今回はアイリッシュウイスキー、キルベガンを飲みます。

アイルランド最古の蒸溜所

kilbe_キルベガン蒸溜所は1757年に設立された、現在稼働している最古の蒸溜所です。

当初はブルスナのなでスタートしたこの蒸溜所は、ロックスと名前を変えた後、1958年に閉鎖されました。

その後、1987年にカマネラを手がけるクーリー蒸溜所が買収した後、2007年にキルベガン蒸溜所として再開しました。

クーリー蒸溜所は2011年にビーム社が買収、現在はビーム・サントリーが所有しています。

一般的なアイリッシュウイスキーでは3回蒸溜を行うのが一般的ですが、キルベガンではスコッチウイスキー同様に2回蒸溜にとどめているのが特徴です。

メーカーとしては、コーラ、ジンジャーエールで割って飲むことも勧めています。

では実際に飲んでみます。

「知多」を思わせる甘みのあるウイスキー

グラスからの香り、液色

アルコールの刺激があるものの、奥からバナナ、バニラの甘い香りが感じられます。
液色はシャンパンゴールドです。

ストレート

先にゴムの香りが広がり、後からバナナ、バニラへと続きます。

味わいは、アルコールからの辛みは多少あるものの、軽い酸味が先に訪れた後、甘みが広がります。

ロック

バナナやバニラの香りがストレート以上に目立ってきます。それと共に、ライムの爽やかな香りがプラスされます。
味わいは、多少苦みがあるものの、全体的に甘さが目立ちます。

しかし加水が進むと、柑橘系の香りと苦みが前に来るようになり、甘い雰囲気が壊れていきます。

ハイボール

バナナの香りが一気に広がり、奥からシナモンの香りも感じられます。
味わいは軽く苦みがあるものの、全体的には甘みの方がメインになります。

まとめ

全体的な印象が、ピュアグレーンであるサントリーの知多にそっくりなように思えました。
ブラインドテストしたら、区別をつけるのは難しいかも知れません。

それほど、穏やかながら甘い香りが広がるボトルなので、ストレートやロックでもとっつきやすく、ソーダやコーラで割っても楽しめるでしょう。

700mL、アルコール度数40度、価格は2000円ほど。
値段自体はそれほど高くはなく、なおかつ知多が好きな人からすれば半分の値段で買えるので、お買い得感は尚更高いように思えます。

<個人的評価>

  • 香り B: バナナ、バニラの甘い香りが主体。加水でライム、シナモンも現れる。
  • 味わい B: 甘みがメインであるものの、ストレートではアルコールからの辛み、ロックでは苦みも目立つ
  • 総評 B: 比較的とっつきやすい香りと味で、ウイスキー初心者でも受け入れられやすい。