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タレントの伊集院光が、TBSラジオ・三村孝成社長に対して怒りをブチまけたと話題になっている。
伊集院は、新型コロナウイルスに感染して自宅療養中の『爆笑問題』田中裕二のピンチヒッターとして、9月8日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)に出演。太田光から「三村社長のこと、文句言ってるらしいじゃねえか。いいかげん、大人になりゃいいじゃねえか」と言われると、伊集院は「あの人は天才社長だって俺はずっと言ってんだから」と笑いながら皮肉交じりにコメント。「何が気に入らないの? あの人。気のいいオヤジだよ、だって」という太田に対して、「気のいいオヤジなのは間違いない。でも、気のいいオヤジに人生左右されたくない」ときっぱり。TBS上層部の方針に不満を語った。
「伊集院がTBSに不満を持っているのには、もちろん理由があります。ここ最近、上層部が各ラジオ番組に対して、予算削減の徹底を求めているからです。伊集院は『とにかく制作費を1万円落としてくれ。若手のリポーターを2人クビにしてくれって言われるわけ』と明かし、『でも、制作費を1万下げてくれって言うのに、何千万って赤字を出すんじゃねぇよ』と疑問を呈しました。長らく〝ラジオの王様〟として、業界をけん引してきた伊集院にとっては、やるせない思いでいっぱいなのでしょう」(芸能記者)
TBSラジオから看板番組が次々に終了…
TBSは今年2月に大型イベント『RADIO EXPO~TBSラジオ万博2020~』を開催。同局でパーソナリティーを務める『爆笑問題』、『南海キャンディーズ』山里亮太、『RHYMESTER』宇多丸、荻上チキ、ジェーン・スーなどが集結し、大いにイベントを盛り上げた。
しかし、『伊集院光とらじおと』『伊集院光 深夜の馬鹿力』の2つのレギュラー番組を持つ伊集院は、イベントの在り方やチケット料金に疑問があるため、不参加を決めていた。
「伊集院にしてみれば、フェスが大赤字にもかかわらず、それを見過ごして現場の予算を削ろうとする上層部に納得がいかないのでしょう。かつて伊集院は、ニッポン放送での番組が大人気だったのですが、あるとき、プロデューサーと大ゲンカ。『二度と出るか!』とタンカを切り、そのまま十数年にわたって〝出禁〟になったことがあります。急激な改革を実行しているTBSの現体制に、反旗を翻す可能性もあるかもしれませんね」(同・記者)
ここ最近のTBSラジオは、若年層リスナーを取り込もうと躍起になっており、『荒川強啓デイ・キャッチ!』や『大沢悠里のゆうゆうワイド』、『久米宏 ラジオなんですけど』など、看板番組を次々と終了させている。これも経費節減の一貫といわれており、伊集院が怒りの声を上げるのも当然と言えよう。
長らく聴取率調査で1位を独走してきたTBS。しかし、ここ最近はライバルのニッポン放送が追い込みをかけており、リスナー離れが進んでいるようだ。‶王様〟である伊集院までもが飛び出すことにならなければいいのだが…。
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