憂鬱な6月も過ぎ去り、7月とともにパッチ10.14がやってきました!
今回のパッチでは、アリスターやカ=ジックス、セジュアニといったよろめきがちなチャンピオンたちを補助しているほか、闇を駆ける暗殺者に( 影という名の)スパイスを一振りし、凶暴な追放者とその剣にも気合を注入しています。
また、トランドルやヴァルスといった現在の(プロ)シーンをひっかき回し続けているチャンピオンたちに調整を施すことで、 対戦相手側の反撃の余地を増やしました。その流れで、ビルジウォーターの裏通りに潜む殺戮鬼にも、ボットレーンの仕事に戻ってもらえるよう促してもいます。
最後になりますが 、各パッチのとくに大きな変更箇所をまとめた“パッチハイライト”画像が少し変わっていることにお気づきかもしれません。現在行っているバランスフレームワークのアップデートにおける目標は、プレイヤーの皆さんにもっと情報を提供することと、 バランスに関する私たちの見解を知ってもらうことです。その一環として、ロールやプレイヤーのスキル層といったキーになる情報を追加しました。各パッチの重要な変更をすべて紹介するための方法を検討した結果、このようなレイアウトとなったのですが、いかがでしょうか。ぜひご感想をお寄せください!
それでは、サモナーズリフトに繰り出してレーンを突き進み、そのまま次のパッチまで走り抜けてください! では次の、えーっと…紹介記事でお会いしましょう。
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Qのクールダウンが短縮。
この猛牛戦士の巨大な拳を振るう機会を増やしてやることで、とくに長期戦における行動妨害能力を強化しました。
Eのクールダウンが延長。
エズリアルについては、レーン戦や試合の中~終盤における乱戦において、与ダメージと安全性が釣り合っていない状態でした。そこで“敵の攻撃を継続的に避ける能力”を引き下げることにしました。クールダウンを延長したものの激増とまではいかないため、まだ 戦闘中に2回目のEを使うことも可能でしょう──ただし、以前よりも気を遣う必要はあるはずです。
基本体力と基本移動速度が増加。Qのダメージが増加し、モンスターに対するダメージが減少。Eのマナ回復効果が常時有効になり、範囲ダメージの発生間隔が増加。
2種類のメインロールに焦点を絞り、この“死を歌う者”へさらなる死をもたらす力を与えました。ジャングルカーサスに関しては、対モンスター用のパワーの一部を対チャンピオン用へとシフトしたため、ファームへの依存度が減ることでしょう。また、この変更によって 試合序盤の生存性と全体的なDPSが向上し、レーン上の相手にも対抗しやすくなったことは、結果としてミッドレーンカーサスの強化にも繋がっているはずです。さらにおまけとして、Eの 操作感についても改善し、より直感的に使用できるようにしました。
孤立した対象への追加ダメージが増加。
カ=ジックスの鉤爪をさらに鋭く尖らせることにしました。彼は平均~高スキルのプレイヤー帯では最弱クラスに位置しており、少し強化を施せばトップレベルのプレイヤー帯にとってもよりバランスの良い位置に飛び上がっていけるかと思います。何事も絶エ間ナイ進化が大事ですからね。
レベルアップごとの基本魔法防御とレベルアップごとの基本物理防御が低下。Qのマナコストが減少すると共にスキルレベルに応じて変化するようになり、クールダウンが低スキルレベルで短縮、基本ダメージが増加。Wの増加移動速度がすべてのスキルレベルで一定に。Eの基本ダメージが増加。
今回の狙いはこの殺戮鬼をミッドレーンから引き剥がし、サポートとしての能力を強化することにあります。神出鬼没のアサシンであるとはいえ、パイクは敵の懐に飛び込んだり離脱したりするうえで余裕がありすぎる状態でした。またボットレーンと比較して、ミッドのパイクはレーンに留まって耐え忍ぶ能力(=XPを吸い上げる能力) も高すぎました。こういった優位性を引き下げるため、クラス内でも最高だった彼の防御力の上昇率を一段階引き下げ、マップ中を素早く徘徊する能力も弱めることにしました――これらの変更は、ロームのためにWのスキルレベル上げを優先する ミッドレーンのパイクを意識したものです。その代わりに、ボットレーン上での銛打ちの頻度を高めてやるため、Qを強化しています。
固有スキルの追加ダメージが増加。
現在のメタビルドがどれもリヴェンのプレイスタイルに合致していないことから、ゲームプレイの幅が狭められており、彼女は少々……流れから“追放”されたように感じていたようです。そこで、現在のメタであるタンク系ビルド(「ブラック・クリーバー」や「デスダンス」を組み込んだもの)に対して、ダメージ重視のビルド (「エッセンスリーバー」や「妖夢の霊剣」、「ブラッドサースター」など)を強化することで、リヴェンの持つ鋭さを研ぎ直しました。
Eの基本ダメージが増加し、スタンさせた敵チャンピオンに「凍傷」が付与可能になるまでのクールダウンが低チャンピオンレベルで短縮、そしてすべてのスキルレベルで一定に。
プロシーンで重用されていた頃は、私たちもセジュアニとブリストルを冷ややかな目で見つめていました。再び大暴れされてしまうと困るので、ダメージ出力を上げることでゆっくりと解凍してあげようと思います。
Wの増加攻撃速度が低スキルレベルで低下。
この危険なトロールは未だ暴虐の限りを尽くしており、プロシーンでも蛮行を重ねています。そこで、試合序盤のクリア速度と1v1能力を落ち着かせるため、パッチ9.6で施した強化を元に戻すことにしました。
Qの追加ダメージの最大倍率がスキルレベルに応じて変化するように。Eの基本ダメージが低スキルレベルで減少。
先のトロールキングと同様、ヴァルスも“ブラインドピック的な安牌(またはレッドサイド最初のバン)”としてプロシーンを閉塞させています。そのため、試合序盤におけるポークの有効性を下げることで、相手をレーンから追い出しにくくしました。
基本攻撃速度が低下。モンスターを対象にした際のWの回復量が半減。
この稲妻の巨獣は、とくに平均レベル帯におけるジャングラーとして、ずっと無慈悲な激昂を続けています。ボリベアがジャングルで嵐を巻き起こすうえで必要となるクリア速度とサステイン能力のバランスを取る方向で、彼の持つパワーを弱めました。
Rのノックアップ効果時間が短縮。
現在のウーコンはどちらかというと強キャラの側に入っているため、手がつけられなくなる前にチームファイト向けの範囲行動妨害能力を少し引き下げました。
Wの投射速度が上昇し、クールダウンが低スキルレベルで短縮。
ゼドについては“コンボの決めやすさと相手の裏をかく能力を高める”という、よりゲームを熱くする方向で性能を強化し、もっと日の当たる場所へと向かってもらうことにしました。シーズン3から試合の風景が一変した ことはご承知の通りですが、今回はパッチ3.13から施されたままになっていたWの投射速度に対する弱体化を元に戻すとともに、より気軽に使えるようにもしています。これでコンボがスムーズかつ強力になるだけでなく、手裏剣で相手を惑わせやすくもなるでしょう。
「プレデター」はまだ想定よりも弱い状態にあるため、調整を続けることにしました。今回はほかのキーストーンと釣り合うよう強化を施しました。
パッチ10.12にて「ゴースト」に行った変更は、クールダウン延長により結果として軽い弱体化となってしまいました。本来の方向へ素早く戻ってもらうため、フォローアップの強化を行うことにしました。
7月11日から12日にかけて、1週限定の特別なClashトーナメントが開催されます。これには獲得ヴィクトリーポイント(VP)に応じて解除されていく一連の報酬セットが用意されています。詳しくはこちらからどうぞ!
今回のパッチで以下のスキンがリリースされます。高解像度のスプラッシュアートをリーグ・ディスプレイで手に入れましょう!