大槻ケンヂと絶望少女達 「かくれんぼか鬼ごっこよ」

さよなら絶望先生」 をコンセプトとしたユニットの初アルバム。


てっきり単発企画モノだと思ってたのでまさかアルバムまで出すとは思わなかった。内容はシングルと大体同じで、名義やメンバーこそ違うけど基本的にやってることは特撮そのままです。スラッシーなヘヴィネスで疾走するハードコアサウンド、そこに流麗なピアノやキーボード、そして萌え萌えハイトーン声優ヴォーカルが乗っかるという。 「人として軸がぶれている」 を聴いた時は正直微妙な印象だったのだけど、今回はヘヴィネスを前面に立てたアップテンポな曲が多く、勢いに乗って聴ける感じでなかなか良かったです。あまり脇道に逸れず特撮の王道路線で大半を固め、それを若干アニソン寄りにして分かりやすく構築してるというか。真っ当にドラマチックな切なさが効いたヘヴィポップ 「空想ルンバ」 「絶望遊戯」 、禍々しいムードが圧し掛かるような 「ヒキツリピカソ・ギリギリピエロ」 「人形たち」 など、アニメタイアップだからといって毒を薄めすぎることはなく、オーケンNARASAKI の個性がしっかり発揮されてる内容になってると思います。この声優ヴォイスにむず痒さを感じなければ、なんとか。


Rating: 7.2/10
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