない。

 

 

ただこの"面白い"はいいねが多いツイートではない。自分にとってどう感じるかだ。

 

 

だから勢いで会うのは止めたほうがいい。

わたしは運がよかっただけで、殆どの人が危ないやつだ。

 

わたしとかね。

 

 

 

 

おわり