岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969·3時間昨日は慶應の学生さんに症候学の講義。その後、レポート課題を出しました。こんだけ世間がPCR、PCRの大合唱の中、そもそも症候学の勉強なんて要らなくね?というお題。144139
岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969·3時間こういうとき、慶應に限らずどこの大学でも医学生は「賢い」ので出題者の「それでも症候学は必要だ」という欲望を嗅ぎ取り、忖度し、「症候学は必要だ」という結論を前提に議論を進めます。11957
岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969·3時間しかし、これではクリティカルでラディカルな思考はできない。「ハンコは必要」という前提からは「ハンコは必要」という結論しか生まれない。11434
岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969·3時間よって、こういう命題と取っ組み合うときは「症候学なんて必要ないとしたら」という前提をまずは受け入れてみて、そこから背理法を用いてあれこれ検討することが大事なのです。そして考えに考え抜いて、最後に残された抽出物こそが症候学のレゾンデートルとなります。12578
岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969·3時間医学生は即答能力が高いためにこのような背理法の活用やクリティカルシンキング、そして長考が苦手です。思考の持久力がない。SNS的即応は得意だけど、ゆっくり考え抜くのがとことん苦手になっています。12280
岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969返信先: @georgebest1969さんそして文科省や我々教員は、面接や口頭試問や医局の教授の命令は絶対システムなどで医学生や若手医師に「俺様が望む解答を忖度して一ミリも狂いなく解答する」技術ばかりを磨き上げます。午後11:42 · 2020年10月1日·Twitter Web App22 件のリツイート69 件のいいね
岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969·3時間返信先: @georgebest1969さんこうして日本では医学部にやたら優秀な人材が投入される割にはそこからイノベーションが起きません。大学医学部や大学病院がいつまでも古臭いロジックで動いているのはそのためです。医学教育の設計者たちはこのような忖度構造への加担者(悪い意味のHidden curriculumの設計者)として猛省すべきです22599
岩田健太郎 Kentaro Iwata@georgebest1969·3時間そしてこういうことを書くと必ず「そんなわけないだろwww」みたいなクソリプを即座に飛ばしてぼくの論考の正当性を証明しにかかる輩が出現します(笑)。水田議員戦法ですな。1848