どうもさぼ(@ce_sabo)です。
TMPの記事がこのブログで2番目に多く読まれています。
↑の記事はHDモードにおける話でしたが、今回はオンラインHDFモードについて説明していこうと思います。
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オンラインHDFのときのTMPは?
オンラインHDFの場合はどうでしょう?
モードがオンラインHDFのモニターを見ると以下のようになっていました。
静脈圧100 透析液圧60
仮に動脈圧200とします。
TMPは4点法の式から
TMP=(200+100)/2ー60
=150-60
=90
となり、やはりTMPは、マイナスではなく、プラスです。
オンラインHDFになると除水+補液した分の限外濾過となるので、
TMPはHDと比べると更に高くなります。
HDでもオンラインHDFでもTMPはプラスということもしっかりおさえてください。
ここで終わりではあまりに物足りないと思うので、TMP関連でもう一つネタを用意しました。
オンラインHDFでは「静脈圧>透析液圧」が多い。なぜか?
これ気になりませんか?
これHDでは
静脈圧:100 透析液圧:130
※HDの場合、積層型でも違ってくるので、興味がある方は見るとおもしろいと思います。
HDでは静脈圧<透析液圧となっているときが多いです。
ですが、
HDからオンラインHDFに切り替えると以下のような現状が起こります。
※実際は相当な理由がない限り、治療中にHD→OHDFの切り替えは行いません。
静脈圧100 透析液圧60
静脈圧>透析液圧となっています。
※補液量・除水量によっては静脈圧<透析液圧の場合もあります。
その時はどんなときか考えてみてください。
なぜでしょう。
これは簡単にいうと、
オンラインHDFは補液した分限外濾過をするので、その分TMPが大きくなるためです。
TMPの式から
なので、透析液圧が低くなればなるほど、TMPが上がることが分かります。
実際は装置側に陰圧をかけて、透析液圧を下げてTMPを上げてるんですね。
まとめ
よって、今までのことをまとめると以下のようなことが言えると思います。
1.オンラインHDFでは補液量を上げれば上げるほど、透析液圧が低下し、TMPが上がる。
2.TMPが上がると限外濾過量が増加し、大分子物質の除去量やAlb漏出量が増える。
オンラインHDFを行う上で、TMPの知識や原理を理解することは必須です。
こちらの記事もどうぞ。
TMPが上がればどうなるか?
透析液圧が下がるとどうなるか?
透析中透析液圧・TMPはどんな増減をするのか?
患者さんにどんな影響があるのか?
これを機会に考えてみてください。
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