横浜中華街の名店「梅蘭」。
中華まんをヒントに開発された、カリカリに焼いた麺で野菜たっぷりのあんを包んだ、“梅蘭やきそば”が人気。
しかし、この名店の看板に傷がつく事態になっている。
車の後部座席でうつむく男。
30日に逮捕された、梅蘭の運営会社の社長・藤江林毅容疑者(30)。
姉で役員の藤江林静容疑者(31)も逮捕された。
きょうだいの逮捕容疑は、出入国管理法違反。
街では「中華街のイメージが下がるので、ちょっとがっかり」、「食堂に通ったファンとしては、寂しいニュース、残念」などと話した。
人気中華料理店で、いったい何があったのか。
看板メニューの梅蘭焼きそばや、点心の名人が手作りする小龍包などで人気となった梅蘭。
関東に16店舗、さらに愛知や京都にも店を構えている。
3週間前、都内や神奈川県内の店舗で働いていた中国人の男女7人が、出入国管理法違反の疑いで逮捕された。
接客の資格がないのに、従業員として働いていたとみられている。
調べに対し、一部の容疑者は「会社の上司の指示でやっていたので、わたしには拒否できませんでした」、「在留資格等の申請は、すべて会社が手配してくれました」と供述。
会社側が、不正を主導していたのだろうか。
警察は、9店舗で違法に外国人を働かせた疑いで藤江容疑者らを逮捕。
2人は、容疑を認めたうえで、不正に手を染めたわけを「日本人を採用しようとしても集まらない。採用しても、中国人とのコミュニケーションが取れず辞めてしまう」と話した。
100人以上の従業員のうち、そのほとんどが中国人という梅蘭。
警察は、会社の経営実態について、捜査を進めている。