「ヤギは大切な家族だった」関の牧場悲嘆 窃盗容疑、比国籍2人追送検

2020年9月18日 05時00分 (9月18日 05時00分更新) 会員限定
男2人に盗まれたミルキーちゃん=牧場提供

男2人に盗まれたミルキーちゃん=牧場提供

  • 男2人に盗まれたミルキーちゃん=牧場提供
  • ミルキーちゃんの死を知らせるメッセージ=関市大杉のふれあい牧場 ひつじの里で
  • 牧場で飼育するヒツジにえさを与える丸岡さん夫妻=関市大杉のふれあい牧場 ひつじの里で
 坂祝町で和牛1頭を盗んだとして逮捕、起訴された男2人が周辺でも家畜を盗んでいた疑いで15日に加茂署に追送検された事件。ヤギ1頭を盗まれた関市大杉の「ふれあい牧場 ひつじの里」を運営する丸岡圭一さん(36)と妻の翔子さん(34)は「大切な家族を殺された」と悲しむ。 (森健人)
 署によると、美濃加茂市のフィリピン国籍の二人は「食べる目的で盗んだ。親戚にも売った」と容疑を認めている。
 牧場は約五百平方メートル。愛知県豊田市に住む丸岡さん夫妻と関市在住の土屋美穂さんの三人で管理する。盗まれたヤギは八歳のメス「ミルキーちゃん」。七月十六日に姿が見えなくなった。
 ミルキーちゃんは、遊びに来る近所の子どもたちに愛されていたという。生まれつき足が悪く、圭一さんは「逃げられない子を盗むなんて信じられない」と憤る。
 盗まれたことが分かり、牧場は生前の写真とともに「今までミルキーちゃんをかわいがってくださった皆さま、本当にありがとうございました」とメッセージを掲げた。死を知って牧場を訪れた家族連れは「えさをフライパンに載せてあげると、一つ残さずきれいに食べる子だった」と悼んだ。
 牧場は防犯カメラを設置した...

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