おはようございます。
毎日、両下肢の麻痺と向きあって生きているヒロシコです。
今日の『ヒロシコの独り言』は、北欧旅行記の3回目です。
ノルウェーの首都オスロの市内観光を堪能して、いよいよトロムソへ出発です。
ノルウェー北部地方にトロムソ(Tromsø)という街があります。
「トロムソって聞いたことがない」と言う人がほとんどだと思います。
トロムソ(トロムセ、トロムセーとも表記されます)はノルウェー北部トロムス県に位置する都市です。
四角い写真の囲みがトロムソの位置
ノルウェー北部地方の中心都市であり、またいわゆるラップランドの中ではムルマンスクに次いで第2の規模の都市です。
トロムソは北極圏、北緯65度から70度、オーロラベルトの圏内にあるため、冬場は日が沈まない夜が続き、オーロラが見える町として知られています。
オーロラを確実に見れる保証はありません。
しかしながら、もしオーロラが見れなくても、トロムソには楽しめる観光スポットがたくさんあります。
午前5時、息子を起こそうと電気をつけると、息子がいません。
今日はトロムソに出発する日なのに…
すると、30分くらいして息子が部屋に入ってきました。
「どこに行ってたの?」
「夜景を撮りに行ってた」
午前5時頃のオスロ中央駅
ああ、良かった。
日本から遠く離れたノルウェーで離ればなれになるかと思ってしまいました。
「今度一人で出掛ける時は、どこどこに行きますと言ってからね」
「了解!」
朝食会場は午前6時30分にオープンなので、それまで荷物をまとめることにしました。
トロムソへの飛行機は、オスロ空港を午前9時25分発です。
搭乗手続きのために、午前8時までにガーデモーエン(オスロ)空港に到着しておきたい。
それには、午前7時30分発のエアポート・エクスプレスに乗れば間に合います。
ホテルからオスロ中央駅まで徒歩10分、これは初日に経験しています。
荷物のまとめも終わったので、午前6時30分から食事をしても十分に余裕があると思っていました。
午前6時30分になったので、朝食会場に行きました。
しかし、朝食会場は真っ暗です。
すると明かりが灯って、朝食会場の中で準備をしている人が見えました。
「朝食は6時30分からではないのですか?」と拙い英語で聞くと、
「今日は土曜日です。土曜日は午前7時30分にオープンです。」
「えっ、今日は土曜日…」
「あと1時間、お待ち下さい。」
あと1時間待ったら7時30分、エアポート・エクスプレスの発車時間です。
ホテルで朝食を食べることは物理的に不可能なので、ホテルをチェックアウトして、オスロ中央駅で朝食を食べることにしました。
オスロ中央駅に到着して、先ずチケットを購入して、その後コンビニでサンドイッチと飲み物を購入しました。
チケット自動販売機、ノルウェー語と英語で表記
支払いはクレジットカード払い
左がエアポート・エクスプレスのチケット
駅には改札口がなく、入場するとすぐにホームになるという造りになっています。
無賃乗車できるの?と思われるかもしれませんが、電車内で検札があって、無賃乗車が見つかると相当な料金を払わなければいけないので、無賃乗車はいないようです。
また切符に日付時間などを打ちこむ刻印機が駅構内にある場合、自分で刻印しなければならず、忘れると軽い罰金があります。
エアポート・エクスプレスは定刻、7時30分に発車し、オスロ空港駅まで20分あるので、先ほど駅構内で購入したサンドイッチと飲み物の朝食を食べることにしました。
右がエアポート・エクスプレス 時速210km
左はベルゲン行の急行?
朝食を食べ終える頃、オスロ空港駅に到着し、スカンジナビア航空のカウンターに向かいました。
旅慣れてきたのか、搭乗手続きと荷物を預けるのはスムーズに進んで、8時30分には終了しました。
搭乗まで1時間ほどあるので、空港内を散策したり、トイレに行ったりしていると、搭乗の案内放送が流れました。
いよいよ、憧れの地、北極圏のトロムソに足を踏み入れるのだと思うと、胸が高鳴りました。
ノルウェーを南から北まで縦断する機内からは、北極圏ならではの独特な地形、トロムソに着く直前は、真っ白な雪景色が見れました。
オスロから所要時間は約2時間。
ようやく憧れの地、トロムソに到着しました。
トロムソ空港は思ったより小さく、日本のこじんまりした地方空港と言った感じです。
トロムソ空港の正面玄関
トロムソ空港から市内へは、タクシー、リムジンバス、市バスで行くことができます。
一番安いのは市バスですが、リムジンバスが市内各ホテルの前に停車するとわかったので、リムジンバスに乗ることにしました。
市内行きのリムジンバス 100Nok(約1320円)
リムジンバスの出発まで1時間待ち。
出発まで空港ロビーで、私がホットドッグ、息子はサンドイッチの昼食をいただきました。
リムジンバスの発車時刻が近づいたので乗車しました。
「どこのホテルだ?」と運転手さんに聞かれたので、
「スカンディック・グランド・トロムソ」と答えました。
運転手さんは無言で頷きました。
乗客は私たち二人だけでした。
リムジンバスが空港を発車して、15分ほどで市街地に入りました。
人口7万人のトロムソ市街地の中心部
しばらくして、運転手さんが
「Arrived, please get off」と言いました。
乗客は私たちだけなので、私たちに降りろということです。
「Thank you」
急いで荷物をまとめて降りると、
「Have a good stay」
と運転手さんが笑顔で返してくれました。
降りた所は、私たちが滞在するホテルの真ん前でした。
私たちのホテルは停留所になっていました。
空港を出発する時に、運転手さんに滞在するホテルを聞かれたのを思い出しました。
2泊したスカンディック・グランド・トロムソ
直ぐにホテルのチェックインをすると、(日本の旅行会社から)宿泊代金が支払われていないということで、ホテルから宿泊代金の支払いを求められました。
拙い英語で、そんなはずはないと説明しましたが、
「宿泊代金を支払うか、宿泊を取りやめるかだ。」
と言われ、これから宿泊先を探すわけにもいかないので、仕方なくクレジ ットカードで支払いました。
ようやくチェックインが完了して部屋に入ることができました。
ツインの部屋は、オスロのホテルより広く、シャワー、トイレも綺麗で、二泊の滞在を快適に過ごせました。
しばらく休憩して、旅行会社から現地緊急連絡先の書類をいただいていたのを思い出し、国際電話で状況を伝えたところ、ものの2時間もしないうちに、ホテルのレセプションから宿泊代金が処置された説明を受け、クレジットカードの支払い分を取り消してくれました。
日本に帰ってから調整かなと思っていたのですが、 現地で処置できたのは良かったです。
この旅の最初で最後のハプニングでしたが、おかげでホテルのレセプションの方と親しくなりました。
宿泊代金の問題が解決したので、市街地の散策と観光案内所に行くことにしました。
目的はオーロラツアーを予約することです。
レセプションで観光案内所の場所を聞くと、マップを使ってとてもわかり易く教えてくれました。
ホテルを出て10分ほどで目的地の観光案内所に到着しました。
船の向こうのガラス張りの建物が観光案内所
観光案内所では、トロムソの市内地図や観光案内、現地ツアーの案内パンフレットが無料で入手できます。
各国の歓迎の言葉 日本語もありました
観光案内所は、発券機で番号を引いて、呼ばれるまで待ちます。
混雑もなく10分位で呼ばれました。
「I came from Japan.  I'd like to book an Aurora viewing tour.」
「日本から来ました。オーロラ鑑賞ツアーを予約したいのですが。」
と、またまた拙い英語で言うと
「Northern Lights Tour?」
北極光⁈  オーロラのことか 
「Yes」
ツアーには色々な種類があり、大きなバスでゆったり回るもの、少人数のミニバスでポイントを回るものがあり、こちらの希望を伝えると希望に添ったツアーを紹介してくれて、私たちは少人数のミニバスのツアーを予約しました。
日本でも予約できますが、現地で予約する方がツアーの種類も多く、価格も10
〜15 %お安い感じです。
私たちのツアーは、軽い夕食が付いて、1人1250Nok(約16500円)でした。
親切に応対してくれたBERITさん
『Northern Lights Tour』の予約が無事終了してホテルに戻ろうとした時、北極圏到達証明書が目に入って、発行してもらうことにしました。
発行手数料は1枚50Nok(約660円)
観光案内所での『Northern Lights Tour』の予約が予定より早く終了したので、『北欧のパリ』と呼ばれているトロムソの夜景観賞へ行くことにしました。
目的地はストールシュタイネン山で、移動は市内を循環するバスです。
24時間乗り放題 100Nok(約1320円)
本来はロープウェイでストールシュタイネン山の頂上まで行くのですが、強風で運行を中止したので、自分たちの足で山頂を目指しましたが、夜間の登山は危険なので、途中まで登ってやめました。
ストールシュタイネン山とロープウェイ
頂上から見下ろす夜景とはレベルが違いますが、例え頂上からでなくとも、この日見た夜景は心から美しいと感じました。
この日は一日中動いたので、疲れてしまって食事をしに行く気力もなく、ホテルの目の前にあるセブンイレブンで食べ物を買って夕食にすることにしました。
このセブンイレブンは、世界で一番北にあるセブンイレブン※で、それを知ったのは日本に帰国してからでした。
※空港にあったセブンイレブンがなくなったので一番になった
夕食を食べ終えると、ドッと疲れが出てきたので、シャワーを浴びて眠ることにしました。
明日はいよいよ、オーロラ、ノーザンライトに出逢う日です。
ワクワクして眠れないと思いましたが、ベッドに横になって5分で深い眠りにつきました。
次回は、第4回『オーロラに出逢う』です。
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