『おはなはん』以降の女性ヒロインの主演時平均年齢はだいたい22歳くらいになる。
26歳より上での主演は以下の人たち。
27歳、安田成美『春よ来い』、杏『ごちそうさん』
28歳、田中裕子『おしん』(ドラマ放送開始時は27歳だったが4月29日生まれの彼女が出演したのは5月16日37話からだったのでその時点では28歳。でも10代の役を演じてそう見えるからちょっとすごい)
29歳、尾野真千子『カーネーション』
30歳 戸田恵梨香『スカーレット』
32歳 安藤サクラ『まんぷく』
37歳 南田洋子『虹』
38歳 渡辺富美子『あしたの風』(主婦役)
47歳 藤山直美『芋たこなんきん』
27歳以上9人のうち、5人が2010年代のドラマなので、近年のほうが、実績のある女優の登用が多くなってきているようだ
(『マッサン』の主演は玉山鉄二だと、これはドラマを見て個人的に強くおものうだが、ヒロインのシャーロット・ケイト・フォックスもヒロインに数えるなら29歳でのヒロインに入る。でも彼女は入れなくていいとおもう)。
男性主演の開始時年齢は以下のとおり。
『走らんか』三国一夫 20歳
『いちばん太鼓』岡野進一郎 22歳
『凜々と』田中実 23歳
『心はいつもラムネ色』新藤栄作 25歳
『ロマンス』榎木孝明 28歳
『エール』窪田正孝 31歳
『マッサン』玉山鉄二 33歳
『娘と私』北沢彪 49歳
『あかつき』佐分利信 54歳
『たまゆら』笠智衆 60歳
ちなみにいままで102本作られ、それ以上いる主演者(双子ヒロインが2回ある)なのだが、亡くなった人がとても少ない。
初期の明治生まれ主演男優3人・北沢彪、佐分利信、笠智衆はさすがに亡くなっているが、あとは南田洋子と真木洋子、そして田中実の3人だけが故人である(交代した主演を入れるなら、乙羽信子も故人)。2020年6月現在。
女性の半生ものになったのが1966年からで、それから54年、主人公はだいたい若い女性が演じたから、54年経っても存命の人が多い。自作の「朝ドラ主演の生年月日−没年表」を見て、ちょっと感慨深い。これはこれで日本の女性のひとつの歴史でもあるな、とおもう。