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東野圭吾のハードサスペンスを連続ドラマ化! その魅力を三浦春馬&高橋メアリージュンが語る
(2019/03/15更新)
東野圭吾の100万部突破のサスペンスをWOWOWで連続ドラマ化した「連続ドラマW東野圭吾『ダイイング・アイ』」の放送が3月16日より開始となる。交通事故をきっかけに露わになっていく人間の弱さ、もろさを描いた本作で新境地を見せている主演の三浦春馬、交通事故の被害者の女性と事件後に主人公たちの前に現われる謎めいた美女というふた役に挑んだ高橋メアリージュンが、本作の魅力について語ってくれた。
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バーテンダー・慎介はある夜、男に襲われ重傷を負うが、それによって1年半前に自身が起こした交通死亡事故の記憶がすっぽりと抜けてしまう。そして自分を襲った男が、事故で死なせてしまった被害者・美菜絵の夫であり、その後、彼も自殺したと知り、事件の真相を探り始めるが、そんな彼の前に、蠱惑的な美女・瑠璃子が現れ……。
三浦は物語のスピード感、そして予想のつかない展開に驚きを感じながら台本を読み進めたという。「物語を深く読めば読むほど、人間の保身と贖罪の間で揺れ動く部分だったり、汚い部分が見えてきて。でも、(そうなる人間の気持ちも)分かるんですよね。意図的ではないところで動いているからこそ悩ましく、魅力的だなと思いました」
慎介も男に襲われた被害者である一方で、1年半前の交通事故の加害者という立場であり、さらに話数を重ねる中で、決して純粋で真っすぐなだけではない、誰しもが持つ“欲望”や“保身”といった感情を垣間見せていく。
「記憶を失うところからスタートして、徐々に記憶が戻っていき、どこか自分の奥底にある罪の意識みたいなものが蘇ってくるのを感じたときの焦燥感や緊迫感に悩まされる芝居は、監督の意見を聞いて演じながら楽しめました」と新境地とも言える役柄を振り返る。
第1話、自転車に乗る美菜絵が車にひき殺されるという凄惨な事故のシーンでドラマは幕を開けるが、高橋は台本を読みながら「文字でしか読んでいないのに、画が頭に焼きついて怖かった」と語り、このオープニングが最も印象深いシーンになったと明かす。
このときの死にゆく美菜絵の凄まじいまでの力を持つ“眼”が物語の大きなカギを握る。一方で謎めいた瑠璃子として、その不思議な目の力で慎介を魅了するシーンは“ヘビ”の目を意識したとも。常に強い意志を込めた視線を意識しながらふた役に挑んだ。
瑠璃子は一体何者なのか? 物語が進む中で、事故の真相と共に、その正体は少しずつ、明らかになっていくが、高橋は、自身が演じながら、まさに「瑠璃子が何者であり、今、どういう状態なのか?」を確認しながらカメラの前に立っていたと振り返る。
そんな高橋について、三浦は称賛を惜しまない。まず何よりも強い“眼”が必要とされる美菜絵、そして瑠璃子という役柄だが「(高橋の)キャスティングを聞いて“よかった!”と思ったし、実際に映像を観て震えました。メアリージュンさんの眼力、役どころ、技術チームが作り上げた事故の映像、全てが良かったです。あのシーンで美菜絵の眼の中を血がにじんで流れていくんですけど、本当に秀逸なシーンだなと思いました」と称える。
他にも慎介の恩人であり、いくつかのバーを経営している江島を演じる生瀬勝久、慎介と同棲中の恋人の成美を演じる松本まりかなど、実力派俳優が脇を固め、エピソードを重ねるごとに、それぞれが抱える秘密や葛藤も明らかになっていく。
三浦は特に10代の頃から知る生瀬と、慎介と江島という関係を演じられたことへの感慨を口にする。「江島は慎介にとって上京して、バーテンダーという道を志すきっかけになった恩人と言っても過言ではない人間。少しずつ、ふたりの関係がこじれていくけれど、子役の頃から知っていて『14歳の母』(2006年)でも一緒にお芝居をさせていただいた生瀬さんとこういう関係性を演じられて、今回も勉強になる時間を過ごせたし、(演じていて)すごくキツいんですけど、いいものをいただけたなと思います」
真相を追うサスペンスとしてだけでなく、三浦、高橋がそれぞれ築き上げたキャラクターの内面や心理描写、刻一刻と変わる状況、関係性の中での演技合戦を楽しんで観てほしい。
取材・文:黒豆直樹
「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」
WOWOWプライムにて3月16日(土)夜10時より放送(全6話/第1話無料放送)
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