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ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行 作者:星崎崑
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第29話  異世界の夜はヘタレの香り


 レベッカさんが言ってたってのがどうなのかはともかくとして、ディアナまで一緒に寝るとなると……、いや、いずれはそういう風に3人仲良く……などと妄想してなかったかと言えば嘘になるけれど……でもね……。


 こ こ ろ の 準 備 が で き て な い よ !


 でもま、俺も男だ! やってやる! やってやるぞ! 酒の力とか借りてやってやるぞ!



 ひとまず一旦部屋に戻り、風呂に入ってから食堂で夕飯を食べることにした。


 ――――余談だが、この宿にはちゃんと風呂があり、夕方くらいになると浴場に湯が用意されていて宿泊客は入ることができる。

 井戸から水を持ってくるとすると、ずいぶん重労働だと思い支配人に聞いてみたら「当館では『水瓶』を所有しておりますゆえ」という返事。どうやら無限に水が出てくる通称「水瓶」というアイテムがあるらしく、宿で使う水のほとんどはそれを使って賄っているんだそうだ。精霊石と魔結晶を使って術師が作成した品で、これを持っている宿はエリシェではここと他の数軒だけ……なのだとか。さすがソロ家御用達の高級宿屋だと言う他ないわ。

 風呂自体は石作りで、それほど大きいものではないが、4人は一緒に入れる程度のサイズがあり十分に広い。頼めばマッサージ師を呼べたり、アカスリを頼んだりもできる。当然蒸し風呂だなんてオチもなく、浴槽に湯が張ってある仕様だ。

 ちなみに、トイレはどうなのかと言うと、ちゃんとした汲み取り式 (所謂ボットン便所)の清潔なもので、トイレットペーパーはないものの、柔らかさの点でトイレットペーパーと比べても遜色ない黄緑色の柔らかい葉っぱが置かれている。葉の表面が軽く起毛していて、なかなかお尻にやさしいし、香りも良い。

 さらに説明すると、アメニティとして歯ブラシ (ブラシは何か動物の毛) も置かれているし、コームも部屋用のスリッパさえ置かれている充実ぶりだ。

 ハッキリ言ってホテルの機能として、地球のそれと比べても勝るとも劣らないのだった。なにより飯が美味しいしね。



 で、今風呂に入っている。

 風呂はちゃんと男風呂と女風呂が分かれているし、入っている間は風呂を占有できるし、なかなかゆっくりできるものだ。

 さて……、いよいよ今夜俺も童貞卒業か……。

 思えば21年長い日照り生活だった……。彼女ができたこともあったけど、結局長くは続かなかったし、高校卒業してからはブラック企業で彼女作るどころじゃなかったし、ブラック企業辞めてからは、ニートになっちゃって彼女作るどころじゃなかったしな……。


 …………とりあえず、念入りに洗っとこう……。



 ――――余談だが、こっちの世界にはまだ石鹸が普及していないようである。なので俺は、単純に「やったね、石鹸売ればもうかる! 億万長者!」などと思ったものだが、代わりに風呂場や洗面所に変な木の枝が何本か置いてあり、それが石鹸の代わりになるものなのだった。

 その変な木の枝、直径1センチ程度の中空の枝の中に粘性の液体が詰まっていて、そいつをギュッと押し出して使うんだが、その中身の液体が洗剤なのだ。

 新緑の良い香りがし少量でもそこそこ泡立って、それを使って体を洗えばあら不思議、心も体もスッキリしてくる。ハッキリ言ってしまって、石鹸よりずっと良い物なのだった。しかも、シャンプーとしても使える万能性。

 異世界での商売については、ちょっと簡単に考えすぎていたかもしれん。こっちのもんを向こうで売ったほうが遥かに楽そう。



 風呂から上がり、体を拭いて部屋に戻る。

 着替えてから2人を呼びに隣の部屋に行き、3人で食堂で夕飯を食べた。

 普段は行儀悪く食べるマリナだが、いつもよりずっと大人しく食べている。風呂上りだからか顔が赤い。反対にディアナはいろいろ話を振ってきていつになく明るい。ヤケクソなのか、なんなのかわからないが……。

 ディアナがなぜ自分も一緒に寝るのだと言ってきたか、その真意が気になるところだけれど、なんとなくその話題も切り出しにくいな……。まあ、なるようになるか……。


 そして、食事が終わりそれぞれの部屋に戻った。


「それでは、後ほど伺います、ご主人さま」

「じゅ、準備があるますですのよ主どの」


 後で部屋に来るらしい。

 正直心臓が破裂しそうだ。

 ディアナはそれでも表面上は落ち着き払って見えるが、マリナはどうみてもテンパッてる。

 事ここに至れば、ご主人様であるところの俺の好きなように振舞っても構うまい……と思うわけだけれども……。ああ、いかんな、またグダグダしてる。童貞21歳、男の見せ場所はここだお!



「お待たせしましたご主人さま」

「………………」


 ほどなくして2人は俺の部屋にやってきた。

 備え付けのガウンを着て、普段後ろで1つに纏めているプラチナブロンドの髪を解き放ち、いつもの王族然とした余裕を崩さないディアナと、ガウンを着ているところまでは同じだが、体をすくめて上目使い、モジモジモジモジしちゃって言葉も発せないマリナ。

 ディアナはどうしてこんなに堂々としてるんだろ。ホントにただ寝るだけだと思ってるのかな。やっぱお姫様だからな。ネンネちゃんなのかもしれん。

 ホントはさ、「ゲヘヘ、ここはおっちゃんが手取り腰取り教えたるでぇ」ってくらい下品になりきれたらいいんだけど……、むしろできれば俺も教えていただきたいくらいの経験値の無さだからな……。シミュレーションとかシャドーはほぼ完璧なんだけども。

そういえば経験値のことを言うなら、別に2人に経験の有無を確認したわけでなし、案外百戦錬磨という可能性も否定できないのかも……?

 ……できれば俺がはじめての男であってほしいなんてのは、童貞的なエゴなんだろうかなぁ。


 とはいえ、いきなりベッドにGO! とできるほど、手練手管でもないし、あくまで業務的な話し合いがメインですよ? という風でいこう……。



「おお、まあ座れ。なんか飲むか。ああ、マリナ、お茶、入れてくれる?」


「は、はひっ!」


 変に緊張しちゃって片言になっちゃったけど、マリナは俺の上をゆく緊張で、湯とかこぼしそうだ。



「さて、明日の予定だけど、エフタさんの代わりの人がギルドに来るってことだったから、まずはギルドに行くことからだな。そこでうまく合流できたら屋敷の様子を見てもらってってとこだな。できれば屋敷までの足を確保したいところだけど、そこまで甘えていいものかどうかわからないからな」


 真面目くさって話はじめる俺。ちょっと空気を変えて、主導権を握らねばな……。


「エフタの代理の者がまだ来てなかった場合はどうするのです?」


 とディアナ。本当にこいつは、全くいつも通りだ。ソファに浅く腰掛けて、マリナが入れた茶をすすりながら聞いてくる。


「その場合は、蚤の市で手持ちの道具を売ってみようかと思ってる。勝手に市に出していいのかはわからんが、どちらにせよギルドには行くんだし、そこで聞けばいいしな」


「足の確保というのは?」


「屋敷の場所が、エリシェから歩いて1~2時間ほど離れた場所にあるからな。馬かなにかないと街に行くにも一苦労なんだよ。乗馬の技術がないから、練習しなきゃだけど、馬くらいは欲しいね。正直。……そういえば、2人は馬には乗れるの?」


「私は森の中で暮らしていましたので、馬には……」


「マ、マリナんち、馬なんて持ってなかったから……」


 2人とも乗馬経験はなしか。馬車を買って御者を雇うという手もあるけれど、とりあえずは小さく商売するつもりだし馬だけでいいしなぁ。レベッカさんにみんなで教わるしかないかな。おそらく騎士のスキルのあるマリナが最初に体得するんだと思うけど、どうもマリナ鈍くさいイメージがあるから、どうだかなぁ。


「じゃあ乗馬はみんなで練習しような。馬はエフタさんの代理の人が買ってくれればいいんだけど、ディアナどう思う? そこまで甘えちゃまずいかなさすがに」


「良いのではないでしょうか。どうせ最終的にはソロ家はもっと儲けることになるのですし」


 そんなに儲かるのか。

 ハイエルフの特別なお導きをサポートすることによって、ソロ家がハイエルフからなんらかの協力を得られるって話だったか、そんなに良い報酬なのかなぁ。まあ、そうじゃなきゃ、この宿の支払いだけとってもかなりの金額ではあるのだけれども……。



「……ソロ家が報酬でなにを得るのか知らないけれど、甘えられるなら甘えちゃうか。ぶっちゃけそろそろ資金的にもきつくなってきてるからな……」


「……報酬の品、是が非にも欲しいと言っておりましたし、多少の無理は通ると思うのよ、ご主人さま」


 俄然気になる報酬内容。

 だってさ、奴隷(マリナ)をポンッと買ってくれたけど、金貨40枚だぜ。宿だって一泊一人銀貨3枚、3人だからおよそ金貨1枚ですよ。

 つーこた、報酬は金貨100枚とかそんなレベルじゃないはず。金貨1000枚だとしてもまだ羽振りが良すぎるくらい……。ちなみに金貨1000枚だと、われわれの感覚だとだいたい1億5000万円。


 ……なのだが、1億5000万円てのは個人の感覚だと大金だが、御用商とかやってるような所からすると、はした金なんじゃないかと思うわけだ。レベッカさんも知ってる程度には知名度もあるようだしなソロ家。

 だとすると……、100億円とか1000億円とか……、そんな規模なんじゃあるまいか……。それなら俺たちが3000万円ぶんくらいワガママ言っても許されるんじゃないだろうか。



「……よし決めた。ソロ家にはとことん甘えよう。実際どこまで出してくれるのかはわからないけど、エフタが皮肉言いにくる程度には使い込みたいね」


「頼もしいのです、ご主人さま。あの報酬は――私のお導きがハイエルフ族の中でも久しぶりのものでもあったので――人間の手に余る宝を渡すことになってしまっているのよ。だから基本的にはどんなお願いも聞くはずなのです。私たちにはそこまで良い品だとは思えないのですが」


 人間の手に余る宝……か……。そんなもん商人なんかに渡しちゃって大丈夫なんだろうか……。100億の宝なんて地球でもそんなにゃあないんじゃないか?



「厳密にはなにを渡すの? そのお宝って。協力っていうか、物で渡すのか」


と聞くと、一瞬目線を泳がせ逡巡し、だが意を決して言った。


「……秘密を、守ってくださいますか?」


「おう、守る守る」


「……ずいぶん軽請け合いですね……。マリナも他言無用を誓える? 守れそうもないなら、耳を塞いでいるのです」


 耳を塞ぐマリナ。ついでに目まで閉じている。あまりこの話には興味がないらしい。



「……私のお導きが成ったら、ハイエルフ族の秘宝の1つである『降誕の明星(ジ・アルケミー)』をゆずり渡すことになっているのです」


「降誕の明星?」


「精霊文明時代の宝なのですが……、一口で言うと『卑金属を貴金属、つまり金に変えることができる宝石』なのです。一応これは存在を秘密にしているものなので、ご主人さまも内密にお願いしますね」


「金に変えれるって……。無限に金を作れるってことか。でも大金持ちのソロ家にとって、それってそれほどの旨みなんかな」


「ご主人さまは鋭いですね。お察しの通り、物質を金に変えれるというのは、この宝の一側面でしかないのです。降誕の明星は正確に言うならば 『生成条件に合った品をいろいろ生み出すことができる宝石』 なのです。――たとえば、金の生成条件は、『元になる金属、魔結晶、精霊力』 の3つですが、これは今では作ってもあまり得になりません。精霊文明時代は魔結晶が豊富にあったらしいのですが、今では貴重品ですし」


 いろいろ生み出すことができるって、ずいぶんザックリした説明だな、しかし。卑金属を貴金属に変えるというと、まんま錬金術なんだけどな。それだけじゃないってことか?



「生成の条件はたいてい『元になる物質』『エネルギー結晶』『術師』の3つからなる事はわかってるのですが……、すみません、私たちの里では時々食料を作るのに使っていたくらいで、あまりちゃんと使い方を調べていなかったので……。ただ、父はいろいろとレシピを知っているそうなんですが……」


「なるほどなー。でも、どうしてそれをソロ家がそんなに欲しがるんだろ。執着する理由があるのかな」


「私の父が出した目録を見て、即座に降誕の明星を選びましたし、なにかしらの理由があるのだと思いますけれど……」



 降誕の明星。なんか面白そうなお宝だし、ソロ家にあげちゃうの勿体無いなぁ、正直。ディアナのお導きが終わらない限りは受け渡し無限延長なんだろうけど……、そういうわけにもいかないか。

 あ、でも渡す前にちょっと遊ばしてもらったりくらいはできるのかな。一度ハイエルフの里にも行ってみたいし。うふふ、エルフだらけでスーパーハッスルしちゃって体が何個あっても足りないかもしれん……。


 ま、とにかくこれでバックアップで金を湯水の如く使っても許される裏付けも取れたようなもんだし、しばらく異世界の生活で困ることもないだろう。ディアナさまさまだわ。

 自分の商売のことはできるだけ自分の金でやるつもりだけれど、こっちでの生活のことは面倒見てもらっちゃおっと。使えるものはなんでも使わないとな。



「じゃあ、この話はこれで終わりね。マリナ、もういいぞ」


 耳を塞いで目を閉じているマリナに声を掛ける……が、まあ当然聞こえてないので、肩を叩く。



「マ! リ! ナ! もういいぞ!」


「わひゃぁ! ままままま、まだ心の準備ができてないであります。マリナ、は、初めてなんで上手くなんてできないし……、きっと下手くそであります……」



 急になに言い出したのこの子! ここから、お茶も飲んでノンビリしたムードのなか、そろそろ寝ようかとか言って明かりとか消しちゃって、なし崩し的に……というものを狙ってたのに! ストレートすぎるよマリナ!

 でも、初めてなのか……。これは純粋にうれしい情報だな……。ご主人さま感無量です。許す! 許しますぞ!



「……………………」


 そして、なんとなく全員無言になってしまう。

 き……気まずい……。

 クソ……、どうしてこうなった……。誰かなんとかしてくれ……、と言いたいところだが、ここは当然男の俺がリードするしかあるまい……。

 と思っていたらマリナが口を開いた。



「マ、マリナ、先に向こうに行ってますですから、すみませんけどよろしくお願いするであります」


 そういって、ベッドのあるほうへ逃げるように行ってしまう。残される俺とディアナ。さて、どうしよう……。



「ご主人さま。……どうなさるのです? わ、私は……心の準備はとうにできているのよ」


「う、うん……。じゃあ俺たちも向こう……行こうか……」


 明かりを消して、ベッドの部屋に移動する。

 …………心臓が口から飛び出しそうだ……。緊張のしすぎでちょっと気持ち悪くなってきちゃった……。



 部屋に入る。

 ベッドの上ではマリナが目をギュッと閉じて、両手を硬く握り仰向けに寝ていた。怖いのか気持ちの整理が付いていないのか、肩が震えている。


 …………

 ……うん……。なんつーかね……。

 これやれないですよね、実際……。

 奴隷だから関係ねぇ! ってやれたら、どんだけ鬼畜だよって話だよ……。


 そりゃあ、したいやりたい盛りではあるけれどもさ、21年も童貞守ってきたんだし、もうそんなに焦る必要もないっつーかさ……、やっぱもうちょっとこう……、大事にしていきたいよね。愛とか。

 2人ともまだ出合って3日目なんだし……、まだ他人みたいなもんなんだから……。



「マリナ。そんなに緊張しなくても、なにもしないよ」


 俺がそう言うとソッと開いたマリナの瞳が戸惑いに揺れる。


「あたし……、もうちゃんと覚悟はできているのであります、主どの。だから大丈夫です。ちゃんとできる、です」


「……やっぱさ、そういうことは覚悟してするものじゃないんだよな……、と今更思い出してさ。いつか……、マリナが覚悟じゃなく許してもいいと思える時が来るまで、待つことにするよ」


「主どの……」


「ディアナも。……いつかそのときが来るまで大事にとっておこうぜ」


 決まった……!


 決してヘタレじゃない。ヘタレじゃないよ!

 誠実! これ誠実です!


 マリナは目をパチクリさせて驚いている。まあ、奴隷なんだし、こんな風に変に気を使われるとは思わなかったんだろうけど、まあ……これは俺の趣味の問題なんだろうかな。SUEZENじゃあ勿体ない。愛し愛されて繋がりたい! なんてな。


 ディアナもそれで納得したかなと思い、向き直ってみると、妖しく微笑んで言うのだった。


「ご主人さま……。私の気持ちは『覚悟』ではないですよ。心の準備は必要でしたけれど、『覚悟』とは思ってはいないのです。だからマリナは部屋に帰して、私とはいっしょに寝てもいいんだよ? こ、これは運命なのです」


 想定外。ディアナはすっかりその気だ。

 薄暗がりの中で、妖しく浮かび上がる均整の取れたディアナのシルエット。腰まで伸ばしたプラチナの髪が窓から射す月光を受け白く輝く。刺青もあまり気にならないし、とても魅力的で、本当にどうにかなってしまいたいって思いは溢れるほどだけれども……、なんでこいつはこんな積極的なんだ……。



「でも……、ただ1つだけ。約束をしてほしいのです。そういう関係になるのであれば……、私に『永遠の愛』を誓ってほしいのです、ご主人さま。ね?」


「………い、いたたたたた! 緊張しすぎてお腹痛くなってきちゃった! ちょっとトイレ行って来るし、長引きそうだ! お前ら先に寝てていいよ。いたたた」



 俺は脱出した……。






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