288話 船旅
晴れ渡る青空と微風。
港町にとって、これほど素晴らしい天気は無い。
波も穏やかで、船乗りたちにとっては絶好の稼ぎ時。
慌ただしく騒がしい船着き場に、大きな荷物を抱えてイサルは立っていた。俊足の魔法使いとしてどんな所でもあっという間に移動できる彼であるが、海の上を走ることは出来ない。
イサルの魔法はよくモルテールン家の【瞬間移動】と比較されるわけだが、こういう時は瞬間移動の方が便利だと思う。
勿論、イサルの魔法が【瞬間移動】の下位互換という訳ではない。一度も行ったことのない場所にも行ける点、途中で方向転換も容易い点、軽金などで魔法対策がされた部屋にも入れる点など、色々と良い点もあるのだ。
とはいえ、海を越えるためにひと手間が掛かる所は、イサルとしても悩ましい所だった。
「イサル様、これでよろしいでしょうか」
巨大な帆船の中から出て来た男が、イサルに対して慇懃に話しかける。
聖国の持つ公用船の船長で、操船技術は申し分ないと評判の男だ。彼も聖国の中ではそこそこ高い地位に居るのだが、やはり魔法の力で国力を維持する国では、優れた魔法使いの方が地位は高い。
確認をお願いしますと言われたことで、イサルは積み荷の最終チェックを行う。
船長から、これは何で、あれは何でと逐一説明を受けていく。
一通り聞いたところで、問題ないとイサルは頷いた。
「ああ、これでいい。急がせてしまったが、よくやってくれた。それと、水は多めに積んでおいてくれ」
「はい」
船長は、イサルの任務を知らない。知らされていない。
しかし、神王国との間を往復し、その上である程度余裕を持たせるようにとは言われている。
一応多めに水を積んだはずだが、それを改めて確認しておくようにと言われた。
「あとは……これか」
そして、イサルはある意味で最重要な積み荷を確認する。
動かないように厳重に固定された箱を開ければ、中にはこれまた厳重に梱包された物体があった。
中身を知る船長は、一つの素朴な疑問をイサルに尋ねる。
「こんなに“卵”を積んで、どうするのですか?」
そう、卵だ。
普通の往復航海で貴人を運ぶ際、貴人の我がままに合わせて積み荷を用意するというのは珍しい話では無い。
ワインを絶対に切らさないようにと厳命する人間や、好物だからと芋を大量に持ち込む人間など、その手の“調整“は船長としても仕事のうちだと割り切れる部分。
今回の積み荷で卵を指定された時も、てっきり乗客の食事の好みだろうと思っていたのだが、それにしては変な指示があったのだ。
積み荷の卵は、絶対に、それこそ嵐に遭おうとも割れないようにしておくように、と。
珍しいといえば珍しい指示だ。
工芸品や美術品を運ぶ専用船ならば、こういった積み荷への配慮も当然な話なのだが、今回の積み荷はただの卵だ。それこそ市場に行けば朝採れの新鮮な物が手に入る生鮮食料品。
勿論、卵というのは高級食材であるし、急に手に入れようとしたところで無理やりに産ませられるものでも無い。
そういう意味では厳重に梱包するのも分からなくはないのだが、どうにも違和感がぬぐえない。
そんな船長の疑問には、イサルも苦笑いで曖昧に返答する。
「まあ、保険だな。木を隠すなら森の中、というだろう?」
「こんなに色んな卵を集めるのにも意味があると?」
今回の卵は、一種類ではない。
普通、卵といえば鶏の卵だ。ポピュラーというなら一番ポピュラーなもの。勿論鶏の卵にも種類はあるし、大きさや色合いといった違いはある。
しかし、今回はそれ以外にも色々な卵を取り揃えろとの厳命があり、ガチョウ、アヒル、ウズラ、珍しい所では海鳥の卵も集められた。蛇の卵なども積んであり、明らかに異常と言える積み荷だ。
「鶏の卵しかないところにガチョウの卵があれば目立つ。あらゆる卵が有る所に多少珍しい卵があっても何の卵か分からんだろ?」
「はあ」
船長は首を傾げる。
言っている内容が分からなかったからではない。内容は分かるが、意味するところが分からなかったからだ。
確かにガチョウの卵を置くのなら、色々と種類豊富な卵のある所の方が、鶏の卵しかない所に置くよりも目立たない。それはその通りだ。だから何だというのか。
船長には深い部分は分からなかったが、どうにも何かしらの意図が隠されていそうな感じである。
「お前たちは気にしなくていい。あくまで保険だ。何かの役に立つかもしれぬというな」
「はあ」
「割らないように気を使ってくれればいい。出航の準備をしてくれ」
分かりましたと答え、船を出す準備を始める船長と船員たち。
積み荷の確認と固定が終わり、係留のロープが外され、足場も片付けられる。
「下帆を張れ!!」
船長の号令一下、港内で使う下帆を張る。
いきなり全ての帆を張るなどと言うのは、車でいうならいきなりアクセルをベタ踏みするようなものなので、普通はあり得ない。
まずは、一番扱いやすい下帆を張り、港を出たところで本格的に帆を広げるのだ。
「錨を上げろ、出すぞ!!」
船を港内に留めていた錨を巻き上げ、大きな帆船がそろりと動き出す。長い棒で岸壁を押し、えいしょと離れればあとは風に乗るだけ。
のろりのろりとした速度で港から出れば、そこからは船乗りたちが活躍する戦場である。
ばさりと張られた帆にいっぱいの風を受け、船はすすいと波に乗った。
「気持ちいい風だな」
甲板に出ていたイサルが呟く。
速度の出る船の甲板だ。それなりに強めの風が吹く。抜けるような晴天に、流れる風の気持ちよさといったら、自分がそのまま鳥にでもなったかのような気分になる。
自分の魔法のこともあり、強い風に当たるのが珍しくない男だ。風については少々詳しい。
いつも感じている陸の風との違いを感じつつ、気持ちよさに浮かれ気味のイサル。
「そうですね。今の季節は行きは良い風があります」
鼻歌でも歌いそうなお偉いさんに、甲板長が相槌を打つ。
甲板にあるロープなどを纏めながら、今日は良い風だと同意してみせた。
行きに関しては何の問題も無いだろうと。
「帰りは?」
「あまり期待せんで下さい。行きに良い風ってことは、帰りなら向かい風です」
船の場合、追い風や横風があれば速度も速くなる。逆に向かい風なら操船はジグザグと進むことになり、速度も出ない。
風というのは、気圧の配置によって方向が決まる。高気圧から低気圧に向かって風が吹くのだ。勿論、空気の密度である以上、一か所にじっとしているわけでは無い。低気圧も高気圧も動く。
しかし、動くとは言ってもその動きはある程度の期間を要する。ついさっき低気圧だったものが、一時間後には高気圧になる、などと言うこともない。ましてや季節性の気圧配置ともなれば、何日間かは似たような気圧配置になることが多い。
つまり、季節的な南風ならば、しばらくは同じ方向に風が吹くということ。
行きに追い風ならば、帰りは向かい風。これまた当然の話である。
行きが順調すぎるほどに順調ならば、逆に帰りはある程度風待ちの期間が出るかもしれないと、甲板長はボヤク。
「それもそうか。だとすれば少々厄介な話になるかもしれんな。帰りに風に邪魔されない方法はあるか?」
イサルは秘密の任務を持つ身。敵地でいつまでも長居するなど、リスクが高くなるだけで百害あって一利なし。
順調に航海が進むのは喜ばしいが、帰りに不安があるというのはいただけない。
風に影響されずに帰る、良い方法は無いか。
問われた甲板長はしばらく考えて、一つの答えを口にする。
「三角航法ってのがあります」
「三角航法?」
聞きなれない言葉に、思わず聞き返す魔法使いイサル。
「二カ所を往復してりゃ、行きと帰りで条件が正反対になるでしょ」
「ああ」
「なもんで、三カ所を廻るんです。斜め後ろからの風や横風ならやり様もあるので」
「ほう、なるほど」
聖国の船乗りには聖国の船乗りなりに、創意工夫と受け継がれてきた知恵がある。
聖国と神王国の間は海に隔てられているが、季節性の風は毎年吹く方向がある程度決まっていた。風を読む船乗りがこの風を利用しないはずもないのだが、利用法にも色々とある。
勿論、風を背に受け疾駆するというのも利用法の一つ。
他の利用手段としては、横風として利用する方法がある。
追い風の場合は、速度が乗ってくれば追い風の効果も相対的に弱くなるのだが、横風は速度が乗っていても受けることが出来る。熟練の船乗りにもなれば、横風の中で追い風以上に速度を出すこともあるという。
その為に、二地点を往復するのではなく、三地点を廻るように航海するという航法を編み出したのだ。
「当たり外れが少ないのが利点ですが、その分当たりが出ても儲けが少ない欠点もありまして」
風に大当たりが来れば馬鹿みたいに速度を稼げる二点間交易と、安定しているが大当たりが来ても稼げる速度は知れている三点間交易。どちらにも一長一短あるので、どちらが優れているという訳でもない。
どのみち風任せな博打には違いないので、一点賭けでドカンと狙うか、分散賭けで手堅くいくかの違いだ。
「ま、全部が全部上手くいく話というものは無いな」
「ええ」
世の中、美味い話などそうそうあるものではない。
しかし任務を考えた時、帰りのことを考えておくというのは、イサルからしても大事なことに思えた。
「ボーハンとレーテシュバルと、もう一か所を置くとしたらどこになる?」
「そりゃあ、グリモワース辺りでしょう。聖国でも指折りの港町で、風を考えればそこ一択ってものです」
船を出航させた港がボーハン。そしてとりあえずの神王国の玄関口レーテシュバル。ここ以外にもう一カ所。先の三角航海の拠点を考えておくならどこが良いか。
イサルは航海については素人である。色々とよさそうな場所は思いつくが、正解かどうかを確認しておきたいと、甲板長に尋ねる。
甲板長も、質問の答えはすぐに出た。元々大型船がそのまま寄港できる港などそれほど数も無いのだ。聖国内でというなら二択か三択。風のことを考えてボーハンを除くとなれば実質一択である。
「異教徒連中の所なら?」
グリモーワースという答えはイサルも自分の中で答えが出ていた。聖国の港町で、自分にもなじみが深い所だからだ。
しかし、今回の任務でいうなら、神王国側の良港も聞いておきたい。
「そうですね、ボンビーノ子爵領のナイリエ辺りが良いでしょう」
甲板長は、今度は少し考え込んだ。
幾つかの港町を思い浮かべたところで、ナイリエと答える。諸々の条件を思えば、やはりここが良いだろうという判断だ。
「やはりか。港となると出てくるな」
「海の形が変わるわけじゃあないので、昔からの良港は、今も良港です」
「ふむ、良港が栄えるのもまた道理か」
「ええ、足の長い大型船がそのまま寄れる港って言えば、南大陸を見ても両手で指折りして、指が余ります。そんなところは人も多いので、より便利になっていくわけで、有名なところは昔から有名です」
港の良し悪しの条件というものも色々ある。
自然の地形として三方を囲む、ないしはくの字になっており、風の吹く方向が限定的であること。海底の深さが港近くまで十分に深く、喫水の深い船でも船底を擦る心配のないこと。海底が砂地や礫地で
これら一般的な良港の条件に加えて、経済港や貿易港であれば大消費地との距離が適度で、河川や街道を使った交通の便が良いことなどが更に条件として加わる。
勿論、全てが完璧な場所などまず無いので、幾つかの条件には目を瞑るなり、人為的に手を加えるなりするわけだが、それにも限度はある。
良い港が出来るところというのは、結局のところ昔も今も変わらない。
「良い港には人が集まり、金が集まるか」
「ええ」
羨ましい話だ。イサルはそう呟いた。
金儲けに汲々とするような人間では無いのだが、それでも金の重要さは理解しているし、有れば有っただけ使い道のあるものが金である。
元々の自然の地形が金儲けに向いているというのだ。妬ましさを感じてしまう。
だが、甲板長の意見にも聞くべきところはあった。
「目的地に着いたら、ナイリエに船を回すように」
「船長に伝えておきます」
「ああ、頼む。それはそうと、あとどれぐらいで着く?」
指示を出した所で、これからのことを気にする男。
「風に寄りけりですが、このままなら
「分かった」
ひと眠りするか、と部屋に戻るイサル。
残された時間も僅かなことに、奇妙な高揚を覚えるのだった。
◇◇◇◇◇
海の上を行くこと飛ぶが如く。
好天と風に殊の外恵まれたことで、レーテシュバルが目前に迫っていた。
「ここから敵地だ。気合入れとけよ」
イサルは、今回連れてきた数人の部下たちに気合を入れる。
敵国と目する国での、秘密裡の活動。しかもその内容は恐らく強盗紛いなものになる。
最悪の状況を想定するなら、全員捕まって拷問の末に死ぬ、ということもあり得るだろう。気の抜けた態度は、船の上までだ。
「レーテシュバルか。えらく景気が良いみたいだな」
「羨ましいことで」
船の上から眺めてみれば、レーテシュバルの港には数多くの船が見えた。
雰囲気というのか空気というのか。肌感覚で感じる活気と熱気が、港町の景気の良さそのもののように感じられる。
「まあいい。まずは三日ほど様子見と聞き込みだ。モルテールンのことを改めて調べるぞ」
いよいよ敵地潜入任務の開始。
イサルは、パンと自分の頬を叩いて気合を入れた。
「よし、それじゃあ行くか」
船からこっそり降りたところで、イサル達は人ごみの中に紛れていった。
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