こんにちわ。暇な医大生です。
前回はリスニングについてお話しました。リスニングは速読力と非常に密接に関わってきます。まだご覧になってない方はこちら↓からご覧下さい。
【大学受験】英語オススメ参考書・問題集ーリスニング編ー - ひまわり日記
精読の練習をある程度積んだ人は、長文の練習をしていきましょう。どんどん読んで、どんどん解いてもらっていくスタンスで基本的には大丈夫なんですが、いくつか注意点があるので先にお話させてください。
数をこなして、慣れていくことは大切ですが慣れが出てくると人は基本的に、甘くなったりサボるようになってしまいます。テキトーにサーっと読んでテキトーに答案書いて終わり。みたいなことはしないでください。
何が言いたいかというと、「多読」と「長文問題を解く」ことは別物であるということです。長文問題を解く時は必ず丁寧に、本番と同じように解くように心がけて欲しいということです。
最初のうちは、制限時間などを気にすることなくたくさんの時間を使って練習するのも非常に効果的です。と言っても、たくさんの時間を使ってまでも効果の高い長文問題集なんてものはほとんどないも等しいレベルなんですが。
多読は、あくまでもサーっと読んで筆者の言いたいことを大雑把に掴む力を養ったり、英語の幅を広げていくことを目的としてます。(まぁ、長文問題演習でも広がることはありますが。)もっと簡単にいうと、「読む」ことに視点を当てています。
しかし、長文問題を「解く」という段階ではそのような力だけでなく、正確に訳してあげたり(めんどくさいですが)、出題者の納得のいくレベルの記述をしてあげないといけません。すなわち、わざわざ紙に文字を起こして書いてあげないといけないということです。
多読では、いちいちそんなことせずに頭の中で軽く整理してどんどん読んでいく感じだとおもいます。それはそれで全然大丈夫なんですが、やはり入試というのは、紙に文字を書いて提出する以上は「文字におこす」という作業というか訓練もしないといけないわけです。
要するに、丁寧に解くってことをしっかりと出来ていたら問題ないわけです。紙に訳もしっかりと書いて、途中で辞書引いたりもせず、入試本番と同じ集中力で取り組めばいい。それだけです。
それなりに出来るようになってきたら、時間内で、解ききる訓練も行いましょう。時間をオーバーしてもほとんどの問題を間違えるようでは、時間内で解く訓練をしても意味が無いです。少しずつギャップを埋めていきましょう。
また、これも必ず行って欲しいことがあります。問題に取り組んだ時は、必ず大意要約の練習を行って欲しいです。だいたい120語~150語くらいで行えばいいと思います。分量が多い場合などは200語などで行えばいいと思います。
英語でやってみてください……とかそんなことは言いません。日本語で全然大丈夫です。その際のポイントを述べましょう。日本語と英語の物の書き方は結構違います。英語は基本的には「抽象(漠然)」→「具体(例)」の流れです。
そして、「ワンパラグラフ、ワンアイデア」すなわち1つの段落に筆者の主張は1つしかないということです。先ほどの流れを意識しつつ、それぞれの段落の主張をメモしつつ読んでいけばいいと思います。いわゆる、パラグラフリーディング(?)ってやつですね。大袈裟だなぁとは思いますが。
そうして、筆者の主張をまとめる練習をすればいいと思います。これは、長文読解力を磨くのに非常に有用です。是非とも実行してください。最近の問題集は要約も書いてくれてる本も多いので活用すればいいと思います。大意要約問題に特化して演習を行いたい場合はコチラがオススメです。
東大の英文解釈対策の定番であります。古い本ですが、非常に素晴らしい本です。英語の要約に関してはこの1冊で十分です。後にも先にもこの本を超える要約本はないかもしれません。(多分)
Part1では、理論編で要約の理論を頭に入れていき、Part2ではその演習を行うという感じです。実際に駿台全国模試で出題された問題を用いているのがポイントで、生徒答案例とその点数、そして採点基準が書いてあるのが非常に良いところです。200語程度の英文から始められるのもいい所です。
具体的な内容や、学習法は本のはしがきにたっぷり書いてあります。是非とも入試で要約の問題が出題されていなくてもこの本で練習して欲しいです。さすがに、古いんでちょっと日本語が??ってとこもありましたが。
さて、そろそろ本題に入っていきましょう。まずは個人的にはセンター試験レベルの英文を用いて英語独特の論理展開を学んでいくのが非常にオススメです。それを1番体現してくれてるのがこの1冊です。センター試験が行われなくなっても、使われて欲しい1冊です。
改訂版 センター試験 英語(読解)の点数が面白いほどとれる本
- 作者: 竹岡広信
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/08/12
- メディア: 単行本
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基本的な所からかなり丁寧にやってくれます。しかも、作り物の英文である(問題のために書かれた英文)センター試験なので、非常にシステマチックに考えて論理的に解きやすいです。そのため、入門者には最適になっています。
私は、高校1年生の時に、この1冊を3週間程やり込んだところセンター模試の点数が100~120点でうろちょろしていたのが、170点まで上がりました。私の読解の基礎はこの1冊でしっかりと養われました。是非ともやってみて欲しいです。
ちなみに、上の本の前にこれを取り組みました。これもなかなか良かったです。英検の問題を扱ったりしています。2冊同時にやっても全然いいと思います。
別にこーいうなのでもいいと思います。私はわざわざやってませんが、非常によくまとまってるなぁと思います。別になんでもいいですが……。
もう少し難しい文章で、練習したり論理展開を学びたいって人はコッチがオススメです。私はこれをやりました。実際にこの本を書いてる先生の授業も受けたことあります。駿台の桜井先生。字がむちゃくちゃ汚かったです。読めませんでした。人柄は非常に良さそうな先生でしたが。
英文読解の着眼点―言い換えと対比で解く (駿台受験シリーズ)
- 作者: 桜井博之
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2015/08/01
- メディア: 単行本
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この手の類の問題集で、論理展開を学んだあとは更に演習を積んでいくだけです。しかし、皆さんに必ずやって欲しい本があります。それがコチラです。
この本、そんなに売れてないと思いますがむちゃくちゃいいです。なにがいいって、テキトーに読みがちになってる時に取り組んだら、「あっ、丁寧に読むって大切だなあ〜」って身をもって実感するような問題選定だからです。
ほんとに素晴らしいの一言です。その辺の問題集とかだと、サラッと流してしまいそうなことをしっかりと解説し、ここで合否が別れたであろうポイントを解説してくれてます。テキトーに解きがちのアナタに是非ともやって欲しい1冊です。それに、CD付属。いやぁホントにありがたい。
おそらく難しめの長文問題集のなかではダントツで一番いい参考書です。これよりいいのはないです。(断言)
あとは、好きなやつやっていけばいいと思います。別にオススメって訳じゃないですが、軽く載せておきます。
・やっておきたい英語長文シリーズ
- 作者: 杉山俊一,塚越友幸,山下博子,早崎スザンヌ
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2004/12/16
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 46回
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- 作者: 杉山俊一,塚越友幸,山下博子,早崎スザンヌ
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 23回
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- 作者: 杉山俊一,塚越友幸,山下博子,早崎スザンヌ
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 単行本
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CDないのが残念!解説も微妙。要約はつけてくれてるけど、うーん?ってのもたまにあり。なんか王道扱いされてるけど、個人的にはそんなにオススメしない。(じゃあ、載せるなよ……とは言わないで……)
・合格へ導く英語長文Rise
合格へ導く英語長文Rise 読解演習1.基礎編(高2~センター試験基礎レベル)
- 作者: Z会出版編集部
- 出版社/メーカー: Z会
- 発売日: 2013/03/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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合格へ導く英語長文Rise 読解演習3.標準~難関編(センター試験~難関国公立・難関私立レベル)
- 作者: 大西純一
- 出版社/メーカー: Z会
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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合格へ導く英語長文Rise 読解演習2.基礎~標準編(センター試験レベル)
- 作者: 塩川千尋
- 出版社/メーカー: Z会
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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合格へ導く英語長文Rise 読解演習4.最難関編(東大・早慶上智レベル)
- 作者: 杉田直樹
- 出版社/メーカー: Z会
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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河合塾の「やっておきたいシリーズ」よりかは全然いいけど、まぁどんぐりの背比べ。CDもなし。ホントに好きなやつやればいいと思います。
・イチから鍛える英語長文
イチから鍛える英語長文300 (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))
- 作者: 内川貴司,武藤一也
- 出版社/メーカー: 学研マーケティング
- 発売日: 2015/05/19
- メディア: 単行本
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イチから鍛える英語長文700 (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))
- 作者: 内川貴司,武藤一也
- 出版社/メーカー: 学研マーケティング
- 発売日: 2015/06/24
- メディア: 単行本
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イチから鍛える英語長文500 (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))
- 作者: 内川貴司,武藤一也
- 出版社/メーカー: 学研マーケティング
- 発売日: 2015/05/19
- メディア: 単行本
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CDついててホントにありがたい。Amazonの評価レビューのところに、SVとか書いてない……とか書いてありましたが、そんな日本語訳見ても構文把握も出来ないような人間が取り組むんじゃない。
それに和訳が結構、直訳から離れている……とか書かれてましたけど、そらそうだろ。何言ってんだ。直訳だったら何書いてるか分かりにくくてしょーがねぇ。日本語訳見てもSV構造が見えないうちは、長文問題演習はちょっと早いです。英文解釈の練習しましょう。
しょーじき、もうこの辺はなんでもいいです。好きなやつやればいいと思います。「この本がいい!」とか「こっちの方が解説詳しい!」とか馬鹿みたいなことYouTubeやらサイトやら他のブログやら2ちゃんねるやらで、好きなだけ一生、討論しといてください。どんぐりの背比べです。
個人的にオススメしたいのは、これらの問題集よりも赤本ですかね。特にこのあたり。
・神戸大の英語15ヵ年
・東北大の英語15ヵ年
むちゃくちゃ良問です。私は2冊ともやりました。その辺のよく分からへん私立大学の悪問載せてるような問題集(さっき紹介しといてナンですが……)やるくらいならコッチやった方がむちゃくちゃいいです。(英作文は微妙……)
個人的には、名古屋大学や北海道大学辺りでもいいかなぁと思うんですが、特にこの2校がなかなかの良問とちょうどいいレベルの問題です。
ちなみに、ちょっと古めのやつをAmazonの中古で買うのがコスパ最強です。最後まで読んだ人への特典ということで。今回は以上です!
ー次回予告ー
多読でオススメの本はあるの?
あります!受験という範疇を超えて英語で様々な「知」に触れていこう。
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