兵庫県警察本部(神戸市)
新型コロナウイルス対策で国が個人事業主に最大100万円を支給する持続化給付金の詐取事件で、兵庫県警は28日、会社役員の依田利大容疑者(48)=神戸市東灘区=を詐欺の疑いで再逮捕した。逮捕は3回目。新たに同県西宮市監査事務局副主査の波多野光裕容疑者(39)=同市室川町=ら男2人を逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。
他に逮捕したのは、建設作業員、藤原康孝容疑者(30)=大阪市都島区。依田容疑者はこれまで2回、同じ手口で給付金をだまし取ったとして詐欺罪で起訴されている。捜査関係者によると、同様の申請を約170件繰り返し、総額1億5千万円以上を詐取したとみられる。
逮捕容疑は3人は共謀して6月、中小企業庁がインターネット上に開設した給付金の申請サイトに、うその職業や売上額などを入力して給付を申し込み、藤原容疑者の口座に100万円を入金させた疑い。
県警によると、波多野容疑者が依田容疑者に藤原容疑者を紹介。依田容疑者が自宅のパソコンから申請し、3人で詐取金を分配したとみられる。
西宮市の石井登志郎市長は「市政に対する信頼を失墜させ深くおわびする。詳細が判明し次第、厳正に対処する」とのコメントを出した。〔共同〕