若さの中へ
高校の体育祭や文化祭が開かれている。
昔はたいてい秋だったと思うが、今では日が長くて気候の良いこの時期になっている。
それでティンエイジャーになったつもりで、その若さの中に飛び込んだのだ。
先ずは体育祭である。
ミニの浴衣姿で女子生徒がHIGAXILEを踊る。
ニャーミュージック調の軽快な踊りである。
それもそのはず、この踊りはエクザエルのアキラが後輩のために創作した踊りだ。
200m:決勝やHR別リレーになると、何時の間にかこぶしを握り締めている。
自分のチームがトップでゴールすると、一斉に駆け寄って歓声を上げる。
やがて体育祭もフィナーレを迎え、男子の集団演技「エッサッサ」である。
若い力が、はちきれるばかりのエネルギーが迸る。
若者の躍動感にあふれた雄叫びである。
私も、すっかり18歳になりきってしまった。
馬齢こそ食んできたが、気持ちは彼らと何にも変わらない自分がそこにいた。
許されるならば、私も裸になって彼らと共に踊りたかったのだ。
ともあれ文化祭のあちこちも覗いたのだが、みんな心地よい子供達だ。
それに私の頃よりも、人への接し方が柔らかで丁寧だ。
その心地よさにつられて、各教室の様子を逐一楽しんだのだ。
高校生って、こんなに明るかったっ:け?
私の頃は、将来への不安に怯えていたような気がするのだが…。
ひょっとしたら、この国の未来は彼らがもっと明るくしてくれるかも知れない。
この学校に特別良い子が集まっているのか、
それとも教育が良いのか・・・などと不思議な気持であった。
多分、私自身が彼らの若さに飲み込まれてしまったのだろう。
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