『医療ガバナンス学会』と子宮頸がんワクチンに関する2つの新聞記事についての話題 (読売新聞編)
もう1つ話題になっているのは昨年、読売新聞のヨミドクターが掲載した記事だ。こちらも『医療ガバナンス学会』との関係が取り沙汰されている。
以前、このことについてブログに書いた時には、ぼんやりしたことしか書けなかったため、「あなたはバカじゃないの」などというコメントをいただいた。
ネットに具体的な情報が出始めたから書いておこう。
あの東北大学田中重人准教授が批判していた『一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会』には吉村泰典内閣官房参与の「改ざんグラフ」とは別に、もう1つの疑惑が囁かれていた。理事に就任予定のBuzzFeed Japanの岩永直子氏が、読売新聞ヨミドクター編集長時代に掲載した記事に関することだ。
『一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会』と『文科省/高校「妊活」教材の嘘』前編
実は不正に関与した治療者が絡んでいるんじゃないかと言われているのだ。
松藤さんがかかっていた時期(2013年5月~)、林(Lim)はスマイル整骨院を開いていたでしょう? 当時は「行政処分・保険取扱い停止期間中」。なのにこれ。 pic.twitter.com/O0OIbV6Qoj
— Erin@反ミソジニー (@makoamd) 2017年6月18日
疑惑の発端は、昨年11月8日に読売新聞ヨミドクターに掲載されたこちらの記事だ。
【子宮頸がんワクチン特集】打った後の体調不良に苦しんだ立場から 10代後半の女性とその母親 2016年11月8日 読売新聞ヨミドクター
●治療者について詳しい記載がないのはなぜ?
記事では、子宮頸がんワクチンの接種後の体調不良から回復した方達を取り上げているが、皆が一番知りたい治療内容や治療者に関することが詳しく書かれていない。一部の被害者が裁判を行ったのは彼女達には治療法がないからだ。「治った人がいる」とメディアで伝えるなら、どこでどんな治療を受けたのか、治療者や治療法についてハッキリさせないと無責任だと思う。
なぜなら記事を読んだ方達が、民間療法を信頼し頼ってしまうかもしれないからだ。民間療法では、かえって悪化することもあるし、びっくりするような高額な治療費を請求される場合もある。
さらに疑惑に拍車をかけたのは先ほどの産経新聞と同様の構図がみられるからだ。回復者を取り上げたのは『医療ガバナンス学会』の上昌広氏をはじめとする方々と繋がりのあるメディアだったからだ。こちらのビジネスジャーナル(Business Journal)もその1つだ。
子宮頸がんワクチン被害者から、「決意の重大告発」相次ぐ 2017.02.09 文=上昌広/特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長 biz-journal
昨年11月26、27日の2日間にわたり、「現場からの医療改革推進協議会シンポジウム(現場シンポ)」を開催した。今年で11回目だ。(略)今年もテーマは多岐に渡った。そのなかで、とりわけ参加者の注目を集めたのは、子宮頸がんワクチンの副反応から回復した人たちの経験談だった。
このセッションには、4名の母親が登壇した。彼女たちの話にはリアリティーがあった。娘の調子がおかしくなったときに、非常に心配したこと、最初に受診した医師は十分に話を聞いてくれなかったこと、情報を集めるために、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会(被害者連絡会)に加入したこと、最終的には自らの判断で食事療法などの民間診療を選択し、娘が回復したことなどを紹介してくれた。彼女たちは、非常に理性的だった。ワクチンの問題を強調せず、多くの副反応に心因的な要素が強いことを認めた。ある母親は「症状はワクチンがトリガーとなった心因性である子がほとんどでないか」と主張した。
一方で、西洋医学的アプローチが娘たちの症状の回復にあまり貢献しなかったことを強調した。このことは示唆に富む。民間診療の専門家と比較し、私たち医師はコミュニケーション力が弱いのだろう。
対照的に、民間診療の専門家は患者の意見を傾聴し、共感し、そして自らが信じる治療行為を提供した。ある母親は「R先生の施術であっさり痛みがとれた」という。ここでは、施術の科学的妥当性は議論しない。医学的・薬学的には効果のない薬品投与や治療によって患者が回復や治癒することを「プラセボ効果」と呼ぶが、そのような民間診療の専門家の診療態度が、患者に対して「強力なプラセボ効果」を与えたのではなかろうか。治療者として見習うべき点が多い。そして、このような経過こそ医学論文として記載し、世界の人々と情報を共有しなければならない。
意外だったのが、情報開示・共有に否定的な人がいたことだ。彼女たちが、娘が回復した旨を被害者連絡会に伝えたところ、この情報を会員には提供せず、むしろ彼女たちにこの情報を開示しないように圧力をかけてきたそうだ。
『医療ガバナンス学会』の関係者は編集長の上医師をはじめ「がん治療」に関わっていらした医師が多い。だから民間療法の怖さをご存知のはず。それなのに昨年から取り上げるのは民間療法で『回復』したという匿名の方々。『回復』さえすれば、どんな治療でもいいのかと不信を感じていたらーーー最近になり回復させたという治療家が、不正請求を行っていたという情報まで出てきた。
●読売新聞は被害者団体にもきちんと取材したのか 被害連絡会が回復情報を出せない理由
もう3年も前になる。実は私も池田としえ議員の事務所に伺った時に「なんで回復情報を公開しないんですか?」たずねたことがあった。私が尋ねた理由は上氏とは少し違う。当時から、この治療家と回復者した方々が連絡会を批判していたからだ。
私と『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』 被害者を悩ますもの その1
その時に池田議員にペットボトルに入った水や健康食品を見せていただいた。「私はこれで治ったんだから会で宣伝して」と送られてくるそうだ。私は健康食品の山を見たことがあるから、読売新聞のような影響力があるメディアがこういう事情を伝えないのはあまりにも不公平だと思っていた。
なるほど…。昨日になり、その理由がわかった気がした。問題の治療家は、不正請求を行っていた人物かもしれないんだ。もしも不正が事実だったら、『医療ガバナンス学会』はともかく、読売新聞は「知らなかった」ではすまないだろう。
(※ MRICとは、『医療ガバナンス学会』が配信するメルマガのことです)
MRIC記事に名前が出ている「林先生」について。
— Erin@反ミソジニー (@makoamd) 2017年6月13日
2013年1月に厚労省から「療養費の不正請求」の通達、「受領委任の取り扱いの中止となる柔道整復師 後藤克秀」と同一人物と思われます。ご確認ください。https://t.co/DwEoZ5PWD7 @KusumiEiji
「林先生」が神戸で開業していた整骨院で「受領委任の取り扱いの中止期間中に、保険取扱いを掲げていた」件について、下記にてご確認ください。https://t.co/AVfV03nXp1
— Erin@反ミソジニー (@makoamd) 2017年6月14日
また、「林先生」のこのような書き込みについて、どう思われますか。
— Erin@反ミソジニー (@makoamd) 2017年6月14日
>大阪のインチキマッサ専門性交痛淫に行けば貨幣単位は円と保険証だ。 特に、重精子同士では日本国の通貨のやり取りでなく、各種保険証のコピーが流通している。知らなかったのか? くっくっく。
しかも問題はまだまだ山積。
— Erin@反ミソジニー (@makoamd) 2017年6月18日
医師法違反、薬事法違反、行政処分中にまたも保険請求。https://t.co/aANXBk93iD
しかもどうやら読売新聞は被害連絡会の個人情報も意図的に漏洩させているみたい…。
名乗ってもいないのに名前がわかる読売新聞社が、ヨミドクターで編集長聞き書き取材記事内の「神戸市内の接骨院の先生」について何も調べなかったのかな? 大阪府医師会が近畿厚生局に告発した人なのに! https://t.co/23zvpRMo2H
— Erin@反ミソジニー (@makoamd) 2017年6月18日
今までずっとそうなんですけど、裁判の直前にいつも記事が出る。
— Erin@反ミソジニー (@makoamd) 2017年6月20日
6/11 産経新聞 不審記事
6/13 池田医師の名誉棄損裁判
6/14 久住 子宮頸がんワクチン報道勉強会 講師元ヨミドクター編集長岩永氏
勉強会の中身ってつまり。https://t.co/nuf7eon9Sk
※ ツイートを引用させていただいたErinさんのブログに、詳しい解説があります↓
あれもこれもつながってる~マスコミと医療関係 HPVワクチン被害者攻撃に対抗するブログ
続く
コメント
No title
これについて、
「後藤克秀」が不正請求を行っていたことは間違いありません。
厚労省からの通達=公式文書が出ています。
2013/01/25 通達
柔道整復施術療養費の受領委任の取扱いの中止及び中止相当について
http://nohpvv.seesaa.net/article/450817264.html#more
ヨミドクターの「治療家」
2016/11/08 ヨミドクター
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161108-OYTET50045/
>神戸市内の接骨院
>長女を治してくれた接骨院の先生
「問題の治療家」がブログで「あれ、私です」と書いていました。
(ブログ記事は2016/12/10以前のほぼ全てが削除されています)
林(Lim)=後藤克秀 の根拠まとめ
http://nohpvv.seesaa.net/article/450862005.html
2017-06-21 02:48 Erin URL 編集
追記です
http://ameblo.jp/orthogonist123/entry-12251120600.html
「去年年末には立て続けに、ヨミドクター、
医療ガバナンス学会、ハフィントンポスト、
ビジネスジャーナルと、その結果を
取り上げて頂きました。」
※掲載された記事中の「治療家」は自分であるという言質です。
「また、年明け早々、神戸にて神奈川県にて、
私が何をやって来たのか、
純粋に知りたいと言う医師からの面談申し込みがあり、そして実現しました。」
※神戸と神奈川県で医師と面談した、という言質。医師の名は明かされていません。
2017-06-21 02:58 Erin URL 編集
Re: No title
実は、「(不正だと知り)びっくりした」とツイートしていらした連絡会の方には、
何年も前に、何があったのかきいていたのです。
(不正請求のことはご存知ないと思います)
こうやって、本物の店舗の写真や証拠の書類を見るとインパクトが違いますね。
私もちょっと信じられません。
あとは、報道機関がどこまで知っていたかだと思います。
その治療家は記事をブログで紹介しご自身の「宣伝」に使っていたんですよね?
記者さんは記事を書くときに裏どりをするはずです。
そもそも記事を掲載したヨミドクターの元編集長は、
ご家族のがんの闘病についてこのように書いておられます。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/senior-sayonara_coordinator/
ヨミドクターは医療を扱っているし、編集長という立場です。
がんの患者さんが民間療法の被害にあうことだって、
誰よりも熟知しているはずです。
それなのに信じられません。
私は知らないはずはないと思うんですが。
知っていたのに掲載したとなると怖いですね。
2017-06-21 08:09 サクラ47 URL 編集
Re: 追記です
ショック😨
私はまだよくわかっていなかったみたいです。
そうだったんですか。。
それと医師と面談の医師とは、もしかして、もしかして、NクリニックのK医師ですか?
最近彼の名前をYahoo!で検索すると不思議なんです。
「偽経営者」という関連ワードが出て来るんです。
「怪しいな」と思っていたら、そうだったんですか。。
Erinさんのブログを拝見したら、被害総額は結構な金額になりそうですね。。
どこかの週刊誌がそろそろ取材に行くかな?
2017-06-21 08:17 サクラ47 URL 編集