なんでも鑑定団「4点目の曜変天目茶碗」の疑問点まとめ

テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」の2016年12月20日放送回で「番組史上最大の発見」「国宝級のお宝」という鑑定とともに2500万円の評価額が付いた「4点目の曜変天目茶碗」。しかし放送後、様々な専門家から「あれは偽物」とコメントが相次いでいます。そのへんをまとめ。

更新日: 2018年01月23日

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徳島県警の警備部門で長年務めたが約10年前に転職し、ラーメンづくりに励む橋本さん。「当面は茶碗を東京都内の親戚宅に預け、今後の扱いを考えたい」と話している。

 県埋蔵文化財センターの福家清司理事長は「本物ならば、完全な形で見つかったのは奇跡だ。希少価値も非常に高い」と驚く。

 三好一族に詳しい四国大の須藤茂樹准教授(日本中近世史)は、茶碗が長慶の子孫が所有していたとされることについて「長慶が積極的に茶を好んだという資料はない」と指摘しながらも、「今回の発見は興味深い内容だ。今後精査する必要があるだろう」と話している。

茶碗の高解像度画像

問題の茶碗のフルHD (1920x1080) 画像いろいろ。
(フル解像度の画像ファイルは、画像をクリックして適宜リンク先からダウンロードしてください)

上2枚を連結したもの

しかし放送直後から異論が

大阪市立東洋陶磁美術館の主任学芸員、小林仁さんのツイート

C級レベルの贋物相当ですよ。もちろんあくまでこれは個人の勝手な見解で、真贋を確定するものではありませんのでご了承下さい。

関連ツイート

少し前にも書いたけど、三好長慶の子孫ってのがおかしな話で、親族含めて、曜変天目茶碗を受け継ぐチャンスのあった家系はないはず。地元徳島の都市伝説に乗じた詐欺話に引っ掛かった可能性あり。 そもそも鑑定団のお宝の逸話は盛りに盛った創作OKなのは出演した知人から聞いている(笑)

@bigrockgreatpea 長慶から受け継いでいても、幕末まで存在できた家系は無いってこと。幕末まで存在できた三好氏は長慶以降の当主から受け継いで手に入れたチャンスは無いってこと

はい、一枚目と二枚目が曜変天目。三枚目は中国で安く売られている偽物。四枚目が今回出品されたラーメン屋所有の品。これを一目で判らないのは、どうかしてる。 pic.twitter.com/nIshYSWrCy

見て分かるという事は結構大事。頭で分かっても見て分からない人もいるし、頭で分からなくても見てわかる人がいる。