2020-09-29

さやわか氏に幻滅した

サブカル全般に明るいライターというイメージだったけど、以下の記事が酷かったので本当に失望してしまった。

ドライブなしのPS5やXbox、クラウドゲーミングの興隆……ゲーム業界に漂う「次の時代」の雰囲気(さやわか) - QJWeb クイックジャパンウェブ

なるほどなー、と思わされるのは、ソニーマイクロソフト、今回はどっちの新機種にも「ディスクドライブのないモデルが発売される」ことです。

要するにCDとかDVDとかBDとか、ああいディスクを読み込ませるドライブを搭載しない(そして安価な)バージョンを用意しているわけですね。

このあたりはややミスリードで、PS5のデジタルエディションは本当に「ディスクドライブが無いだけ」だが、XSSはそれに加えてGPUメモリの性能が低い。廉価版として同じコンセプトの製品ではない、ということに言及しないのは不親切。

Xbox Series X/Sなんて、なんと2001年に発売された初代Xboxから今まで発売されたすべての機種のゲームが動くそうです。すごい。

こちらも少々ミスリード。XSX/Sの後方互換ホワイトリスト方式で、確かに「すべての機種のゲーム」は動くが、「すべてのゲーム」が動くわけではない。まあこれだけなら「ちょっと書き方が悪いね」くらいで済むが。

一方、PS5のほうは新機種と同時に発売される新作タイトル(いわゆるロンチタイトルってやつ)のラインナップが若干しょぼいんじゃないのという噂がある。というわけで、発売前の下馬評では、わりとXboxのほうに注目が集まっているようです。

これは何を根拠に言っているのか謎(本当にどっかの誰かの放言だけを信じて記事にしてんの?)。『スパイダーマン』新作や『デモンズ』リメイクのあるPS陣営と、大看板の『Halo Infinite』の発売を延期したXbox陣営とで、そこまでローンチタイトルに差があるようには見えない。Xbox後方互換を言うなら、主だったPS4のヒットタイトルを追加費用なしで遊べる「PSプラスコレクション」もかなり強力だと思うが…。

だけど、さっき触れたソニーマイクロソフトがやってるゲームのサブスクは逆で、基本はダウンロードなんですよね。そこがまだ、SpotifyとかNetflixとは違う。

前述したマイクロソフトも負けてはいなくて、すでに『Project xCloud』というスマホ向けクラウドゲーミングサービスを開始したみたいです。あと、ソニープレステ旧型機のタイトルを大量にラインナップした同様のサービスを整備するという噂があります

今回いちばん驚いた記述PS陣営はいちはやく2015年からクラウドゲーミングサービスPlayStation Now」を提供している。PlayStation Nowは後にダウンロードにも対応したが、基本的にはストリーミングサービスだと言える。いくらなんでもゲームライターPS Now存在を知らないとは信じられない。

そもそも新型ゲーム機ですら、今ではほかの国で先に発売されて、日本での発売は数カ月以上経ってから、みたいなことが当たり前になりました。

こちらも酷い。PS4やXbox Oneは確かに日本での発売が遅れたが、PS陣営は「あれは間違いだった」とインタビューで語って、そのとおりPS5は世界同時発売になったし、Xbox陣営前世代の最上位機種であるXbox One Xから(もちろん今回のXbox Series Xも)世界同時発売になっている。特にXboxは、One国内販売が振るわなかったにもかかわらず、それでも遅らせることなく発売してくれている。そうした関係者の労苦を侮辱する発言だ。

まあ、本当に「知らないならライターやめろよ」としか言いようがない。

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