©引地信彦

 
ブロードウェイで今も上演中の大ヒットミュージカル『キンキーブーツ』。初めての日本人キャスト公演が開幕！　小池徹平さん、三浦春馬さんの熱演に、連日観客もスタンディングオベーションの盛り上がりを見せる。熱気あふれるステージをレポート。

 

小池徹平と三浦春馬が熱演！『キンキーブーツ』開幕

圧倒的なパフォーマンスからにじみ出る、ポジティブなメッセージ。
「自分が変われば、世界が変わる」というテーマが押しつけがましくなく響いてくる傑作を大成功に導いたのは、小池徹平さんと三浦春馬さんの好演によるものが大きい。

父親の急死で自分の意志に反して靴工場を継いだチャーリー（小池）と「ボクサーになれ」という父の言葉に背いてドラァグクイーンになったローラ（三浦）。倒産寸前の靴工場を再建するため、正反対の二人が協力し合って、ドラァグクイーン専用の「キンキーブーツ」を作ろうと奮闘する物語。

本作はトニー賞6部門を受賞したブロードウェイでも屈指の作品だ。日本人キャストによる上演だが、舞台美術、衣装はもちろん振付もブロードウェイ上演版と全く同じ。特に演出のジェリー・ミッチェルさんによる振付は、ドラマとダンスが一体化した非常に難易度の高いものだ。世界最高水準のパフォーマンスに挑戦し、見事な成果を上げた。

中でも靴工場で初めてブーツができた喜びがダンスに結実する1幕ラスト「EVERYBODY SAY YEAH!～みんなでYEAH!～」のナンバーでは、靴が運ばれるベルトコンベアー上にキャストも乗って踊り、しかもベルトコンベアーそのものも舞台狭しと動き回る。バイタリティにあふれたステージングが圧巻だ。

さらに注目すべきなのは、日本人キャスト版ならではのドラマ性の深さを引き出したこと。
演出のジェリーさんは「（同じ演出でも）韓国、イギリスなど上演する国によって違う」と『キンキーブーツ』の魅力を語っていたが、ブロードウェイ版はローラ役オリジナルキャストのビリー・ポーターさんなど、個々のパフォーマンスのポテンシャルの高さが非常に魅力的だった。日本版はパフォーマンスで見せながらも、一方で心情に寄り添ったドラマを非常に深く描き出しているところが興味深い。いわゆる「ミュージカル俳優」でなく、常に真摯に作品が持つドラマに取り組んできた小池さんと三浦さんが本作を引っ張ったからこその成果だろう。

特に、一見正反対に見えるチャーリーとローラがそれぞれ父親との葛藤を抱えている共通点に気付き、心を通わせる場面（「NOT MY FATHER’S SON～息子じゃないの～」）。繊細に二人の気持ちにアプローチして、血の通った人間像を見せた。

💡NEWS💡
東京凱旋公演 8/6（土）10時から追加席発売開始決定！
詳細は『キンキーブーツ』日本公演 公式ＨＰへ

 
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■□■BUTAKOME☆Information ■□■

ジェイ. ハリソン・ジーさん出演！！
来日版も楽しみ♪
ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』＜来日版＞

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S席13,000円→ 特別価格 12,000円
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【『キンキーブーツ』スペシャル動画】
舞台映像とともに、シンディ・ローパーさんとハーヴェイ・ファイアスタインのメッセージもアップ！




 
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
音楽・作詞:シンディ・ローパー
脚本：ハーヴェイ・ファイアスタイン

【チケットファン 販売日程・料金】
■日時：10月5日(水)・14日(金)・21日(金)18：30、9日(日)・10日(月)・15日(土)・22日(土)・30日(日)12：30、12日(水)・26日(水)13：00、19日(水)13：00・18：30

■料金: S席13,000円⇒ 特別価格 12,000円

■会場：東急シアターオーブ（渋谷）
（生演奏／英語上演／日本語字幕あり）

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※公演の詳細は、東急シアターオーブ公式HPへ

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