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2020.09.10

金城 和佳

SEO SOLUTION

【初心者必見】ページネーションとは?SEO対策のある設置方法ご紹介!

WRITER

金城 和佳

株式会社PLAN-B Webコンサルティング事業部

2017年に中途採用でPLAN-Bに入社。SEOチームに配属。沖縄という遠方の地から東京、大阪のコンサルタントのサブとしてサイト分析、レポーティング等に従事。

目次
    1. ページネーションタグのSEO効果と必要性
    2. ページネーションタグの設置方法
      1. タグの書き方
      2. URLにパラメーターがついている場合
    3. 分割されたページをGoogleに正しく伝えるその他の方法
      1. カノニカルタグで正規化する方法
      2. 『何もしない』という方法
    4. まとめ

ページネーションとは日本語で『ページ送り』『ページ割り』と呼ばれる機能のことで、内容量が多いコンテンツを分割して表示するときに使用されます。

使用例としては長い記事コンテンツや多数の商品を扱うECサイトの商品カテゴリページ等です。そういったコンテンツを分割して表示するとユーザーから商品が見やすくなり、ユーザビリティ向上にも役立ちます。

今回はそういった分割ページについてSEOの観点から気を付けるべき部分を紹介いたします。


ページネーションタグのSEO効果と必要性

ページネーションタグを設置することで分割されたコンテンツをひとまとめのコンテンツとしてGoogleに評価してもらうことができます。

例として各ページに張られたリンクはそれぞれのページへの評価ではなく、一つながりのコンテンツへの評価へとまとめられます。複数の被リンクがまとまることによりコンテンツとしての評価が高くなると考えられます。

複数のリンクをまとめて評価

検索結果で表示されるページも基本的には1ページ目となり、ユーザーに正しい順番でコンテンツを提供することができます。つまりSEO的にもユーザビリティ的にもいい影響をもたらすのです。

参考:Google Webmaster Central Blog | Pagination with rel=”next” and rel=”prev”


ページネーションタグの設置方法

タグの書き方

ページネーションタグはHTMLのhead部分に設置します。前ページは『rel=”next”』次ページは『rel=”prev”』で記述されます。

【例】

① <link rel=”prev” href=”https://○○○/page/”>

② <link rel=”next” href=”https://○○○/page2/”>

1ページ目には②のみを設置(前のページが存在しないため)、2ページ目には①と②を設置。最後のページには①のみを設置します(次ページが存在しないため)。

ページャー

記述するURLは相対パスでも絶対パスでもどちらでも構いませんが、重複しないように注意しましょう。またrel=“prev”やrel=“next”をそれぞれ複数使うのも間違いです。個別のページが一つながりになるように設置してください。

URLにパラメーターがついている場合

URLにページの内容を変更しないパラメータが付いている場合、そちらも含んで設置する必要があります。

【例】

① <link rel=”prev” href=”https://○○○/page”>

<link rel=”next” href=”https://○○○/page2&parametersample”>

このような場合、一つながりのURLとは見なされないので①のURLにも「&○○」部分のパラメータを加えましょう。

ページネーションタグでまとめたページ群であっても基本的には別のページとみなされます。タイトルやh1タグなどはそのページ固有の文章を設定しましょう。評価はまとまりますがあくまで別のページなのです。


分割されたページをGoogleに正しく伝えるその他の方法

ページネーションタグは連続しているページ全てに設置しないといけないため手間がかかります。そのため連続したページをカノニカルタグで1ページ目に正規化し評価をまとめる手法がありますが、それをGoogleは推奨していません。

参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ|rel=canonical 属性に関する5つのよくある間違い

  • レイアウトは似ていてもコンテンツは同じではない
  • カノニカルタグで正規化すると2ページ目以降はインデックスされず検索結果に表示されない
  • 奥のページにユーザーが求めている情報があってもそれに気づけない

このようにコンテンツが別であればカノニカルタグで正規化するべきではないのです。

カノニカルタグは使わない

カノニカルタグで正規化する方法

上記とは別にカノニカルタグで正規化する方法もあります。コンテンツが分割されていない全ての情報が載っているページを作り、そのページに向けてカノニカルタグで正規化する方法です。

【例】

https://○○○/all

※すべてのコンテンツが載っているページ

https://○○○/page/

https://○○○/page2/

※分割されたページ

この②、③をカノニカルタグで①に向けて正規化する方法をGoogleは推奨しています。しかしコンテンツの数が多くなるとページが極端に長くなってしまいます。表示に時間もかかりますし目的のアイテムを見つけるのにも苦労するのでユーザビリティ的には問題があると考えられます。

『何もしない』という方法

また別の方法として「何もしない」というのもあります。そのページが一般的な内容であればコンテンツが分割され、別URLとなっていてもGoogleが適切に評価し検索結果に反映されます。しかしこの方法はGoogle任せになってしまうのであまり推奨できません。

参考:Search Console ヘルプ|Googleに対してコンテンツのページ指定を示す


まとめ

このように、分割されたページを正しく評価してもらう方法はページネーションタグ以外にもいくつかありますが、それぞれ一長一短です。

ページネーションタグでまとめる方法は新しくページを作成する必要はありませんが、ステータスが付いているとURLの記述ミスといったことが考えられます。多くのコンテンツを持っている場合、全てのアイテムが掲載されたページを作るのは現実的ではないこともあるでしょう。

サイトによって適切な表示方法は変わるので、ユーザーのことを考えたうえで正しく評価を受ける方法をとってください。

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