朝鮮総督府令第96号 電報規則の改正 |
昭和19年(1944年)年3月25日 朝鮮総督府官報第5140号 |
1 朝鮮内の電報料金
日本語 15字以内 50銭
15字を超えるときは5字以内を増すごとに 10銭
ハングル 7字以内 50銭
7字を超えるときは2字以内を増すごとに 10銭
欧文 5語以内 50銭
5語を超えるときは1語を増すごとに 10銭
2 朝鮮と内地、台湾との間の電報料金
日本語 朝鮮内の場合と同じ料金
ハングル 取り扱いなし
欧文 朝鮮内の場合と同じ料金||
見てのとおり、昭和19年での朝鮮の電報料金。日本統治が終わる1年前の時点でもハングルで電報が打てたってことね。 |
ん? ソートクフはハングルの使用を禁止したって話じゃなかったのかい? |
まあ、韓国ではそういう話になってるわね。例えば、これは中学校の教科書だけど、こんなふうに教えれば、教えられたほうは総督府はハングルの使用を全て禁止したっていうふうに思うでしょうね。 |
ところが昭和19年でもハングルで電報が打てたってわけか。つまりハングルを禁止していたわけじゃねーんだな? 堂々と使って良かったってわけだ。 |
電報ってのは緊急のときに使うもんだからさあ、「チチキトク スグカエレ」とかね。ハングルで電報が打てるってのはやっぱ大事なことだったんじゃない? |
そりゃそーだけどな、しかし料金はハングルの方が高かったんだな? |
そうね。例えば20字の電報の場合、日本語なら60銭、ハングルなら120銭だから2倍ね。 |
何だか、ハングル電報の料金は高くして実際には使えないようにしてたんだ、とか言い出しそうだな。 |
ウーン、そこまで言うかしらね。使わせないつもりなら最初からハングル電報の取り扱いをしなけりゃいいでしょ? 電報システムを運営していたのはたぶん日本人が中心だったろうから、ハングル電報となればそれなりの手間がかかったんじゃない? |
まあ、そんなとこかな。で、この資料はウチの飼い主が見つけて来たのかい? ウチのブログは名前の割には自前の資料ってのはほとんどねーんだけどさ。翻訳モノばかりで。 |
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そうですか、情報ありがとうございます。
朝鮮総督府統計年表に電報という項目があって日本語、英文、諺文(ハングル)の統計がありますよ。
国会図書館でデジタル化されたものをネットで見れます。
電報にかぎらず農産物や工業製品といった生産にかかわるもの、電気屋や道路鉄道といったインフラ。学校教育などもあります。
年度ごとの変化をグラフにするといいかもです。
「攻撃サイト」ですか。現に存在する資料の紹介とニューライトの論文の翻訳をやってるだけの、しかも人気(にんき)も人気(ひとけ)も少ないこんなブログにはもったいない評価です(笑)
本当にフィルタリングされているのだとすれば、たぶん、これが原因になっているんだろうと思われます。↓
http://ameblo.jp/nidanosuke/entry-10047086245.html独島本部の調査はいい加減なもんです。唖然としましたよ(笑)
chaamiey様
知人の韓国人にハングル電報のこのページのAdressを先方に送ったのですが、韓国内(セキュリティソフトによるフィルタリングなのか、韓国内のIEの設定によるものかどうかは判りませんが、)では、”攻撃サイト”に指定されていて、見ることができないとの事でした。恐らくなのですが、あちらさんにとっては不都合な資料の為かもしれません。
鬱陵郡誌の件、ありがとうございました。
BTW、そのニュースはどんな話なのですか? フィルタリングって誰がやってることなんでしょうかね。まあ、このブログが韓国から検索できないっていうことだけなら、別にどうということもないのですが。
GTOMRさん、「鬱島郡誌」の件、ありがとうございました。文字に落とそうかどうしようかと思いながら、そのままにしておりましたが、おかげさまで全文デジタル化できました。近いうちにこのブログにも掲載させていただこうと思います。
残念なお知らせですが、chaamiey様のこのPageは、韓国内に於いては、攻撃サイトか悪意のあるサイトとして登録されてフィルタリングにかかるそうです。
世界日本化計画さん、情報ありがとうございます。
1933年、日本語と朝鮮語の混合放送を分離して朝鮮語専用のラジオ放送を開始、1942年休止、1943年再開。ハングルのラジオ放送を聴いていながらハングル使用禁止とはこれ如何に。
kaneganeseさん、ありがとうございます。後日、アップします。
1928年のビクターを皮切りに、日本のレコード会社が続々と朝鮮に進出して朝鮮語のレコードを発売、1940年にも大ヒットがあった、ということですね。これで「ハングル使用禁止」とは何のたわごとなんでしょうね?
まあ、「学校では日本語でしゃべれ!」ってことはあったのかも知れませんがね。
遅くなりましたが、先ほどメールで画像を送りました。
この画像自体からは何年のものなのかはっきりしないのですが、”1940年ビクター朝鮮レコード”でググって見ると、やはり1940年くらいまでは普通に韓国語での大衆歌謡曲(トロットというのでしょうか?)はレコードで発売されていたようですね。その後は内地と同じく、太平洋戦争や戦局の悪化によってそうした自由が無くなっていったのでしょう。併合されたわけですから、文化がある程度廃れていくのは致し方ないと思いますが、今の韓国人の主張のような、民族の抹殺、といったことは無かった、としか言いようがありませんね。最後の4年間が苦しかったので恨みがましたのは理解できますが、それは日本とて同じことです。
レコード、お願いします。時間ができたら掲載します。
あと、ご存知かもしれませんがyoutubeの映像で面白いものがあったので紹介します。
Scenes from Seoul of 1938 - In Color!
http://www.youtube.com/watch?v=Ul1IPG4LDfcColumbia No.204 Portable / Two 1936 Korean Popular Songs
http://www.youtube.com/watch?v=-YBV6Pe1wt0&feature=relatedBon-Ryong San, A Korean Royal Court Music
http://www.youtube.com/watch?v=r8TizX6YnTk&feature=related(Rare) Funeral of Emperor Sunjong of Korean Empire (1926)
http://www.youtube.com/watch?v=k7xGg5GOfWU長くなってすみません。
日帝にハングルを使わないように強制されていた、というのは嘘八百ですね。日本語が奨励されていたし、日本語を使ったほうが出世など生きて行く上で有利だと判断したので公の場では自発的に使ってた、というのが真実のようですね。問題は、戦況怪しくなってきた1940年~終戦までに日鮮一体化が進み、内地と同じく言論弾圧が進み、ハングルを学校で教えなくなり、その頃になると日本語を自由に使える人のが多くなったこともあり、ハングルが使われることが少なくなったのでしょうね。そういう意味でこの資料は1944年ですから、重要なハードエビデンスですよね。
1940年の「ビクター朝鮮レコード」という画像を保存しています。どこからダウンロードしたのか覚えていないのですが、送りましょうか?
レコード、ありましたねえ。かつての中央日報翻訳掲示板で拾ったのがあったんですが、ハードディスクが壊れたときに消えてしまいました。
それと、これだって、昭和9年の時点でハングル新聞があったということを示していますよね。↓
http://dokdo-or-takeshima.blogspot.com/2009/04/1934-jan-30-maeil-sinbo-article-on.html
そういえば朝鮮総督府の警察官僚の云々の本に、ハングルが奪われた、なんてことは無くってずっと郵便局でも使えました、みたいなことが書いてあって、ふーん、と思ったことがありました。レコードも発売されていたみたいだし…なんだかね~。
詳しく調べていただいてありがとうございます。やはり手間に見合った料金設定ということのようですね。
ウィキペディアでモールス符号について調べてみました。
http://ko.wikipedia.org/wiki/%EB%AA%A8%EC%8A%A4_%EB%B6%80%ED%98%B8日本語は、カナ1文字に符号が対応していますが、ハングルは、字母1つに符号が対応しており、字母をいくつか組み合わせてハングル1文字になるので、1文字を送信するのに、カナよりハングルのほうが手間がかかります。ですから、カナよりハングルのほうが1文字の料金が高くて当然だと思います。
たぶん、そういうことだったんだろうと思いますね。
料金は、日本語とハングルが「字」単位なのに、欧文は「語」単位になってますね。ハングルは、1つの字が、いくつかの子音と母音を表す字母の組み合わせでできているので、1字あたりの手間が増えて料金が高くなるのではないでしょうか?キーボード入力でも、1字につき、アルファベットは1回押せばいいが、ハングルは何回も押さなければなりません。