誰でも自分の子どもを賢くしたい、能力を最大限に引き出したいのは当たり前。
そこでいちばんの近道、子どもの潜在能力を引き出すことができる「モンテッソーリ教育」をオススメいたします。
将棋棋士の藤井聡太さん、ビルゲイツ、オバマ大統領、Google、Amazon、Wikipediaの創立者なども幼児期に受けていたという教育法です。
でも「モンテッソーリ教育」と聞くと、幼稚園や保育所でちょっと高額で、難しいイメージ。とても家で教えるなんて…と思ってしまいませんか?
いいえ、違います。お金をかけなくても、100円ションプの商品で手作りおもちゃを作ったり、おうちの日常生活の中で、簡単にモンテッソーリ教育はできます。
そこで、身近なものを使った「おうちモンテ」をご紹介します。
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育の基本的な考え方は、子どもは生まれながらにして、自分自身を成長させ、発達させる力を持っている「自己教育力」の存在が前提にあります。
歩くことを教えなくても歩こうとしたり、積極的に環境に関わり様々な事柄を吸収していく姿は、自立に向かって、成長・発達していこうとする姿の表れ。
例えば、ティッシュをひたすら出したり、引き出しを全部あけたり、ずっと手を洗ったり…傍から見ると意味のないいたずらにしか見えない行為も、子どもにとっては手や指先を使っていろいろな動きを習いたいという学習意欲だったりします。
そして、その意欲を確かな能力に変えるのがモンテッソーリ教育です。
これを知っていると、子供の行動にイライラすることも減り、育児がぐんっと楽に、また楽しいものになります。
おうちモンテの基本
子どもには敏感期というものがあります。乳幼児期に特定の事柄に対して強い感受性が表れ、敏感になるのです。
しかも、ただ敏感になるだけでなく、その特定の事柄を簡単に吸収します。それがさまざまなものに対して出現し、その対象と出会ったとき子どもには集中現象が現れます。
しっかり子どもを観察して、子どもの敏感期にあった環境づくりをお家の中でしてみましょう。
モンテッソーリでは教具を通してお仕事をします。お手伝いが子どもの楽しいおもちゃの働きをするのです。
関連記事:モンテッソーリ教育は何歳から?何歳まで?モンテッソーリの特徴とメリットまとめ
年齢別おうちモンテ
まずは子どもを観察しましょう。小さいときはなんでも自分でやりたがります。そのときしっかり自分でできる仕組みづくりをしてあげることが重要です。
集中しているときに邪魔をせず、要所をおさえながらやり方を見せるだけ。
「間違っているよ」と言わない。
基本的には間違いは教具が教えてくれ、自分で訂正することができます。
年齢は目安で、成長は子どもそれぞれ。他の子と比較せずに、いま自分の子どもが何をやりたがっているかを考えるようにしてください。
おうちモンテ 0歳児
おうちの仕事を見せる
0歳の子どもには家事など家に関わる仕事をまず見せます。包丁など危ないものは遠ざけて、ジャガイモなどの野菜を転がしたりして一緒に遊びましょう。
モンテッソーリでは手先の器用さを重視します。手先の器用さは能力につながっています。小さなものをつまんだり、つかんだりする動作ができるようなものがよいでしょう。
また、眠るときにモビールを飾るのはとてもよいと思います。
つかむ・たべる
ティッシュをどんどん出したりし出すのはOK。食べる時期はいろいろな素材を与えるのも感覚が鍛えられると思います。
つまむ
徐々に指先を使ってつまめるようになってきます。豆をカップに入れてつまむことをさせてはいかがでしょう。口に入れないようにつきっきりで見ているようにしましょう。
空きビンの蓋を開け閉めなど。おもちゃを揃えなくても空きビンやケースなどでもおもしろい教具になります。
おうちモンテ 1歳児
細かい作業ができるようになってくるので、子どもの動作から今が敏感期かどうか察知しましょう。
ゴミをつまむ
ゴミをつまんでくるようになったら、手先を使って何かをしたいという表れ。そういうお仕事を作ってあげるとよいです。
おはじきおとし
100均のタッパーに穴をあけて、または瓶などにおはじきやビーズを落としていきます。
コイン落とし
貯金箱にコインを落とします。
トングのようなものや、スプーンを使って、ものを開け移しするお仕事も取り入れていきます。どんどん手先を使わせると、1歳ぐらいからでもスプーンでひとりで食べてくれるでしょう。まだ早いのでは?って思っていても、意外に子どもはぐんぐん成長しているのです。
クリームを塗る
糊はりの仕事をしてみましょう。
ふく・しぼる
雑巾を定位置に置いておき、何かこぼしたとき、自分でふけるようにしておきます。小さい子はスポンジやミトン型の雑巾の方がふきやすいかもしれません。
ストローおとし
上にストロー用の穴が空いたコップにストローを差し込んで落としていきます。
折る
折り紙をひたすら三角に折りましょう。折る動作を発展させると洗濯物をたたんだり、日常生活に応用できます。
押す
スイッチや電卓、キッチンタイマーなど押し心地がよいものをひたすら押すだけなのでとても簡単。スタンプも目に見えて達成感があるのできっと好きです。
はがす
ラベルシール、マスキングテープ、ガムテープをはがします。マジックテープなども何度もやってくれそうです。
注ぐ
お風呂で遊ばせながらもよいですね。手首をひねる動作は意外と高度です。
最初は小豆などの豆で注ぐ練習をしてから水を注ぐことに挑戦するのがよいでしょう。軽量カップに小豆を適量入れて、またカップに移す練習です。こぼれたら、それをつまんで入れるのも楽しいですし、豆なので万が一食べてしまっても安心。でも目を離さないように。
豆が注げるようになったらいよいよお水。水の量を入れたい位置に線をつけておき、その線ぴったりに入れるようにします。こぼしたときは、小さなスポンジで吸い取って、絞るという動作も学べます。スポンジを絞るのも子どもが好きなお仕事です。
たたく
机の上を意味もなくバンバンたたく…そろそろ腕全体を使って何かをたたきたいときです。
たたく行為が存分にできるようなドラムセットなどはよいかもしれません。
運ぶ
自分のことは自分で。食べた食器をお盆にのせてきちんと台所まで運びます。
まずはコップから始めてみましょう。お盆は少し大きめの方が腕が広がり持ちやすいです。また、倒れないように下に布を敷いてあげると運びやすいでしょう。コップが倒れないように運ぶのは集中することが必要です。こぼしたとしても、そのうち学習してこぼさないようにできるようになります。
おうちモンテ2歳児
新聞をとってくる、洗濯をたたむなどの本格的なお手伝いの役割をもたせてもよいかもしれません。
ですが、大人の生活環境を子どもがそのまま使うのはとても困難なので、子ども仕様に考えていかないと、なんでできないの?とイライラの原因になってしまいます。
洗濯物をたたむ
専用の洗濯物かごを準備して、たたんでもらいます。自分のお洋服は自分で畳もうねと言って優しく促しましょう。畳めたらできたねーとほめてあげると、どんどんはりきってやってくれると思います。
洋服を片付ける
写真やラベルをつけたりして管理すること。子どもにとって、入れやすさ&分かりやすさが重要です。
食事を片付ける
ちゃぶ台があるとかなりよいです。自分で配膳ができ、こぼしたときも自分で雑巾を取りに行き、ふくことができます。落としたスプーンも自分で拾え、自分で食器を片付けることができます。
掃除する
子どもの手のサイズに合わせた道具を使う。実際、大人用のものをそのまま使うよりも、子どもサイズを使うことで、どんどん家事をするようになります。
料理する
- バナナを切る
- 魚を並べる
- 野菜を洗う
- 玉ねぎの皮をむく
- 自分のお茶碗を洗う
など、やりたがることはたくさんあります。
おうちモンテ3歳児
一緒にデコレーションクッキーを焼く
粘土をこねるようにクッキー生地をこね、型抜き、デコレーションは、遊び感覚でできるので、楽しいです。ホットプレートで焼けるクッキーは、焼けていく工程が見えるのでオススメ。
一緒にピザを作る
ピザ生地はホームベーカリーで。あとは生地をのばして、フォークで穴をあけて、具材を乗せます。
一緒に餃子を作る
餃子の皮に水をぬって具を入れて閉じます。生地をきれいに半分に折ったり、糊貼りをするのは、指先を訓練しないとなかなかうまくいきません。
卵を割る・混ぜる
卵を割るのはとても繊細で難しい作業です。最初は殻が入ってしまったり、ぐちゃぐちゃになったり、こぼしてしまったりします。もったいないと思うこともあるかもしれませんが、根気よく我慢することが大切です。
まとめ
子どものやりたいという気持ちにどうサポートしていけるか、それがおうちモンテの課題です。
観察していると、こういう動作をしたいのかなという敏感期の行動が見えてきます。それがわかれば、後は、日常生活でできる仕事を探してあげて、一緒にするだけ。
そうしているうちに、テレビを見ている暇がないくらい充実した日々を送る事ができます。少しの工夫で余裕のある育児ができます。
ぜひおうちでモンテッソーリをお試しください。
関連記事:おうちで使えるモンテッソーリ教具、使い方、効果、お得な通販サイトまとめ
参考サイト:関西イクジニスト、「いこーよ」のおうちモンテ実例集