287話 朝駆けのイサル
アナンマナフ聖国聖都アフジャルン。
単に聖都とも呼ばれる国の首都だが、その中にあってひと際目立つ場所に大聖堂が聳え立っている。
建てられてから五百年以上経つという歴史的建造物は、改築と改修を繰り返しながらも町のシンボルとして立ち続けてきた。
聖国が国教とするシエ教の総本山としても機能している宗教的聖地でもあり、生半可な人間は近づくことすら畏れ多いとする建物の中。
とある一室で、一人の男が来訪者を歓迎した。
「よく来たイサル」
来訪者の名はイサル=リィヴェート。
聖国の十三傑で序列五位に列せられる魔法使い。
近隣諸国にその名を知られる、朝駆けのイサルとは彼のことだ。
その気になれば空駆ける
「わざわざ呼びつけるとは、余程のことか?」
「ああ。お前に一つ、頼みたいことがある」
イサルを呼びつけたのは、十三傑の序列一位。
ビターテイスト=エスト=ハイエンシャン。
聖国の中では教皇にさえ一目置かれる俊英であり、頭脳明晰にして沈着冷静と謳われる。燃えるような赤い髪に鍛え上げられた体躯。どちらかといえば騎士と言われた方が馴染む見た目でありながら、聖国でも指折りの魔法使いとしても知られる若き才人。
そも、魔法使いというのは神から才能を与えられた申し子だ。
聖国ではそういう教えが存在する。過去存在した教義であり、一部では今でも講義されている。
それだけに魔法使いの中には、『我こそは聖法使いであり神の代弁者である』などと言い、増長するものまで居た。癖の強さというなら誰を取ってもアクが強く、大なり小なり自分勝手な性格をしているのが聖国の魔法使い。
自己中の塊のような連中を御し、時には力で、時には信頼で、そして時には理屈と利益をもって従え、そして組織化するのは並大抵の苦労ではない。
ビターが先代の序列一位から今の組織を引き継いだ時も、そして今現在も、苦労の量と質は変わらない。
我の強い天才たちの集団。それが聖国の魔法使い。中でも選りすぐりが十三傑と呼ばれる。
そう、選りすぐっているのだ。選ぶのは勿論組織を運営する側の人間。
つまり聖国十三傑とは、数多く居る聖国魔法使いのトップに与えられる称号であり、同時に組織に属する柔軟性を持つことの証明である。
上意下達を受け入れた魔法使い。
基本的に、序列一位からの頼みごとを、序列五位の者は断ったりしない。とりわけイサルという男は秩序を守ることには好意的な人間である。序列を守ろうという意識の強いことでも知られていた。
「頼み事とは何だ? 何をすればいい?」
案の定、ビターの頼み事について、内容を聞く前から受け入れるイサル。
頼もしい仲間の姿勢に、少しばかり相好を崩した赤毛の男が、一枚の命令書と共に話を続ける。
「神王国から、一つ手に入れて来て貰いたいものがあるのだ」
「手に入れて欲しいもの?」
「ああ」
「……大龍関係だな」
渡された命令書の内容を見るまでもなく、イサルは内容を察した。
「良く分かったな」
「分かるだろう。余程の間抜けでない限り、今の神王国に手を出すとするならそれ以外にない」
「耳聡いことだ」
「ふん」
聖国は、宗教的に神王国と対立し、政治的には他の全ての国家と敵対している。
これは歴史的な部分も大きく、また神の教えと威光をあまねく広め、世界を一つの共同体としようとする教義そのものが原因でもあった。
絶対的に正しい存在があり、一つの正義があり、全ての人間は神のもとに平等。ここまでは良くある一神教だ。
正しい教えを広めることは善行で、誤った者は正しき道に教え導くべき。この考え方も、身内だけであればまだ良い。
問題は、過去にこの教えを原理主義的に適用し、他国にまで宗教を理由に干渉したことだ。
聖国が今よりも強大であり、神王国も無かった時代。周辺国に対しては相当に独善的な態度を取っていた。結果として周辺国全てが敵になり、政教分離を旨とする神王国というアンチテーゼが勃興するに至り、聖国は外交方針を穏健なものへと転換し、今に至る。
現在でも、周辺国全てが仮想敵という事実は変わらない。敵に対する情報収集は何をするにも必須なわけで、今でも聖国内で色々な組織が対外諜報を行っていた。
耳聡いというのは、そのあたりのことを指しての言葉である。
「何を手に入れてくるかを伝える前に……お前は、例のオークションについてどこまで知っている?」
ビターがイサルに質問を重ねる。
お互いの共通認識のすり合わせの為だ。
十三傑はそれぞれにスポンサーとなり政治的後ろ盾となる枢機卿がいる。それぞれの枢機卿は同じ信仰を持つ同志であると同時に、教皇という座や美味しい利権を争う政敵でもあった。
それだけに、お互いにお互いが情報を出し渋るという面もあり、十三傑同士であっても情報に齟齬がある場合も珍しくないのだ。
「オークション? ああ、大龍の体を切り分けて売りさばいたという悪趣味な競売市だろ? そこで龍の素材が大量に売られたことは知っている」
どうやら、イサルの所でも神王国で行われた競売のことは耳に入っているらしいと知り、ビターは軽く頷く。
諸外国からも人が集まる程だったという大龍の競売のこと、耳に入っていないはずもないのだが、それでも共通認識は大事だ。
聖国では商売や金儲けを卑しいものとする風潮がある。宗教国家故のことではあるが、商業軽視の風潮は根強い。毎日朝早く起きて神に祈り、畑を耕し、家畜を世話し、父母を敬い、隣人を尊重し、感謝と共に生きるのが良い人間だとされているのだ。
他人のことを騙すような真似をして、自分が汗をかくことも無く利益を貪り、楽して儲けようとする人間は、悪だとされる。
勿論程度の問題であるし、聖国にも商売人は居るわけで、金儲けそのものが悪いこととされているわけでは無い。
しかし、不当に儲けを貪る行為に顔を顰める人間が多いのも事実。
聖国人の価値観からすれば、善人の射幸心を煽り、自分が儲けるために手練手管を使い、他人を競わせて金貨を稼ごうなどというやり方は、下種の極みと言わざるをえない。
よくもまあそこまで卑しく金儲けに邁進できると、蔑む気持ちがあるわけだ。汚らしいものを直視したがらない者も居る中、情報共有が出来ていること自体は喜ばしい。内容は、嫌悪の極みにあるような卑しい話だが。
男の、隠しもしない嫌そうな顔に、その通りだと頷くビター。
「売られたものの内容については?」
「爪だ牙だ骨だと、露悪趣味のようなものだったとだけ。ああ、そういえば嘘くさい話として“癒し”の効果がある大龍の血についても売られたと聞く。我々の身内からも競売に参加していたと聞いているが」
自分と近しい人間が、競売に参加していたというのは実に忌々しい。吐き捨てるようなイサルの言葉に、これまたビターは相槌を打つ。聖国としても、大龍の血が持っているという効果の程は国益に直結することであるため、確認の為に複数の人間が競売に参加したのだ。
実際、“癒し”というのは、聖国でもかなり重要な内容である。
十三傑の一人、序列二位のマリーアディット=アドビヨンは【治癒】の魔法を使う腕利きの魔法使いだ。聖女の異名を持ち、アドビヨン枢機卿が伸し上がったのは彼女の力も大きかったという。
まだ二十歳そこそこの若い女性である。魔法の力が稀有であり、誰が見ても有用なことから、成人すると同時にアドビヨン枢機卿が籠の鳥として囲った。武闘派とも言われる彼の御仁に守られていなければ、恐らく聖女は暴力的な手段で命を狙われていたに違いない。或いは監禁されて魔法を使う道具にされたか。
それほどに有用で、敵対勢力からすれば危険な存在。
しかし同時に、成人してから七年以上、彼女に命を救われた人間は数知れず。素人目にも神様の力だと信じやすい効果でもあるため、国の上層部は“癒し”の力を全力で活用していた。
たかが数年、されど数年。聖女の齎した利益は膨大である。
だからこそ、大龍の血なるものが聖女の代替足り得るとなれば、心穏やかには居られない。
嫌悪すべき競売に聖国人が参加したのも、
「ふむ、ではそこで出品された“規格外”については聞いていないな」
「規格外?」
「そうだ。当日、会場限定で販売された金属についてだ」
「知らないな」
大龍の血や肉に“癒し”の魔法的効能が謳われていることは、モルテールン家も情報を隠すことなく公開していたため、イサルのような人間でも耳にしている。
対し、競売の現場に行かねば分からなかった、当日出品の品については情報も限られていた。
このあたりの情報は、流石に齟齬が生まれているらしい。
「龍金、というものらしくてな。何でも軽金の上位互換という話だ」
「何!? そんなものがあるのか」
龍金。
ビターが語ったように、魔法金属として唯一の存在であった軽金の上位互換を標榜している。
軽金そのものの“製法”は、国の上層部にも知らない人間が居るほどのトップシークレット。
というよりも、過去の遺産として残されている軽金を未だに運用しているという方が正しい。歴代教皇のみが閲覧を許されるような、秘中の秘として軽金の“作り方”が受け継がれてきたという。
実際の技術としてみるなら、既に失伝している技術と言っていい。
だからこそ、龍金という上位互換の魔法金属が出回り出したことに、今更ながら聖国は焦っているのだ。
「その件については詳細を調査中だ。しかし、龍の名を関した新素材が出回ったのは事実。龍金についても確度はかなり高い」
「なるほど、その龍金とやらを手に入れたいということだな」
魔法という力を独占するからこその権力。聖国では、神の力ともされる超常の能力が魔法なのだ。
それが、一般に流布されるかもしれないとなれば一大事である。
イサルがそう考えたのも無理はない。
軽金の上位互換という龍金なる素材。これを奪取するのは大いに国益に叶う。十三傑の一人を動かすに足る理由であると、納得もしよう。
「早合点するな。確かに龍金とやらは実在すれば素晴らしいものだろうが、無ければすぐにどうこうというものでも無い。今後、外交交渉で手に入れることは可能だ」
だが、ビターは龍金については首を横に振った。
元々、政治的な知見の確かさや、見識の高さが評価されているビターである。その彼からすれば、龍金というものの存在は驚愕であるが脅威ではない。
どういうことかと首を傾げるイサルに、軽く説明するビター。
下位互換とはいえ類似の軽金を聖国は持っていることや、物が即物的であり、既に競売で売られたという実績がある以上、金銭を対価にして
今すぐ、どうしても手に入れなければならないようなものではなく、今後のやり方次第で手に入れることが出来るもの。今、無茶をして手に入れるぐらいなら、他の手段が全て失敗してからでも遅くないという話に、イサルは納得した。
「ならば何だ」
「……龍の卵、というものがあるかもしれない」
「ほう」
これが本題か、とイサルは姿勢を正した。
「元々、軽金については教会でも上層部しか詳細を知らん。しかし、どうもこの軽金に関わることで、龍の素材が関係しているらしい」
「良く分からんな」
「軽金が“作れる”もので、龍金もまた龍の素材から“作られる”可能性があるということだ」
「可能性?」
「可能性だ。不確かなことだから口外はするなよ」
「ふむ」
両者の会話は歯に物が挟まったような物言いになる。
ことが、上層部すら秘匿するとてつもなく重要な情報だということが分かったからだ。
「良いか、軽金だろうと、龍金だろうと、数が限られるのならば大して問題ではない。しかし、もしも龍の卵なるものが事実だとするならば、今後“特殊な金属を量産”出来るかもしれないのだ」
「
先にビターが述べた通り、仮に軽金の上位互換ともいえる戦略物資が現れたとして、その量に限りがあるものならば、問題は限定的だ。
今まで宗教勢力が独占してきたものが、神王国の王家や貴族といった新規参入者によって荒らされる。これ自体は確かに問題だが、もっと大きな視点で観た時、特権階級による魔法の独占という形式が崩れたわけでは無いと気付くだろう。
今まで一か所で独占していたものが、二か所で独占される。競争が生まれ、今までのような美味しい思いは減るかもしれない。しかし、独占しているという構造は変わらないのだ。やり方や政治力次第で、今までにより近しい形での利益独占が継続出来る可能性はある。例えば、談合という方法もある。話し合いは、利益を守るためにも使えるのだ。
今まで百を独占していたのが、五分五分となるのか、あるいは交渉次第で八分二分となるのか。今後を見通せるわけでは無いので不確かではあるが、限りなく百に近づけることは可能だろう。
ところが、龍の卵というものが現実に存在するなら、その前提が崩れる。
“上層部の秘密”としてビターが知るのは、龍の素材が軽金や龍金に必要であるということ。そして、龍の素材が“今後も増える”ということになれば、それ即ち軽金や龍金の絶対量が増えるということだ。
これは、百の分配をどうするか、ではない。百であった価値が半分にも、或いは一にも貶められることを意味する。独占が崩れた瞬間、価値の希薄化は避けられない。魔法金属は、数が希少であるからこそ価値を持っていたのだ。
「ああ、大事だ。つまり、龍の卵というものが実在しているならば、我々の手元に置いておく必要がある。これは、国家の存亡に関わる」
危機感をおぼろげに理解したイサル。なるほど、これは十三傑が動くに足ると納得もした。
「良く分かった。それで俺に何をさせたい?」
「龍の卵についての真偽を確認し、事実であればこれを奪取してほしい。出来るだろう。【俊足】の魔法を使えば」
魔法を、それも十三傑と称されるほど有用な魔法となれば、“活用”次第で出来ることは増える。
そのために、大義名分として命令書を用意したとビターは請け負った。
「俺に、魔法を使って盗人の真似事をしろというのか?」
「そうだ」
飾り気も無く、断言されることで、イサルも腹が決まる。
「ちっ、分かったよ。お前にそこまでされちゃ断れんよ」
「ありがとう。万が一の時も考え、補助と支援は任せてくれ。最大限のことはする」
「頼もしいね」
「……くれぐれも気を付けろよ。モルテールンもそうだが、神王国全部を相手取る覚悟がいる。いざとなったら、逃げてくれていい。龍の卵も大切だが、お前以上ではない」
龍の卵の奪取が仮に失敗したところで、挽回の手立てはある。しかし、稀有な才能を持つ魔法使いを失えば、取り返しはつかない。
どちらが国家にとって貴重か、言うまでもない。
「嬉しいこと言ってくれるね。まあ、任せときな。俺に追いつける人間なんているわけねえんだからよ」
乱暴に書類をひったくった男は、ビターが瞬きする瞬間には既にその場から立ち去っていた。
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