◆シリーズ: キュートランスフォーマー
◆ 発売日: 2014年12月26日 `
◆ 価格 : 999円 `
ビークルモード
2014年公開の映画『トランスフォーマー ロストエイジ』に登場する
オートボット戦士・クロスヘアーズのキュートランスフォーマー版。
カーモードも映画と同じくGMシボレー・コルベットC7に変形、
ボンネットにはコルベットのエンブレムもモールドされ、
ヘッドライトやフロントグリルの形状もリアルに再現されている。
サイド
『キュートランスフォーマー』のシリーズ名通りに、
チョロQスタイルのビークルモードを有するTFトイ。
カーモードは各社のメーカーライセンスを
取得しているので、ディフォルメされながらも
車種が特定出来るリアルさを備えている。
リア
チョロQと同様のスタイルを有し、
チョロQでは駆動輪となる後輪が
大きく造られている事が特徴だが、
チョロQ最大のギミックである
プルバックゼンマイは搭載されていない。
あくまでカーモードをチョロQスタイルで再現し、
ロボットに変形するというディフォルメトイである。
走行ギミックが無い為、タイヤもゴムではなくプラスティック製。
それでもホイール部分は細かな造形と
シルバー塗装が施されている為、リアルさは申し分無く、
タイヤは個別に取り付けてあるので転がし走行もスムーズ。
又、ボディの成形色はグリーンなので、
ヘッドライトやグリルの他、ウィンドーやルーフ、
リア部のガンメタルは全て塗装で再現されている。
トランスフォーム!
ロボットモード
通常、ディフォルメトイは頭部を大きくデザインして
2~3頭身にする場合が多いが、
キュートランスフォーマーでは
ボディ各部はディフォルメされながらも、
頭部は小さく比較的リアルな造形なので
一般的なディフォルメトイとは趣が異なる。
リア
サイズ的にもディフォルメしたカーモードから
変形するという面も類似している
『ビークール』シリーズのトイと比べても、
キュートランスフォーマーの体型は
特殊な物という事が確認出来、独自性のあるスタイルだ。
既存の一般的なディフォルメトイとは
全く異なるデザインを採用している辺りが、
トランスフォーマー的と言えるかもしれない。
『オートボットのベテラン戦士。
慎重派であり、また多少の犠牲も
辞さないドライな考え方を持つ。』
特異な体型のロボット且つミニサイズのトイながらも、
各部の関節には可動が組み込まれている事が特徴。
肩、股関節、膝にはボールジョイント、
肘は可動軸で曲がり、頭部もボディとは
別パーツなので首が回転する。
『キュートランスフォーマー』とは、チョロQとトランスフォーマーを
融合したスタイルのトイという事を反映したシリーズ名で、
英語のキュート(CUTE = 可愛い)という意味も内包している。
しかし頭部を大きくしなかった事や、
車体フロント部から首と手足が生えている様な
独特の体型に可愛らしさはあまり感じられない。
クロスヘアーズの頭部、特に顔は映画劇中のリアルさを
再現する事には成功しているが、ディフォルメトイとしては
可愛いというよりは不気味に見えてしまう。
個人的には、この様な異色のトイは大歓迎だが、
一般的な「可愛い」というイメージからは少々離れている。
又、キュートランスフォーマーの「Q = キュー」という名称に掛けて、
税抜き定価を9(きゅう)が並ぶ999円に設定している。
この駄洒落で価格を決定している浅はかさは感心出来る物ではなく、
更にトイの実質と価格は見合っておらずコストパフォーマンスはこの上なく悪い。
強気な価格設定は、『トランスフォーマー』というブランドが付けば
兎に角購入する様な客層を対象にした、マニア向け価格と言って良い。
しかし企画段階では、マニア向けシリーズを想定していた訳ではない。
トランスフォーマー30周年の
企画の中から誕生したキュートランスフォーマーは、
それまでマニア色が強かったトランスフォーマーシリーズに
新たな客層開拓の為に製作された。
2015年1月からは短編アニメもTV放送され、
既存のTFアニメとは異なるアプローチを
見せている面は評価出来るだろう。
トイ発売に先駆けてアプリゲームの配信も行っており、
『キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎』を
無料で楽しむ事が出来るという力の入れ具合も見事である。
更にQTFのトイのパッケージ内には
スペシャルコード(シリアルコード)が印刷されており、
ゲームでトイと同じキャラクターを登場させる事が出来る。
ゲームと連動させる事で、
トイの販売促進に繋げている巧い手法だ。
『コンボイの謎』という1986年発売のタカラ製ファミコン・ソフトのリメイクや、
特殊なスタイルでディフォルメされながらも可愛らしさが希薄なトイ、
G1キャラを組み込んだキャラクター選定、一般向けとは思えない高価格等、
結局の所、キュートランスフォーマーを嬉々として手に取るのは、
それまでTFトイを購入し続けているマニアが大半である事は間違いないだろう。
QTFのアプリゲームを紹介する際に「無理ゲー」とアピールしているが、
新たなファン層を開拓する事も無理そうな雰囲気が濃厚である。
キュートランスフォーマーはメーカーの思惑とは異なり、
客観的に見てもマニア色が色濃く表れているシリーズと言えるだろう。
しかしながら、ファンとしては変わり種のTFトイが登場し、
TVアニメやアプリゲームも含めて盛り上がる様は歓迎出来る物だ。
既存のディフォルメフィギュアとは異なるスタイルや、
チョロQ的なデザインを重視しているカーモード等、
全く新しいトランスフォーマーを
生み出した開発力は評価に値する。
◆参考にならない比較◆
こんばんは、お久しぶりです
つくもさんにしては辛口なレビューでしたね
キュートランスフォーマーはムービー組4体を購入したのですが、私はその中でもクロスヘアーズがお気に入りで、ルーフをコートに見立てる処理がらしさが出ていてきにいりました。バンブルビー、ロックダウンもそれぞれルーフの処理が異なり、似たような設計でも細部にこだわりがあるのはタカラらしいなと
確かに価格は、、、w
つくもさんにしては辛口なレビューでしたね
キュートランスフォーマーはムービー組4体を購入したのですが、私はその中でもクロスヘアーズがお気に入りで、ルーフをコートに見立てる処理がらしさが出ていてきにいりました。バンブルビー、ロックダウンもそれぞれルーフの処理が異なり、似たような設計でも細部にこだわりがあるのはタカラらしいなと
確かに価格は、、、w
2015/01/25(日) 00:14:06 | URL | ビーストサーガおやじ | [ 編集 ]
キュートランスフォーマーはなかなか斬新なデザインで個人的には大好きですが、
メーカーの主張と実際やっている事が全く異なるので色々突っ込みを入れてしまいました(笑)
マニア以外の顧客獲得を狙うと言いつつラインナップが超マニア向けだったり……。
昭和時代の車種とかG1スキッズとか etc.
QTFは基本的に変形が同一なので、キャラによって
各部の分割や処理が微妙に異なるのは面白いですよね、
仰る通りタカラらしい異様な拘り箇所があって面白いです。
メーカーの主張と実際やっている事が全く異なるので色々突っ込みを入れてしまいました(笑)
マニア以外の顧客獲得を狙うと言いつつラインナップが超マニア向けだったり……。
昭和時代の車種とかG1スキッズとか etc.
QTFは基本的に変形が同一なので、キャラによって
各部の分割や処理が微妙に異なるのは面白いですよね、
仰る通りタカラらしい異様な拘り箇所があって面白いです。