◆シリーズ: キュートランスフォーマー
◆ 発売日: 2014年12月26日 `
◆ 価格 : 999円 `
ビークルモード
1970年代~1980年代のスーパーカーブーム時代の中でも、
トップクラスの知名度と人気を誇るのがランボルギーーニ・カウンタックだ。
日本ではその名も『ランボル』だけに、キュートランスフォーマー版でも
G1版と同じカウンタックをモチーフに選んでいる辺りは嬉しい配慮である。
サイド
ホイールはカウンタックの特徴の一つになっている、
5つの穴が開いた「リボルバータイプ」を採用している。
車種によってホイールのデザインまで再現している拘りは注目に値し、
可能な限り実車と同様のデザインを取り入れる事が出来る
メーカーライセンス取得商品というメリットを活かしている事が分かる。
リア
チョロQフォーマットにディフォルメされながらも、
各部は特徴的なカウンタックのボディを再現している。
角張ったボディ、六角形を取り入れたフロントガラスや
テールランプ部、大型リアウイング、四連マフラー等、
独自性が強いデザインをQTFでも再現した手腕は見事。
カラーリングはG1ランボルその物であり、赤いボディにフロントの黒塗装、
ボンネットにはサイバトロンマークが印刷されている所も好感が持てる。
又、ボンネットには、文字と牛の絵は省略されながらも、
盾の様な形状のランボルギーニのエンブレムがモールドされている。
トランスフォーム!
ロボットモード
カーモードのフロントが胸部に収まるという
キュートランスフォーマーの変形工程は、
奇しくもG1ランボルと共通している為、
ランボルらしさが強く感じられる姿となっている。
リア
背中にウィンドーとルーフを背負うスタイルも
G1ランボルとの共通点であり、特殊な体型ながらも
ランボルのイメージが巧く表現されている。
つま先をシルバーに塗装している所等、
G1ランボルを参考に製作している事が分かる。
『好戦的で勝利の為なら時にルール違反も厭わない所がある。
自覚は無いが方向音痴なオートボット戦士。』
ボールジョイントで接合された肩、股関節、膝の他、首の回転、
肘の可動軸により、ポーズ付けは問題無いレベルだ。
但し、首を回転させる際は背中のルーフパーツに干渉する為、
ルーフを後ろ側に開いて逃がす必要がある。
アニメ版ランボルを参考にしたと思われる頭部形状は、
両サイドの突起部分が誇張されて長く伸びている為、
G1マイスターにも似た形状のヘルメットになっている。
この様に斜め上方に突起が伸びたスタイルのランボルは、
アクションマスター版が最も近いかもしれない。
ランボルは力自慢の戦士であり、パンチ攻撃を得意とする事から、
キュートランスフォーマー版の様な腕部が大きなデザインは
キャラクター性に一致しており、力強さが感じられる。
上半身がカーモードのフロントそのままで
極端な逆三角形体型という所も、
パワフルなイメージを引き出す事に一役買っている。
サイバトロンの中核をなす戦士であるランボルは
G1初期のトランスフォーマーの中でも代表的なキャラクターの一人で、
後のバイナルテックやマスターピース、
変形!ヘンケイ!トランスフォーマー等の
G1リメイク シリーズにも度々採用されている人気キャラクターだ。
しかしディフォルメトイとなるとランボルは意外に少なく、
2003年に日本では発売されたMYCLONE(マイクロン)や、
海外のKRE-Oシリーズのクレオン版ぐらいしか存在しない。
ディフォルメTFのボットショット(日本ではビークール)に於いても、
サイドスワイプ(ランボル)は終ぞ登場する事は無かった。
キュートランスフォーマーは、TFの代表キャラクターの他にも
マニアックなキャラもラインナップに加えている事が特徴のシリーズである。
加えて「自動車に変形する」事を大前提としているQTFシリーズには、
カウンタックというスーパーカーの代表格とも言える車種に
変形するランボルは外せないキャラクターであったのだろう。
ディフォルメトイとして製作される事が少ないランボルだが、
更に変形機構を備えたディフォルメトイとしてのランボルはQTF版が初だ。
コンボイやバンブル等は度々ディフォルメバージョンのトイが登場するが、
普段ラインナップに加えられないランボルの様なキャラクターが
ディフォルメトイとして登場した事は嬉しい限りである。
ランボルの名に相応しいG1期と同じカウンタックという車種に加え、
QTF特有の肩幅が広い特殊な体型は、ランボルのパワフルな
キャラクターイメージに相応しい物になっており、ビークル、ロボットモード共に
ランボルはキュートランスフォーマーシリーズに非常にマッチしている。
胸部が異様に大きく肩幅が広いキュートランスフォーマーの
独特な体型は、キャラクターによっては奇妙な印象を受ける。
しかしランボルのパワフルなキャラクターイメージには合致しており、
キャラクター性とスタイルが調和している好例である。
QTFランボルは、ロボットモードの力強いスタイル、G1期と同じ車種の
カウンタックを変形モードに選んでいる等、正に『ランボル』という事を
強く実感させてくれる為、QTFの中でも上位に位置するアイテムと言えよう。
◆参考にならない比較◆
⇒ トランスフォーマーG1 04 ランボル `
⇒ トランスフォーマーG1 ガチャガチャ ランボル `
⇒ 変形!ヘンケイ!トランスフォーマー C-09 ランボル `
⇒ キュートランスフォーマー QT-12 サンストリーカー `
⇒ TFロボットヒーローズ サンストリーカー `
⇒ KRE-O マイクロチェンジャー 3 サンストリーカー `
⇒ TFバイナルテックアスタリスク BTA-02 サンストリーカー
⇒ TFユナイトウォリアーズ UW-05 サンストリーカー ` `